第1日 5月28日(木)
今日の行程 TOKYO 12:00 ----- LONDON 16:35 (JAL 401) Heathrow --- Travelodge Bridgwater M5
今日の走行距離 240km
今日の万歩計 10,200歩
今年もこの日を
今年も”イギリス・カントリーサイド・ガーデン巡り・ドライブ旅行”の出発の朝を迎えられた。
遠足の朝だけは子供の頃から早起きできる。
パスポート、eチケット控え、クレジットカード、現金などを改めて確認し準備完了。小雨がポツリポツリと落ち始めた。
スーツケースをゴロゴロと押して駅まで歩く。昨年は新宿駅で朝食の調達に苦労したので途中のコンビニで準備する。
新宿始発の成田エクスプレス7号の指定された席は中央の向かい合わせの席だ。しかも後ろ向き。
向かいの席には外人男性と日本人女性のカップルが座る。お向かいも同じ様におにぎりとサンドウィッチの朝食を取り出す。
小さなテーブルでは狭すぎる。
発車しても他の席はガラガラに空いている。東京駅まで隣の席に移動する。東京駅からも乗客は少ない。
結局、成田まで隣の席でOKだ。いったいどんなシステムで発券しているのか? 首を捻る。
成田空港は閑散とした感じだ。JALのエコノミーのチェックインカウンターも手前の方には幾らか列があったが、
奥のカウンターでは暇そうにしていた女性係員2人掛かりのご案内で直ぐに手続き終了だ。
次は携帯電話のレンタルだ。窓口は空港宅配サービスと一緒だ。私達の前のカップルが帰国後の宅配手続きなどで時間が掛かっている。
そこにやって来た中年女性が「私は急いでいるんです。その奥にあるスーツケースがそうです」と言い出す。
「順番にお出ししますのでお並びください」と言われ私達の後に並んだが、「集合時間に遅れているんです。早くしてください」と
ヒステリックに声を上げる。前の組が済んで順番を譲るとスーツケースを受け取り、係員に捨て台詞を言い残し、
私達にも何の会釈もないまま立ち去った。あの女性と一緒のツアーになった方々の不幸を不憫に思う。
長女に携帯番号を知らせ、これでホットラインが繋がり一安心だ。
円高 サーチャージ値下げ
昨秋から急速に円高が進んだ。外国旅行をする者にはありがたいことだ。例年ならこの後両替をするところだが、今年は違う。
実は昨年11月に1ポンドが150円を大きく切った時に「これなら御の字」と思い、吉祥寺の両替所に走った。
庶民の考えることは誰も同じの様で、2時間も行列に並んで両替したものだ。思えば、狂乱的な出来事であった。
一昨年の旅では成田での現金両替は256円、昨年が215円であったことを考えれば随分得をした気分だったが、
その後更に円高が進み、やきもきさせられたものだ。それにしても、両替には1ポンドにつき十数円の手数料が掛かるのは酷いことだ。
1月に予約した宿のデポジットが2月にクレジットカードから引き落とされたが、1ポンド128円というレートもあった。
何と一昨年の半分になるのだから恐ろしい。素人が手を出す世界ではないようだ。
ちなみに、今日の両替所のレートは1ポンド現金で163円と出ている。11月の両替レートと大きな差はない。
ジタバタしないことだ。
航空券は早くにJALのWeb悟空14のeチケットを取ってあった。サーチャージが4月から大幅値下げと聞いて、
JALのホームページを覗いてビックリ、大幅な値下げになっているのだ。キャンセル料を払っても、尚、
大きな払い戻しが受けられる。即、キャンセルし取り直したのは言うまでもないことだ。
為替と言い、航空券と言い、経済音痴には何だかギャンブルのように感じられ、釈然としないものが残る。
3泊するB&Bへのお土産を物色する。西陣織?の小さなテーブルセンターを見つけ購入し、出国手続きに入る。
ナリタ5番街
9時40分にはナリタ5番街で買い物。私は旅の間の寝酒としてバランタイン17年を1本、妻は愛好のブランドの
口紅を1本がお決まりだが、今年は時間がタップリあるからとウインドーショッピング。
COACHに入った妻がさんざん待たせた末、包みを抱えて出てきた。「素敵なバッグが見つかった」と。
それってアメリカのブランドじゃない?
ショッピングは終わりにして、いつもの”CAFE & BAR AVION”に席を占め、いつものように旅の安全を祈念してカンパイ。
窓から見える空港の地上作業員達のきびきびした働きぶりが雨の中だけに一層印象的だ。スポットから誘導路まで
乗客を乗せた飛行機を牽引というより押し出して行く作業が面白い。飛行機は自力ではバックできないことに改めて気付く。
誘導路まで運んだ後、作業員が整列して飛行機に手を振って見送る姿が清々しく見える。窓側に座ったことがないので、
こんなサービスをしていることは知らなかった。
妻の買い物を待つ間に私がGUCCIの美しい女性から貰った香水を染み込ませたリボンを手首に巻きつけた妻は「良い香りね」
と搭乗口に向かう前に売り場に立ち寄る。新製品のオードトワレと聞いて大瓶購入。今年はお買い物絶好調のようだ。警戒警報。
新型インフルエンザ
今年の旅で懸念されたことは新型インフルエンザの問題だ。イギリスは早くから蔓延国になっている。
しかし、毒性はそんなに強くないようだし、季節性のインフルエンザ対策を施していれば問題ない様に感じ、
少し騒ぎすぎとの印象をもっていた。
5月始めにホームドクターに受診した際、医療機関での感染防止のため慢性疾患の患者は7月まで受診しなくて良いように
2か月分の処方箋を書いてくれた。
月末からの渡英を話すと「お好きなガーデンの旅でしょうが、賢明な選択ではありません」とのことだ。
帰国後の万一の停留などスケジュールに余裕を待たせることと、発熱があった場合はホームドクターに受診せず、
保健所の相談センターに電話するように言われてしまった。
関西で始まった国内感染が、出発直前には東京でも発生した。
ネット友達でリバプールに滞在中のSさんにメールで問い合わせると「一時期はかなり騒いだようですが、
危険なウイルスではないということで、もうあまり報道されていません」とのことだ。
と言うことで、「油断はいけないが、あまり心配することはない」と結論した。とはいえ、
成田空港では館内放送で感染防止策を講じるようアナウンスしているし、マスク姿が結構目に付き気になった。
ヒースロー空港に到着し、レンタカーのハーツのシャトルバスの中でへんな咳をするおじいさんも気になったが、
その後はインフルエンザのことはすっかり忘れてしまった。
空港が空いていた割りには飛行機の座席はほぼ満席だ。フライトは最初の機内サービスが始まった途端に、 シートベルト着用サインが点きアテンダントも一旦着席したが、大きな揺れもなくサービスが再開される。 朝が早かったので睡眠も十分に取れ、記すべきエピソードもなく、予定より20分早くランディングしたが、 スポットが開かず30分も待機させられる。
Travelodge
今回初めてTravelodgeに宿泊した。イギリスの高速道路(モーターウェイ)には、およそ2、30マイル毎にサービスエリア
(Services)が設置されている。多くはM道路内ではなく、ジャンクションを出たところにあり、ペトロール・ステーション
(ガソリン・スタンド)と宿泊施設(Travelodge、Welcome Lodge 、Day Inn Hotelなど)とレストラン
(Moto Burger King、Kentucky Fried Chickenなど)が3点セットになっている。
給油や休憩で寄るだけでなく宿泊も一度経験してみようと思っていた。
私達の旅はカントリーサイドのガーデン巡りが主題だから、どうしても周遊型の旅になる。特に第一夜は目的エリアへの
通過点になってしまうことが多い。夜遅くに到着し、朝早くに発つ、そんな形でB&Bを利用することはホストに申し訳ない
との思いを抱いてきた。
今回も第1日に少しでも距離を稼ぎ、後々の日程を楽にしようとすると同じ轍を踏むことになってしまう。そこで、
サービスエリアでの宿泊を思い立った。
ノーアルコール
検討の結果、M5のTravelodge Bridgwater M5に決定した。ヒースローから235km、The AAのルートプランナーでは
所要時間2時間30分と出た。長旅の疲労を考えると丁度良いプランだろう。ノンストップ2時間で到着した。
ツインルーム、バス・シャワー付きで30.5ポンド(5000円弱)は格安だが、少々清潔感に欠ける。
1階のMoto Burger Kingに行ってみるとお馴染みのフィッシュ&チップスが温かそうに並んでいる。しかし、
ビールもワインも見当たらない。店員に聞くと置いてないと言う。旅の第一夜は前途を祝してカンパイしたい。
そこでパブを求めて街の方向に車を走らせる。郊外に直ぐに見つかる。車を降りようとしてカメラを忘れたことに気付き、
いったん宿に戻る。再びパブに到着したが、今日は食事は出さないと言う。
それでは仕方ないと街に入っていく。パブやレストランらしきものが見つかってもパーキングがない。
街中の一方通行路に入り込んでしまい、戻るに戻れず前に進む。街を一周して元に戻り、もう一度街に入る。
ようやく駐車できてレストランに入った時には、9時過ぎでオーダーストップだという。"Oh My God !"何てことだ。
おまけに帰り道で迷子になる。Moto Burger Kingは24時間営業だが、今更癪に障るので道筋に合ったテイクアウェーの
店でフィッシュ&チップスとローストチキンを買って帰り、部屋でバランタインで食事とする。
店のお兄さんがチップスを山の様に入れるので、「半分で良い。もっと減らせ」と最初の3分の1くらいにしてもらったら、
「二人で食べるのにこんなに少なくて良いのか?」と呆れて割り引いてくれた。
そんな訳で、この旅の第一夜は味気ないものになってしまった。ノーアルコールは別として、人との交流がないのは
やはり寂しく感じられた。
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