第3日 7月12日(土) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今朝も爽やかに晴れ上がった。昨日 Welcom Tea をいただいたガーデンを散策する。昨日から気になっていた
ブランコシートで若返り(写真下左)。シートの向うはテニスコートだ。写真右隅に鳥のための餌台が写っている。
エバーグリーンの芝生の中に様々な葉色の草木を上手に配置した爽快なガーデンだ(写真下左から2枚目)。隣接地は羊の
牧場で子羊が盛んに泣き声を上げ近づいてくる。すると親羊が心配げにこちらを威嚇する。
2階の大きな出窓の部屋が我々の宿泊した部屋だ。明るくて清潔でちょっぴりユーモアも含ませた部屋の様子は明日の項で
紹介しよう(写真下中)。散策の後の朝食はもちろんフルイングリッシュブレックファストだ。素材はどこでもほとんど
変わらないのだが、味は微妙に違うものだ。マーマレードやジャムの違いも楽しめる。踊り場には立派の木馬が置いてあった。
今日は先ずイーストアングリアの小さな村をいくつか巡る。最初は Stoke by Nayland を訪ねた。小さな村だが 大きな教会が聳えていた(写真下左)。教会脇に古びたティンバー・ハウスが立ち並んでいた。立ち話をしていた住民に聞けば、 築400年を超えているとのこと。軒下の植え込みも年代が感じられる見事なものだ(写真下右)。 穏やかな生活振りが伝わってくる。
隣村の Nayland も古びた家並みだ。レンガ色が目に付いた。軒の梁は湾曲しているが立派に現役の家だ(写真下左)。 なぜかレンガ色に塗ってある。奥のほうの家もレンガ色だ。この駐車場のレンガは古いものではない。民家入り口の駐車場さえ この花の飾り付けが嬉しくて撮ってしまった(写真下中・右)。ハンギングはバスケットが見えないくらい花が溢れ、大きなカメから垂れ下がる 花も美しい。花の種類や植え込みの株数などについ目が行ってしまう。
期待のコンスタブル・カントリーの
「 East Bergholt 」村にやって来た。 John Constable は
19世紀の英国を代表する風景画家で、生まれ故郷の East Bergholt 村を初めサフォーク地方の風景を好んで
描いたらしい。ウェブサイトで穏やかで静かな雰囲気の風景画を沢山見た。その景色が今も変わらず残っているという。
是非訪ねなければ…。今年の旅の目玉の一つだ。
村のパーキングは木立に囲まれた爽やかな場所だ。お天気が良すぎて暑い、日陰を選んで駐車。村のメインストリートは
あっという間に終わり、歩道脇にタウンポストがあった(写真下右)。村の加治屋さんの手作りといった雰囲気が良い。
タウンポストの先を左に回りこんで1 km 足らずで川の畔に着いた。ストー川だ。木造の白い橋( Foot Bridge )
が高々と川を跨ぐ(写真下左)。この一帯を Flatford と言うらしい。畔には人間慣れした鴨やアヒルが沢山いた。
川の流れは静かで豊かだが、余り綺麗とはいえない。少しがっかり(写真上中)。
川の南岸がフットパッスになっていて大勢の人が歩いていく。西へ1.5 km 行けば Dedham 、東へ2 km でもう海に
出るのだ。北岸はティールーム&ショップ、倉庫&博物館、フラットフォード・ミル(写真下中・右)、ウイリー・ロッツ・
ハウス(写真上左)と古い建物が並んでいて散策路となっている。これらの建物はコンスタブルが描いたままに
残っているらしい。石の文化の強みだ。
フットパスを Dedham まで歩きたいところだが車だと往復しなければならない。そこが泣き所だ。車で移動、
パーキング脇にタウンポスト発見(写真下右)。裏と表で絵柄が異なるのが面白い。街毎の工夫が感じられる。今後の旅の
テーマになりそうだ。
ストー川の橋の上からボートで遊ぶ人などをのんびり眺める。この川の畔にもティールームがあるようだが、
Dedham の街の中で探してみよう。意外に大きな街だ。メイン道路の T 字路の角にピンクに塗られたティールームを
見つけた(写真下中)。見たまんまローズティールームだったと思う。お客さんでいっぱい。小さなテーブルと椅子に大きな
お尻のイギリス人が窮屈そうに座る様はユーモラスだ。クリムティーを2つオーダーしたが、他のお客さんが食べていたケーキが
美味しそうで、1つは変更してもらった。満足。
その後街を散策していたらシティーホールでクラフト展を開催していた。市民作成の様々なクラフトが展示即売されていた。
素晴らしい刺繍のテーブルクロスを2枚、アクセサリーを数点ゲット。良い買い物をした。満足。
Beth Chatto Garden は Chatto 夫妻が荒野を開墾し、雨の少ない乾燥したこの地で無潅水・無肥料で 作り上げたグラヴェル・ガーデンが売り物。年間降水量は東京の三分の一以下で無潅水を実現したのは、土壌作りと植物の 選定・植栽の工夫によるものだ。我が家の猫の額の日当たり・風通しを嘆くのは今日限りにしよう。下の写真3枚がそれだ。 Gravel の名の通り、通路には砂利が敷かれているがその下に土壌改良した水持ちの良い土が隠れているのだろう。 植えられた植物も乾燥に強そうな感じだ。ススキのようなグラス類や大葉の木で日陰を作り、グランドカバーで地表を覆う。 工夫だ。
鷹揚なことに売りのグラヴェル・ガーデンは無料だ。入場料を払って入場すると、一転してウォーター・ガーデンが広がる。
いくつかの大きな池の周りにみずみずしい大きな葉っぱの植物などが植えられている(写真下左2枚)。しっとりとした空気が
流れ涼しく感じられる。
手入れされた芝の遊歩道を更に進めば、 Reservoie Garden 、 Woodland Garden と展開する
広大な庭だ(写真下右3枚)。大きな木立の中、大きさ・形・色・質感など見事に組み合わせた植栽に見惚れる。兎に角広い。
暑い。木陰の芝に腰を下ろし一休み。横になるとこのままずっとここに居たい気持ちになった。
ナーサリーにはこのガーデンに植えられている植物が並べられている。見本があるのだから自分の庭に植えた時のイメージが
湧きやすいと言うものだ。大量に買っていくお客さんが多い。うらやましい。
「 Gardens Guide 」はガーデン探し・選択に
フル活用しているウェブサイトの一つだ。ここの評価によれば、 Beth Chatto Garden は星5つ。目指す
Gibberd Garden は星6つだ。楽しみに走ること1時間余りで到着。入場料を払いイザ…。しかし、期待の花が
ない。様々な素材で創られた彫刻が広いガーデンに点在し、これを愉しみつつ巡回する仕組みの庭のようだ。ガーデンと言えば
フラワーガーデンが一番に頭に浮かぶ私にとって少しがっかりだ。評価基準が違うのだから仕方ない。こんなこともあるさ。
早々に一巡し立ち去ることとした。現金なもので写真一枚さえ撮影していない。少し後悔。
となれば時間が余る。ピンと閃いた。「 Finchingfield へもう一度いこう!」。善は急げ、マップで順路確認。
こんなスクランブルにも慣れた。順調に到着。昨日から3度目の訪問だが飽きることはない。
「この光景」は私の網膜から一生消えることはないだろう。
すっかり満足して帰路に就く。昨日とは違ったルートを選択した。
今日の夕食は Edward 推薦のレストランにした昨日の The Bull Inn の近くで Cavendish の タウンセンターの公園に面した場所にあった。写真上右の教会の下のピンクの建物だ。今日は車でやってきた。広場の 片隅にタウンポストがあった(写真上左)。この日の食事に関する記憶がない。食いしん坊の私としたことが…。 【T】
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