第6日 7月15日(火) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Norwich (ノーリッジと発音するらしい)はイースト・アングリア最大の街だ。地図など充分な準備を整えたのに案の定、
道に迷った。それもまた楽し。何とか Norwich 城の近くの Castle Mall の地下駐車場に辿り着く。
この街では何と言っても大聖堂が目玉。シャープな尖塔を目標に進む。尖塔は見え隠れするのだが行き着かない。かなりの
遠回りをして結局裏口に辿り着いたようだ。疲れた。ここでは入場料代わりに若干の喜捨をする。大聖堂は見る方角により形が
変わるものだ(写真下)。
内部は荘厳で厳粛な雰囲気に包まれている。会話さえも憚られるような気持ちだ。静かにゆっくりと見学。天井が高く、柱と 天蓋の織り成す模様が美しい(写真下左)。ステンドグラスも綺麗だ(写真下中・右)。ロウソクを捧げ世界平和と家内安全を 祈る。
大聖堂を出て街の散策。歴史ある街の証がそこかしこに見られる。この傾いた家は400年の歴史があるそうだ。アンティーク・
センターらしいが入れ物が1番アンティークか?(写真下左)。ギルド・ホールは工事中だったが歴史を感じさせる(写真下右)。
銀行のウインドー・ボックスは花の洪水だ。見事だ(写真下中)。
ギャラリーを見つけ入っみる。水彩で作風の気に入ったものが見つかったが少し大きすぎる。話してみると2階に沢山あると言う。
数多くの中から、昨日写真を撮った Cley Next The Sea の風車を描いた作品を購入。
この街にはマスタードで有名な Colman’s Mustard の本店があるとの情報だ。またまた探し回った。ロイヤル・
アーケードという大聖堂の天蓋を連想させる素晴らしい商店街の中央に見つけた(写真下左)。さすが本店、マスタードオンリーで
立派な店構えだ。お馴染みの黄色地に赤字のラベルがズラリと並んでいる。重くなるので1つだけ記念に購入。他愛もない
ことだがこんなお遊びが思い出として残る。アーケードの出口の靴屋でバーゲン実施中。30%オフだ。デザインの良い
リーズナブルなお値段の紳士靴を見つけこれもゲット。30%引きの価格と思っていたら、そこから30%引きでびっくり。
荷物は増える一方だ。
マーケット・プレイスと言うテント張りのマーケットを冷やかす。種々雑多なお店が並んでいる。肉屋の店先には日本では
手に入りにくい動物の肉もならべてある。写真撮影の許しを願うと牛刀を持ち出してポーズを取ってくれた。気さくで
サービス精神旺盛だ(写真下中)。
キャッスル・モールへ戻る。モールの直ぐ隣がノーリッジ城だ(写真下左から2枚目)。何だかお城のようには見えないのだが…。
モールで、ひとまず休憩。妻のジュースが何時まで経っても減らない。早く飲めよ。もう空よ。透明の瓶じゃなかったんだ
(写真下右から2枚目)。疲れてるのかな?否、疲れたなどと言っていられない。モールでお買い物をしたら大移動が待っている
のだ。広大なモール(写真下左)で予定通り半袖シャツと初孫へのお土産を購入できた。孫への買い物が1番楽しい。
旅も半ば、家族に1報入れようとしたが成田で買ったテレホンカードを使える電話機がない。最新モールで使えないなんて、
無駄な買い物をしたようだ。
Norfolk 地方では Blickling Hall や Mannington Hall など日程が合わなくて訪問
できなかったガーデンがいくつかある。週に1日しかオープンしていないと言われると余計に訪れたくなるものだ。しかし、
次回の楽しみも残しておこう。
さて、ピーク・ディストリクトへの移動だが、寄り道をしてお楽しみのノーフォーク・ラヴェンダーを目指す。途中 B 1454
沿いの Barmer 村で面白い家発見(写真右)。スピードが出ていたので直ぐには止まれず U ターン。壁から庭まで花が
いっぱい。6体の白鳥のコンテナがイギリスらしからぬがこの努力には脱帽。
B 1454を進み A 149に突き当たる辺りでラヴェンダーの芳香が車内に入ってくる。良い香りだ。近いなと感じながら
A 149を右折。香りが消える。おかしいなと思いつつ進む。また迷子だ。自分の鼻を信じて戻ってみる。さっき曲がった
その角に芳香源がありました。何故見逃したのか不思議だ。自称名ナビゲーターさん、よろしく。
パーキングは大変な車の数だ。皆ラヴェンダーの香りと色が好きなんだ。入場無料でお正月とクリスマス以外は年中無休とくれば、
人気な訳だ。ガーデンに入ってびっくり。一面藤色の海だ。濃淡のグラデーションも素晴らしい。私は高校のスクールカラーが
この色のこともあってこの魅力には勝てない。所々に白いラヴェンダーもアクセントだ。ティールームとショップのレンガの
建物も雰囲気を醸し出している。ゆっくりと散策を愉しんだ後はショップでお土産をいくつかゲット。ラヴェンダーの苗が立派で
欲しくなるがそれはできない。花の束を求め車内の芳香剤とした。後のドライブが楽しくなった。
情報は沢山仕入れてある。寄り道したいところは山ほどあるが長い道中だ。無理は禁物と自重する。とは言えノーフォーク・
ラヴェンダーの農園を一目と思い探すが見つからない。 Sandringham Hall もこの近くだが通過。 King’s
Lynn と言う歴史ある港町も車窓見学としよう。
Pecover House を探す。 Pecover は結構大きな街だ。近くにいることは間違いないのだが、見つからない。
迷ったあげくに気が付いた入り口はメイン道路からでなく裏の川沿いの道にあったのだ。メイン道路が House の後に
出来たに違いない。歴史ある House なのだから。やっと見つけたのに最終入場時間を15分過ぎていた。くやしい。
イギリスの道路地図には View Point のマークが印されている。マークがないところでも充分美しいのだから、この ポイントのあるところは絶景だから見逃せない。その癖地元の人は存外知らないことが多い。 View Point の案内も パーキングもない場合が多いのだから無理からぬことだ。 Maplebeck でも同様だった。人影のない小さな村で見つけた 高校生くらいの男の子に尋ねたが多分あそこ程度の返事だった。訪れた場所は唯一面の麦畑だ。ノッティンガム平原とでも 言うのだろうか、見渡す限りに西日に輝く黄金色の麦畑であった(写真右)。
A 616に戻り今宵の宿までもう1時間足らず、田舎道を快調に飛ばす。久々に大きな街に出た。 ollerton
だったと思う。公衆電話から40分後に到着の旨 B&B に連絡を入れた。ところが落とし穴 Eckington の街で
またもや迷子、自分の現在位置すら分からぬままに1時間ほどさまよった。狐につままれた気分だ。
そんな訳で B&B Horsleygate Hall の到着は大幅に遅れてしまい、既に薄暗くなっていた。ホストが
出てきて、やっぱりあの街で迷ったか皆そうだよと笑いながらスーツケースを運んでくれた。部屋の確認が終わると、
ホスト夫婦は今夜は近所の友達の家に食事を招待されているので出かけると言い、玄関の施錠の方法を説明してくれた。
しっかり練習をして(これ大事、閉まっても開け方が分からず苦労した経験あり)紹介のパブに向かう。
パブ Peacock は何と A 621、 B 6051、 B 6054が交差する大きなランダバウトの脇にあった。大きな
パーキングを備えた大型パブだ。周囲に人家は無い。皆車で来るしかない場所なのだ。遅い時間なのにお客さんでごった返して
いた。先ずはお薦めのビールでカンパイ。スターターとメインをそれぞれではボリュームがありすぎた。しっかり食べて飲んで
表の花を撮っていると外で飲んでいたお客さんが撮ってあげましょうと寄って来た。自分たちが飲んでいた席の花が綺麗だと
そこに座らせて撮ってくれた。
すっかり楽しんで帰りはイギリスにおいて初めての点灯運転となった。よく道に迷った1日だった。疲れで爆睡。 【T】
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