2010年の旅 ノーザンバーランド・スコティッシュボーダー編

花花

第1日 5月21日(金) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程        TOKYO 12:00 ====== LONDON 16:35 (JAL 401)
                Heathrow --- Holiday Inn London-Heathrow
今日の走行距離     0km
今日の万歩計       10,400歩

新型車両のNEX

幸いにして今年も”イギリス・カントリーサイド・ガーデン巡り・ドライブ旅行”の出発の日を迎えた。
個人旅行としては10回目の節目に30泊32日の旅、十分な準備ができたようでもあり、何か物足りなくもありという思いの出発だ。
懸念されたお天気だが、晴れ男・女の霊験はこの旅でも通じそうだ。いつものようにスーツケースを転がして駅に向かう。
今年は成田空港での両替と携帯電話のレンタルがないので、一つ遅い成田エキスプレス(NEX)にした。
大きな荷物に通勤客の冷たい視線を心配したが、ラッシュアワーにはもう少し時間があるようだ。東京駅から新型車両のNEXで快適に成田へ。

ナリタ5番街

成田空港第二ターミナル

成田空港第二ターミナルは人影まばらだ。円高とはいえ、旅行客は少ないようだ。過去十年で最も空いている。チェックインもスムーズに運ぶ。
何かと多忙でお世話になるB&Bへのお土産を準備する時間が取れなかった。4階のショップのレイアウトが変わって日本土産のお店を探すのに手間取る。 ピンと来るものが見つからず、無難なところで風呂敷を8枚求める。
これで準備は万端だ。早々にセキュリティーチェックを受ける。ベルトも外しポケットの中身も出してゲートを潜ったのだが、ブザーが鳴った。 身体検査されるも、何もなくOKとなる。
出国審査は問題なく通過し、1年ぶりの成田5番街だ。いつもの通りナイトキャップ用のバランタイン17年を求めると 「到着地で乗り継ぎはありますか?」との質問だ。「ヒースローで国内線に乗り換える」と答えると 「乗り継ぎの機内には持ち込めませんが、大丈夫でしょうか?」との確認だ。これは迂闊だった。礼を言い購入断念。 妻がいつものように化粧品をゲットしたところで、これ以上の5番街散策は妻の買い物意欲に火を点けるだけだ。 例年通り”CAFE & BAR AVION”に隔離し、旅の安全を祈願し乾杯する。国外のはずのこの店でSuicaが使えるのも面白い。

乗り継ぎ

こうして旅行記を書いているので、読者の中には私が飛行機慣れしていると誤解されている向きもあるかもしれないが、実際はそうでもないのだ。 年1回のイギリス旅行以外は国内でも乗る機会は滅多にない。過去9回の個人旅行もJALの直行便でヒースローとの往復だけだ。
ましてや乗り継ぎなど1997年に「ライン川下り・ロマンチック街道・スイス・パリ9日間」なるツアーの時に経験したのみだ。 あの時は成田からヒースローに飛び、フランクフルトへの便に乗り継いだと思うのだが、添乗員任せだったので記憶は定かではない。 ずいぶん長い待ち時間と未熟な添乗員の対応に辟易したものだ。”旅程はシンプルに”はこの時のトラウマからきているのかもしれない。
06年のアイルランドの旅の時も「飽くまでも英国旅行だ」と言い訳しつつ、乗り継ぎを避け、ヒースロー発着のレンタカーにしている。

さて、今年の旅は当初ノースヨークシャーからスコットランドを巡る計画だった。例年通りヒースローからスタートし、途中で1泊し、 ヨークに向かう算段だったが、途中をただ通過するだけでは勿体ないし、寄り道しているとスコットランドに割く時間が足りなくなる。 また、長丁場の旅だ。初めからロングドライブは避けるが無難だろう。もう若くはないのだから。
ということで、已む無く乗り継ぎすることにし便を探す。ヨーロッパからスコットランドに入る便やヒースローから乗り継ぐ便などあるが、JALの便は見当たらない。 私の過去の渡航は全てJALを利用してきた。幾つかの従業員の不愉快な対応(いわゆる親方日の丸意識)を経験したり、経営再建の過程を見ても、 この際他の航空会社にしようと思ったりもするが、ナショナルフラッグの再建を願う気持ちもあり、結局JALでヒースローに飛び、 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)に乗り継ぎニューキャッスルに入ることにする。 ニューキャッスルにしたのはB&Bの選択同様大きな都市を外した方が道路事情などシンプルと考えるからだ。
その後、あれこれ検討の末、ノースヨークシャーを割愛しノーザンバーランドとスコットランドの旅になったのだ。

乗り継ぎ失敗

今年のJALは機内食が一段とお粗末になっている。他にも経費節減(=サ−ビス低下)の気配が感じられるが、飛行は順調に進み定刻16時30分ターミナル3に到着だ。 入国審査の列は驚くほど短い。ターンテーブルで手荷物を待っていると朝青龍の姿がある。成田の出発ゲート付近がテレビカメラや見物客で騒がしかったので、 誰か有名人が乗ってくるなと思っていたが、朝青龍とはどうも幸先が良くない。
乗り継ぎ便はターミナル5を18時10分だ。乗り継ぎ時間が少々厳しいが、選択肢としてこの便しかなかったのだ。 因みに、ターミナル5はBA専用ターミナルとして3月にオープンしたばかりだ。 スーツケースも順調に受け取りターミナル5への移動手段ヒースロー・エクスプレスの乗り場に17時10分到着。これで何とか間に合いそうだと胸を撫で下ろす。 ところがやってきた電車がいっこうに動き出さない。10分以上待たされて、ようやくスタートだ。ターミナル5に着いて自動チェックイン機を探すのに手間どい、 係員を見つけ手続きをしてもらうと" Too late ! "の一言だ。一瞬何のことか分からない。「まだ40分前だろう」と迫ると「最終チェックインは45分前だ」と言う。 国内線のチェックインは30分前で大丈夫との認識が甘かったようだ。

ホリデイイン・ロンドン・ヒースロー

早くもアクシデント第1弾だが、これは少々厳しい。まずは明朝の便を確保しなければならない。あたふたしながらも10時の便が取れたが、 2人で120ポンドの損失だ。
次は宿を探さねば。BAのカウンターで「この近くにホテルはないか?」と尋ねると「このターミナルの1階にある」とのことだ。
それがソフィテル・ロンドン・ヒースローだ。真新しく素晴らしいホテルだ。フロントに尋ねるとスィート・ルームしか空いていないという。 料金を尋ねると、何と340ポンドだ。とてものこと予算が合いません。
タクシーに乗ってどこか紹介してもらおうと考えタクシー乗り場を探していると、バスターミナルに出た。案内板を見るとホテルバスなるものが運行されている。 それもいくつものルートがあるようだ。リーズナブルなところでホリデイインが良かろうということになったが、ヒースロー周辺に3軒のホリデイインが あるらしい。情報ゼロの中、最もシンプルな名前のホリデイイン・ロンドン・ヒースローを選ぶ。ここでも"Simple is best"の精神だ。

ホリデイイン

ホリデイイン・ロンドン・ヒースロー

間もなくやってきたホテルバスにホリデイイン・ロンドン・ヒースローで降ろしてくれるよう頼んで乗り込む。10分程でホテルに到着。 祈る気持ちで空き室をたずねると税別79ポンドでツインが取れた。やれやれ一安心。フロントから部屋に向かう廊下から見事なセアノサスの生け垣が見える。 この生け垣は部屋からも見られ、鮮やかなブルーは心癒してくれる。
まだやらなければならないことがある。今夜の宿泊予定のB&Bとハーツ・レンタカーへの連絡だ。B&Bとはすぐ連絡が取れ、 乗り継ぎに失敗したと言ったら笑われた。しかし、ハーツの書類に電話番号が書いてない。フロントで調べてもらい電話を入れるが、 何度ダイアルしても通じない。まだ19時30分なのにどうしたことか。
なるようになるさと連絡をあきらめ、ホテルのラウンジで夕食にする。この旅第1夜のメニューは
Stilton smothered mushrooms served with crusty bread と Melon & prawn salad with rosemary sauce の2品。 直径10cmを超えるマッシュルームがジューシーで美味い。プラウンもプリプリして白ワインに合う。 シングルモルトのダブルをロックでいただき、ナイトキャップ用に部屋に持ち帰る。22時30分爆睡。

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