第3日 5月30日(土) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 Eastwrey Barton House--- Dartmoor Drive --- Bowden Hostas --- Finch Foundry ---
Dartmoor Drive --- Castle Drogo --- Buckfast Abbey --- South Devon Railway ---
Saltram House Garden --- Dartmoor Drive --- Eastwrey Barton
今日の走行距離 210km
今日の万歩計 14,300歩
Eastwrey Barton
7時30分に目覚める。ダートムーア国立公園の只中ではあるが、窓から見える風景は常緑樹に覆われた穏やかな丘陵だ。
朝食は8時30分からだ。ガーデンに出てみる。A382沿いの山腹を3段のテラス状に切り拓かれた土地の2段目に
B&Bの建物とガーデンがある。道路に面した1段目はホストの住まい、3段目がパーキングになっている。
ガーデンはさほど広くはないがパーキングへの斜面を上手く利用して広がりを見せる。一角にポンドガーデンがあり、
水生植物も見られる。バラのコーナーやローンガーデンなど工夫されたガーデンだ。道路を挟んだ向こうに丘陵が広がる。
ダイニングはサンルームを思わせるように窓が広く、朝の光がさんさんと降り注ぐ。この旅最初のフルイングリッシュ・ブレックファストだ。
先ずは、フレッシュオレンジジュースとメロンにヨーグルトを添えていただく。続いてフルイングリッシュが運ばれる。
肉厚のベーコンとジューシーなソーセージ、みずみずしいマッシュルームと酸味が丁度良いトマト、そして、生クリームの入った
スクランブルエッグ。カリカリの三角トーストとミルクタップリの紅茶。役者が全員揃った。懐かしさに思わず歓声を上げる。
食が進む進む。
Spinsters Rock スピンスターズ・ロック
フルイングリッシュ・ブレックファストをゆっくり楽しみ、9時半出発。今日はダートムーア国立公園を楽しむスケジュールだ。
最初はB&Bから北西に10km余りのスピンスターズ・ロックだ。地図ではA382から少し右に入ったところにあるのだが、
手前で曲がってしまい行き着いた先は農家の敷地だ。犬に吠えられながらUターンし引き返す。
入り口にはちゃんと小さな標識がついていた。
キッスィング・ゲートといわれる直立の人間は通れるが、四足の羊や牛は通れない独特の木戸を通り抜けて牧草地に入り、
見渡すと、それは唐突な感で立っていた。感動で思わず走り寄る。3つの巨石に支えられ1枚の巨石(16トンあるという)
が載っている。ドルメンといわれる墓室であったらしい。
伝説では3人の紡ぎ女(Spinster)が羊毛を売りに市場に向かう途中(朝食前)に立てたとされるがピンとこない。
それは後世の人が脚色した伝説だからだ。それよりも、これを立てた先史時代の人の思いを偲ぶ。
牧草の中の小さな黄色い花をつけた野草もその頃から咲いていただろうか? ロマンを駆り立てられる。
ただし、このドルメンは1862年に倒れたものを以前に描かれたスケッチを元に同年に復元したものだという。
Dartmoor Village Hopping ダートムーア村巡り --- Belstone Sticklepath ---
Okehamptonの近郊のBelstone(ベルストン)が可愛い村との情報があった。A30を下りたところにダートムーアのランドマークを発見。
その脇の雑木林がブルーに染まっている。まさかこの季節にブルーベルではと林に入ってみる。どうやらスパニッシュ・ブルーベル
(シラーカンパニュラータ)のようだ。色も立ち姿もイングリッシュ・ブルーベルの方が風情があって好きだ。
スパニッシュ・ブルーベルのこの旺盛な繁殖力が在来種のイングリッシュ・ブルーベルを絶滅危機に追いやっていると聞いていたが、
それが理解できる情景だ。この旅ではその他にも多くのブルーベルの咲きそうな林でこの光景を目の当たりにする。心配だ。
Belstone村は教会を中心に茅葺屋根の家などが幾つか見られるが、パーキングに止めて散策するほどの魅力は感じない。車窓見学する。
次にSticklepath(スティックルパス)を訪れる。村に入り、"Garden"の道路標識を見つけハンドルを切る。そこにはビニールハウスと木造の
倉庫のような建物しかない。良く見るとホスタの生産農場だ。3棟のビニールハウスでは沢山の種類のホスタが育てられている。
価格もビックリするほどリーズナブルだ。出来れば持ち帰りたい気分だ。倉庫では出荷を待つホスタが山積みの珍しい風景が見られる。
通りに面した倉庫の壁にBowden Hostasと出ていた。
Dartmoor Village Hopping ダートムーア村巡り --- Finch Foundry ---
村のメインストリートに戻る。道路の両脇に茅葺屋根の家が並ぶ素敵な街並みだ。写真左の中央にナショナル・トラストの
標識を発見。車を進めてみると
Finch Foundryだ。
ナショナル・トラスト管理の19世紀の鋳造工場を保存しているようだ。そういえば、ホームページでこの後訪れるCastle Drogoの
"Trust properties nearby"として紹介されていたが、パスと決めたプロパティーだ。行きがけの駄賃と言うことで寄ってみる。
昔は馬車が通ったであろう狭い通路から車を進めると、意外に広い広場に出る。オープンの11時まではまだ15分あるが、
大勢のお客さんが待っている。ホームページにはガーデンマークはついていないが、結構見応えあるガーデンを楽しむ。
Dartmoor Village Hopping ダートムーア村巡り --- Finch Foundry South Tawton South Zeal ---
一番乗りで工場を駆け足で見学する。工場とはいっても農夫や鉱夫の鎌やシャベルを作っていた鍛冶屋さんといったところだ。
1960年まで実際に使われていたらしいが、動力は水車のままであったことに驚く。
直ぐに便利な電力に切り替えないのがイギリス人らしい。今も3つの大きな水車が回り、ハンマーやグラインダーを動かしており、
間もなくデモンストレーションを始めるというが、こちらの間もなくは当てにならないのでパスすることにした。
展示室にどこかで見たような、馬の背に大勢の人が乗ったオーナメントがある。説明を見ると”イギリスで買ったお気に入り”の
Widecombe Fair
でお知らせしたお話は、どうやら、ここが出発地点のようだ。
裏の広場にあったサマーハウス(写真右)はこのお話の主人公のTom Pearseのものだという・・・が、お話なのか、現実なのか、
こんな伝説が好きな国民だ。
妻は鋳鉄性のバラの燭台に気を惹かれているようだが、そんなに重いものはご勘弁いただくしかない。
次に訪れたのがSouth Tawton(サウス・タウトン)だ(写真下中)。ここも数十戸の小さな村だろうが、立派な教会が建っている(写真下右)。
人っ子一人出会わない静かな村だ。
続いてSouth Zeal(サウス・ジール)という村だ。狭い道を挟んで両脇に家が立ち並ぶ。行き違いもできないほど狭い道も拡張することなく、
交互通行している。ポストオフィスを見つけ切手を求める。昨年は56ペンスだったのに62ペンスに値上がりしている。
Sticklepath、South Tawton、South Zealの3つの村は2km四方に収まる小ぢんまりした村々だ。2km離れたBelstone
を含め"Four Villages Trail"という遊歩道が敷かれているとナショナル・トラストのホームページに出ている。
しかし、訪れたいところが多すぎて、そんなのんびりした旅程が組めないのが現実だ。
このサイトで村々をエクスプローラーするのも面白い。
Castle Drogo カッスル・ドロゴ
Village Hoppingを中断し、Castle Drogo
にやってきた。5年前はパーキングで引き返したお城だ。そのパーキングからしばらく歩いて到着。
"last castle to be built in England"といわれる。最後の城ということは一番新しい城でもあるわけだ。
20世紀初頭の大富豪が当時の著名建築家エドウィン・ラチェンス(Edwin Lutyens)に建てさせたものだ。
いかにもイギリスらしい質実剛健な外観だ。城の背景に広がる荒涼としたダートムーアと実に良くマッチしている。
例により、入館はパスしガーデンに向かう。ガーデンはラチェンスとのコンビでコテージ・ガーデンのスタイルを確立した、
かのガートルド・ジェイキル(Gertrude Jekyll)の手によるものだ。そして、"Highest National Trust garden"だという。
わずか標高900フィート(270m)で、数あるナショナル・トラストのガーデンの内、最も高いというのだから、
イギリスが如何に起伏のない国かが分かる。
"Rose garden & herbaceous border"の入り口から藤棚を望む(写真下左)。残念ながらバラはまだ咲いていないが、
ボーダーが見応え十分だ(写真上左)。珍しく興味を惹く花が数多い。強い陽射しの中、しばらくさすらい歩く。
藤棚といっても花崗岩の塀に沿わせてあるだけだ。芳香が漂う。ガーデン・マップには"Fragrans garden"と記されている。
一段上がったところが"Shrubbery"だ。潅木とはいっても優に10mを越す見事な落葉樹の林だ。柔らかな新緑に映えるのが
色鮮やかな石楠花だ。思わず歓声を上げてしまうほどの鮮やかさだ。
ここでも潅木の足元にスパニッシュ・ブルーベルが咲き茂っているのが気に掛かる。
シュラブ・ガーデンを抜け、更に一段上がったところが"Croquet lawn"だ。円形の大きな芝の広場でピクニックを楽しむ家族がいた。
Buckfast Abbey バックファスト・アビー
続いてBuckfast Abbeyにやってきた。5年前に訪れて、
とても印象深いアビーだったので再訪した。
その一つは、この優美なタワーを持つ美しい教会だ。その起源は千年も前に遡るらしいが、教会そのものは比較的新しく、
その形と色彩が浮き立つような気分にしてくれる。教会でそんな気分は不謹慎か・・・。
もう一つが美しいステンドグラスだ。教会の一番奥のThe Blessed Sacrament Chapelにある"Christ at the Last Supper"
というステンドグラスだ。キリストが両手を広げている姿が輝いている印象だった。が、今回は暗くくすんだ感じがする。
別物のように思えるほどだ。
前回の訪問時は撮影OKだったが、今回は禁止になっている。ショップで求めたポストカードのステンドグラス(写真下中)と
前回の写真を帰国後比較して
分かった。訪問時間が違うので、光の射し方が変わり、違った印象を受けたのだ。前回は午前中の訪問だったから、
東に面しているステンドグラスが朝日を受けて輝いて見えたのだが、今回は午後1時だから暗く見えたのだ。
私の写真をポストカードに使ったら、売り上げが益すかもしれない。
ここにはLavender Garden、Sensory Garden、Physic Gardenの3つのガーデンがある。ラベンダー・ガーデンには150種もの
ラベンダーがあるらしいが、まだちらほらの開花だ。修道尼の白い像が静けさを招く。
Sensory Gardenは視覚、嗅覚、聴覚、触覚の感覚をを呼び覚ます庭だという。前回はバラが綺麗に咲いていたのでローズガーデン
かと思っていたが、今回はバラもチラホラとしか咲いていなく、水の流れる音を演出する水路などにも目が届く。
Physic Garden(薬草園)は4つの区画に別れ、様々な薬草が植えられているのだが、二人とも薬剤師なのに興味が湧かない。
英国のカトリック教会ベネディクト派の総本山だけあって多くの訪問者で賑わっている。ショップも充実しており、
Tonic Wineなる名物もあるようだ。ハーブやバラのポプリを”袋に詰め放題”とあったので、
バラのポプリを納得いくまで詰め込んで求める。
South Devon Railway サウス・デヴォン・鉄道
イギリスは鉄道発祥の地であり、イギリス人は蒸気機関車が大好きなようだ。現在も保存鉄道として多くの路線が運転されていて、
様々な形態があり、とてもユニークな路線もある。そのほとんどはボランティアによる運営だ。私達も郷愁に誘われるというより、
そのファミリーな楽しい雰囲気が良くて機会あるごとに訪れる。
Buckfast Abbeyのある村Buckfastleigh(バックファストライ)からSouth Devon Railway
が出ている。14時15分発に丁度間に合う時間だ。Totnes(トットネス)まで10km余り、30分足らずの旅を楽しもう。
パーキングから跨線橋を渡りホームに下りる。跨線橋から蒸気機関車が見られ心躍る。待つ間もなく出発。
客車は大きなテーブルがあり、ゆったりした豪華なものだ。
単線だから行き違い所が設けられている。今日のタイムテーブルでは擦れ違いはないが、昔ながらのタブレットを交換する光景を見られた。
唯一の途中駅Stavertonで停車。幾らかの乗降がある。可愛い駅舎は花で飾られている。沿線の民家の白藤が満開だ。
唯一の踏み切りをスピードを落とし、警笛を鳴らして通る。ドライバー向けの標識に"STOP Look & Listen"とある。
"Listen"の文字が何だか生々しく感じられ、背筋が寒くなる。程なく終点のTotnesだ。
約15分の停車。機関車の入れ替えが行われ、ホームにはカメラの放列ができた。機関車はご他聞にもれずピカピカに
磨き上げられている。この機関車の機関手は若い女性だ。サービスの汽笛が嬉しい。
線路脇のティールームで求めたアイスクリームは、なぜかコーニッシュだ。とてもクリーミーで美味しい、
この旅ではほとんど毎日いただいた。
Buckfastleighに向かって左側の車窓から終始ダート川を眺めながらの旅だ。昨日Greenwayから見えたダート川の
わずか15km余り上流とは思えない谷川といえる流れだ。A384の橋脚も美しい。
保存鉄道として復活してから40周年だという。跨線橋も信号機もポイント切り替え所も当時のままなのだろう。質素なものだ。
時刻は3時30分。Village Hoppingに戻る前に昨日訪れそこねたSaltramを訪れる。人で賑わう入り口でメンバーズカードを
提示すると、ここはバザール会場の入り口でSaltramは向こうだと指差す。まだ時間は大丈夫と思い、チャリティーの一人1ポンド
を支払い、バザー会場に入る。
沢山の店が出ているが、手作りジュエリーの店のSterling Silverのペンダントが気に入った。
娘3人のお土産に決定、当然ながら妻の分も含め4点購入。
さて、SaltramのLast admissionの時間が迫る。と、入り口に到着するとゲートが閉まっている。受付の女性に尋ねると、
Last admissionは4時だと言う。4時30分ではないのか? と食い下がるがどうにもならない。
バザーに寄らないで真っ直ぐ来れば入場できたのだが、良い買い物が出来たのだから仕方がない。明日のスケジュールを
検討し直そう。(帰国後ナショナル・トラストのホームページで調べる限り、4時がLast admissionとはなっていない。不可思議)
Clapper Bridge クラッパー・ブリッジ
気を取り直してVillage Hoppingに戻る。昨日と同じくA38からA386へ、YelvertonでB3212に入り、
Princetown、Two Bridgesを通過してPostbridgeまでひとっ走りだ。
ここの目的は、5年前にも訪れたClapper Bridgeだ。Clapper Bridgeとは大きな平板石で出来た橋の総称でダートムーアや
エクスムーア、スノードニアに見られる。多くは中世に造られ、振り分け荷物を背にした馬(pack horses)が通った橋だ。
その代表的なものがここPostbridgeのClapper Bridgeという訳だ。
のどかな草原の中に5年前と少しも変わらぬ姿で迎えてくれた。ここを錫を積んで渡る馬の姿を思い浮かべる。
車が通るB3212の橋も並行している。ただここにいるだけで心安らぐ。
橋の回りで元気に追いかけっこをしていた兄妹(写真下左 右の2人)がいた。川の中の飛び石に逃げた兄を追った妹が、
見事に頭から川にはまる決定的瞬間を捉えた(写真下右)。川岸にいた両親は手を叩いて笑っている。私達も笑うしかない。
びしょ濡れの妹は悔し紛れに兄に八つ当たりしているが、泣き顔ではない。心明るくなる。
Dartmoor Village Hopping ダートムーア村巡り ---Postbridge Widecombe Buckland Hattor---
Clapper BridgeからB3212を1km余り北東に進み右折、2km余り先の林の前に"Soussons Common Cairn Circle
(サウゾンズ・コモン・ケアン・サークル)"が静かに佇んでいる。はずだったが、サークルの真ん中で、
中学生らしき若者10名余りがドッジボールのような遊びをしてはしゃいでいる。しばらく眺めていると、遊びを止めて
林の中へ消えていった。どこから来て、どこへ行くのだろうか? 大人も子供も良く歩く国民だ。
さて、若者が去って静けさを取り戻したストーン・サークルだが、少し荒れ気味で神秘性に欠ける。真ん中のお墓があったと
思われる窪みは、キャンプ・ファイアでもしたのか黒く焦げている。それでも暫し瞑目し昔に思いを馳せる。
ストーン・サークルの前の道を東に進めば、昨日訪ねそこねたWidecombe in the Moor(ワイドクーム(ウィディコム)・イン・ザ・ムーア)
に行き着くはずだ。迷ナビゲーターも今日はしっかりナビしてくれ、道路標識もしっかりしていて順調に教会のタワーに辿り着く。
ナショナル・トラストのChurch Houseも
既に閉館の時間だ。閉店準備中の土産店でポストカードを求める。”出る。それも二人も”と噂のある"The Old Inn"のサインポストも
Finch Foundryの項で述べたWidecombe Fairの老馬に大勢の人が乗るデザインだ。
ダートムーアの数ある村だが、"in the Moor"が着く村は"Widecombe"と"Buckland"の2つだという。
そう聞くと訪ねずにはいられないのが野次馬根性だ。しかもムーアの中のローカルロードだ。行き違い不能の狭い道を
Buckland in the Moor村にやってきたが、村というより集落だ。
この先はB3387に出て"Haytor(ヘイトー)"を見てB&Bに戻るべく道を探すが、またしても迷子だ。
交差点でどちらに進むか迷っていると、大きなバイクの皮のつなぎを着たカップルがやってきた。例によって「どちらへ?」
と声を掛けてくれる。「Haytorはどちら?」と言うと、「着いて来い」と先導してくれる。Haytor(写真下右)
が見られるパーキングまで案内してくれて、「ここだ」とゼスチャーを残し、停まることなく去って行った。
本当にあの二人はHaytorを目指していたのだろうか? 親切に感謝。最後にIlsington村を一巡りして帰路に就く。
カーナビ事情など
迷ナビゲーターの話が出たところで、イギリスのレンタカーのカーナビ事情などについて記そう。
私のイギリスでのレンタカー経験は9年連続、ハーツ(Hertz)のヒースロー空港営業所でのものでしかないが、
インターネットの情報などを併せての情報提供だ。。
日本では標準装備が当たり前のオートマティックやカーナビだが、イギリスではこれらはオプションだ。確実に入手したいなら、
予約したほうが良いだろう。私はいつも”Ford Focus 1.6 LX または同クラス車”をレンタルする。
イギリスのカントリーサイドの狭い道にはこのくらいが丁度良いと思うからだ。
このクラスでオートマティックはマニュアルより1日あたり約10ポンド、カーナビも1日あたり10ポンド以上の
オプション料金となる。大きな車種になれば相応に高くなるし、その上、付加価値税15%が上乗せとなる。
車の運転に自信のない方は、安全のためにも出し惜しみをしてはいけないが、ドライブを楽しみたい方には
マニュアル・カーナビなしをお薦めする。なぜなら、イギリスの道路は整備されており、道路標識もしっかりしていてとても
分かり易いのだ。大きな都市ではカーナビも有効かもしれないが、カントリーサイドでは必要ないだろう。
何も最短距離を行くことはない、地図を頼りに田舎のBロードやローカルロードのドライブを楽しもう。
イギリスのカントリーサイドの道は、昔の馬車道そのままだからジグザグ道が多い。また、イギリスは山がなく、
起伏が少ないといわれるが、道路を造るにあたって丘を削ったり、谷を埋めたりしないから、
意外と起伏に富んだ道路があるのだ。こんな道路で高速ドライブを楽しむには、マニュアルに限る。これ以上は語るまい。
Eastwrey Barton イーストリー・バートン
ディナーの予約は7時30分。シャワーを浴び、少しお洒落をして階下に下りる。
先ずはバーで食前酒をいただきながらメニューを選ぶ。そして、ダイニングに通され、食事が始まる。メニューはStartersに
・ Chicken Liver Parfait 鶏のレバーのパフェ パテでなくパフェと名付けるのがうなづける 最終的にこの旅一番の一皿
・ Melon with Parma Ham 熟成された厚切りのParma Hamを堪能 Mainsには
・ Rack of Dartmoor Lamb 羊のあばら肉 明日からムーアで出合う羊さんの顔を見られないかも
・ Pan Seared Sea Bass with a White Butter Sauce カリッと焼かれた皮が美味い ムーアとはいえ海は直ぐそこなのだ
・ Served with Seasonal Vegetables 季節の温野菜 有り勝ちな茹で過ぎではなくとても美味しい Mainsのソースに合うのです
・ 小さなTablewareが可愛くテーブルを演出する こんなものもお土産に良いかと思ったが見つからなかった デザートに
・ Ginger Sponge Pudding with Stem Ginger Ice Cream こちらではFood & DrinkにGingerが多用される Lambの後に良く合う
・ Rhubarb Fool 新しいものにチャレンジしたが所詮大黄 持て余した ここでいうFoolは愚か者ではなく料理法のことらしい
バーでの食前酒 ホストとの会話もおつまみの内。 食事開始の8時はまだこんなに明るい 美しい風景もご馳走の一つだ。
庭から摘んできたバラを無造作に飾ってくれた。 食事が終る9時半過ぎでも、まだまだ明るい。
今年はグルメも旅の目玉の一つだが、結果としてこの夜のディナーが最高のものだった。大いに満足し、再びバーに戻り、
他のお客さんとの交流を楽しむ。
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