
第7日 6月3日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 Tregenna Castle Hotel --- St Michael's Mount Garden --- Minack Theatre(A Chorus Line) --- St Petroc's Hotel
今日の走行距離 142km
今日の万歩計 11,300歩
Tregenna Castle Hotel
今朝もフルイングリシュにする。パンはクロワッサンが美味しそうに並んでいたので、こちらにした。
ゴルフの疲れもぐっすり休んだので元気回復、食欲もモリモリ。
このホテルに関するネット上の評価は大きく分かれていた。怖いもの見たさとゴルフ場併設が魅力でここに決めたのだが、
チェックアウトして、その評価はと問われると微妙なところだ。
部屋代の朝食付き170ポンドは素晴らしいシチュエーションであるし、色々な施設を利用してホテルライフ楽しめば、
よりリーズナブルに感じられるだろう。イギリスのホテルは全般に高いのだ。
レストランはネット上で酷評を受けていたが、確かに余りおいしかったとは言えない。しかし、値段は街のレストランより
安いくらいに感じた。
総合的に見て並という評価にしておこう。
St Michael's Mount セント・マイケルズ・マウント
コーンウォールの海岸線の絶景ポイントを3つ挙げるなら、"Minack Theatre"、"St Michael's Mount"、"Kynance Cove"だ。
今回はKynance Coveには回れないがあのコバルトブルーの海は鮮明に思い浮かべることが出来る。
先ずはSt Michael's Mountにやってきた。
あのフランスの世界遺産モン・サン・ミシェル(Mont Saint-Michel)のイギリス版といわれる。
”聖ミカエルの山”という意味で、共に先住民ケルト人の信仰する大天使・聖ミカエル降臨の伝説がある。
5世紀に大天使・聖ミカエルの姿が漁師によって目撃され聖地となったのだが、11世紀初頭にエドワード懺悔王が
ここに教会を建て、面白いことにそれをモン・サン・ミシェルのベネディク派の修道士に譲渡されてしまったのだという。
その修道士がモン・サン・ミシェルと同じ様にここにも修道院を建てたのだ。
そして、12世紀末にコーンウォール伯爵により奪還され紆余曲折の後、1535年には修道院解散に遭い、
その後は要塞として使われたようだ。17世紀後半からは個人の住居となり、島の斜面にガーデンが造られたのだ。
1954年にはナショナル・トラストの管理となった。(現在でも元の持ち主の子孫が住んでいるらしい。)
A30から遠くセント・マイケルズ・マウントが見えてくる。心ワクワクしてくる。A30とA394のランドアバウトで
ローカル・ロードに下りればセント・マイケルズ・マウントは直ぐそこだ。車を停めてシャッターを押す。
しばらく行くと更に大きく見える。また、車を停めてシャッターだ。マウント湾(Mount's Bay)に神秘的に浮かぶ
セント・マイケルズ・マウントと美しい海岸線、青い海と白い波、見飽きない景色だが、
海底の舗道(The Causeway)を行く人の姿が見られる。幸いにも干潮で歩いて渡れるようだ。先を急ごう。
5年前と同じパーキングに車を止め、砂浜に下りる。細かく締まった砂は波紋を写したまま固まっている。
人が歩いたくらいでは崩れない。
舗道の脇には海草が干上がっていて潮の香りが強い。折角舗道が歩けるのに、わざわざ裸足になって海の中を行く人も見られる。
島の港のボートやヨットも砂浜に腹を見せている。
モン・サン・ミシェルもかつてはここと同じ様に干潮時は陸続きとなり満潮時には島となったようだが、1877年に
道路をつけたために土が堆積し陸地化しているという。このため地続きの道を取り除き橋に替える工事が行われているという。
2010年には完成するらしいが、世界遺産を守るのも大変だ。
建物(Castle & Church)の室内の展示物を横目で眺めて通り過ぎ屋上に出る。長い歴史を物語るように建物も様々な様式が見られる。
写真上左は教会の部分だ。その右2枚はお城のタワーだ。写真下左は要塞の名残りで大砲がズラリと並んでいる。
私達はなんなく歩いて島に渡れたが、早くも潮が満ち始めたようだ。The Causewayを歩く人も靴を脱いで裸足で渡っている。
自動車もそろそろと本土に帰っていく姿が見える(写真上右から2枚目)。
港で腹を見せていたボートも水に浮かんだ。本土との渡しの準備が始まっているようだ(写真下左から2枚目)。
この写真のThe Causewayの向こう岸の左の岩が、渡しのフェリーが着くチャペル・ロック(Chapel Rock)だ。
もっと潮が満ちた時は更に先の本土の突堤"Gwelva"(写真右隅に見える)か"Top Tieb"に接岸する。
島の植栽はトロピカルな椰子があったり、石楠花やフクシアの巨木が見られたり多彩だ。
一方、島には巨人が住んでいたという伝説もあり、巨人の井戸(The Giant's Well 写真下右)などが残っている。
ガーデンへは別の入り口から入る。建物(Castle & Church)の本土と反対側の急な斜面に築かれている空中庭園だ。
海岸沿いの芝のパスを進むとCastle & Churchの優美な姿が見えてくる。ここでも歩を進める毎にベストアングルになっていく。
ガーデンは石垣で築かれた何段ものテラスにトロピカルでエキゾチックな植物が沢山見られる。
海と空の青さも相俟って心ウキウキしてくる。石垣を覆うピンクのマツバギクの鮮やかさには圧倒される。
小さな井戸がある。これはガーデン専用だろう。とてもお洒落だ。見上げれば見上げるほど天空の城というにピッタリだ。
見上げたり、見下ろしたり忙しい、その上、足元は急な斜面だから気をつけなければならない。
Castle & Churchに比べ
入場者が少ないから、のんびり、ゆったりとしたおおらかな気分になる。トロピカルな植栽がそれを助長する。
写真上右から2番目の青緑の植物はいったい何なのだろう。良く見れば青緑のものが花なのだ。先から黄色いめしべが覗いている。
絵本にでも登場しそうな不思議な植物に思わず笑みがこぼれる。
ゆっくりと斜面を下り、最も海に近いパスを潮風に吹かれ港に戻る。The Causewayはすっかり海に沈んだ。
さすがに歩いて渡っている人は見られない(写真下左から2枚目)。
両腕に刺青をした上半身裸の無愛想なお兄さんに一人片道1.5ポンドを渡してフェリーに乗る。満席になるまで待たされる。
残り3席、4人連れは待たされ、次の2人組が乗り、もう1席のために1人客を待つ。
スタートすれば5分程度で本土に到着する。まだ大潮ではないのでチャペル・ロックで下りる。
写真下右から2枚目にさっきの刺青のお兄さんが島への乗客を乗せる順番待ちをしているのが見える。
島への交通案内の看板がシンプルにして分かり易くて愉快だ。
Cornwall Drive コーンウォール ドライブ
コーンウォールで何とか時間を作って訪れたいと考えていたのがミステリアスな巨石遺跡なのだが、残念ながら
04年に強いインパクトを受けた"Lanyon Quoit"や"Men-An-Tol"を訪れる時間はなくなった。
せめてこれから訪れるミナック・シアターへの道筋にあるストーンサークル"Merry Maidens"だけは訪れようと慎重に運転するが、
いつの間にか通り過ぎてしまったようだ。やはり準備不足が災いしていると反省する。
Minack Theatre ミナック・シアター
5年前に訪れ、「いつか夏の夜に、シャンパンなどお供に公演を楽しみたい」と強く念じた
野外劇場Minack Theatreにやってきた。
調べてみると、シャンパンを楽しもうにも夜の部は20時開演だ。23時近くに終演して、夜道のローカルロードの45分の
ドライブは、余りにもリスクが大きいと断念する。幸い水曜日と金曜日に昼の部の公演があるので、
3月30日の発売開始日にネットで早々にチケットを手に入れた。
5年ぶりのポースカーノ湾(Porth Curno)は変わらぬ驚きで迎えてくれた。コバルトブルーの海と白い砂浜の何と美しいことか。
この旅で一番の暑さだ。砂浜には沢山の海水浴客が見える。
チケットを見せ入場する。開演30分前なのにもう沢山の観客でごった返している。席を探してうろうろしていると係員が
誘導してくれた。何と前から2列目の席だ。石の席は焼けて熱いほどだ。用意したシートを敷く。座席を確保し一安心。
開演前に冷たい飲み物を求めて売店へ行く。あまりの暑さにシャンパンの前にビールが欲しいと思い尋ねると、
アルコール類はないと言う。(チケットと一緒に入っていたリーフに「アルコール類は自分で用意せよ」と書いてあった。)
已む無くミネラルウォーターを求める。売店の傍らに"Minack Seats"なるものが1ポンドで貸し出されている。
座る部分と背もたれが一体となったシートだ。これは便利だ、迷わず2つ借りる。お客さんは続々と詰め掛けている。
800あるという座席がほぼ埋まってしまう。
このオープン・エア・シアターはロエナ・ケイド(Rowena Cade)という女性が、1923年からほぼ一人で手押し車で
断崖絶壁に石を運び、約60年の歳月をかけて作り上げたものだ。背もたれには歴代の公演演目と年を刻んである。
ゴツゴツした石のシートの感触を確かめながら、改めて彼女の演劇への情熱を深く感じる。
この劇場は観劇しなくても見学だけでもお薦めしたい。かの有名なランズ・エンド(Land's End)よりずっと美しい
コーンウォールの海が見られる。水・金曜日は午後の公演があるから11時30分まで、その他は17時までオープンしている。
さて、演目はミュージカル”コーラスライン(A Chorus Line)”だ。ミュージカルは国内でも見たことがないが、
そのストーリーなどを少しかじってきたので、言葉は分からなくても何とか楽しめる。オーディションを受けるダンサーとしては、
出演者の体型が少々ご立派過ぎる感は否めない。
ミナック・シアターは断崖にあるから海風が強く夏でも寒いことがある。雨の中の公演もあり得る。などの情報があったので、
ウインドブレーカーや雨具を用意したが、観劇日和を通り越して肌がジリジリ焼けるほどの熱さだ。海風はそよともしない。
中には日傘を差している人もいるが、それはマナー違反だろう。
休憩に入り再び売店へミネラルウォーターを求めにいくと、アイスクリームが飛ぶように売れている。もちろん私達もいただく。
劇場を見渡してみる。やはり劇場は人が入ってこそ生きているように思う。人々のざわめき、色とりどりの洋服などが
この壮大な劇場に命を吹き込んでいる。ロエナ・ケイドもどこかの席で見守っているように感じる。
写真下左の座席の赤いものがMinack Seatsだ。妻は休憩時間に入り日傘を差し暑さを凌ぐ。出演のキャストも合い間に
水分を取りながら演技するほどの暑さなのだ。
ウィンドファーム Wind Farm
イギリスのカントリーサイドをドライブしていると丘の上に林立する風車を良く見かける。
ウィンドファーム(Wind Farm)と称される風力発電所だ。日本でも最近見かけるようになったが、その数からして、
イギリスの方が地球温暖化対策が進んでいると考えられる。
風力発電には地形や気象など条件の違いはあるだろうが、太陽熱、地熱、潮力などを含めた自然エネルギーを活用した
発電への取り組みはどうなっているのか、気になるところだ。
この光景をバトントワラーと称したサイトがあった。そう見えなくもない。(写真はMitchell付近のWind Farm)
ザ・シーフード・レストラン The Seafood Restaurant
この旅のメイン・イベントの一つがこの
The Seafood Restaurantでのディナーだ。
情報収集の中で”今、イギリスで最もポピュラーなシェフが経営するレストラン”を見つけた。そのシェフの名は
リック・スタイン(Rick Stein)といい、
BBC始め何本ものテレビに出演し、料理本も沢山著していて、シーフードでは第一人者なのだという。
そして、彼の店はロンドンではなく、魚の豊富なコーンウォールのパドストウ(Padstow)にあるのだ。嬉しい話だ。
しかも、4つのレストランとデリカテッセン、ケーキ店、料理学校に加え6つの宿泊施設に40のベッドルームを
持っており、Padstowは今や"Steinville"とも"Padstein"とも呼ばれるそうだ。
この情報を得ては外せない。コーンウォール・エリア3泊の内、1泊をここに決めたのだ。
(本当は連泊が好ましいのだが、美味しいものには弱い・・・)
パドストウの街までは順調に着いたが、この港町の路地は狭く一方通行が多い。今宵の宿Rick Stein’s Cafeが見つからない。
The Seafood Restaurantも料理学校も見つかったのだが、宿は辺りを3巡しても分からない。The Seafood Restaurantで
訊ねると、迎えに来てくれるという。待つこと暫し、若い女性が迎えに来てくれる。レストランの直ぐ裏のパーキングに車を止め、
歩いて直ぐのSt Petroc’s Hotelに案内される。事情があって予約したRick Stein’s CafeでなくSt Petroc’s Hotelに
部屋を用意したと言う。40のベッドルームの内、唯一100ポンドを切る一番安い部屋を予約したのだが、
このホテルは最低でも1.5倍はするはずだ。しかし、込み入った交渉をする会話力もないし、おたおたすることもないと
了解する。(翌朝のチェックアウトで確認したら、Rick Stein’s Cafeの料金になっていた。)
シャワーを浴び、お洒落をしてレストランに向かう。予約の19時30分ジャストだ。
The Seafood Restaurantは港の直ぐ脇に構えている。先程宿を訊ねた女性に笑顔で迎えられ、席に通される。
グラス・シャンパンをいただきメニューを検討する。ホームページからSample Menuをプリントアウトして勉強もして来た。
しかし、Tasting Menuという6品もいただけるコースメニューがあり、これも候補の一つだった。
迷った末、折角ここでの食事を楽しみにしてきたのだから、少し値は張るがTasting Menuを楽しむことにする。
店は満員盛況だ。お客さんは皆きちんと着飾って会話を楽しんでいる。客の数が多いし、テーブル間が狭いので
賑やかだ。随分待たされた後、先ずはメニュー外のアミューズが出てきた。
写真を撮ろうとカメラを取り出して構えると、バッテリー切れだ。常に持ち歩くリュックの中に予備をいれてあるのだが、
今日はスーツを着たのでリュックは似合わないと考え、部屋に置いてきたのだ。アミューズは小さなスプーンに乗った可愛い一品だ。
味は濃厚で複雑だ。とても美味しくいただく。メニューの最初の料理”ファルマス産ホタテ貝のカルパッチョ
しょうがとキュウリのピクルス添え”をいただいたところで、部屋に予備のバッテリーを取りに行く。
(したがって、この2品の写真は残念ながらないのだ。) ワインも少し弾んで上等な白をオーダーする。
メニューの2品目は”シーバスの焼き物 ソース・ヴィエルジュ” ソース・ヴィエルジュは写真の通り
オリーブ油、レモン、トマト、バジルからなるソースだ。これがsearしすぎて少し焦げ臭い。
次は”ロブスター、アボカド、インゲン、フォアグラのスペシャル・サラダ” ロブスターもフォアグラもとても美味しい。
4品目は”カニとしょうがとコリアンダームール貝のスープ 澄んだ東洋風味のブイヨン添え” コリアンダーや
東洋風味のブイヨンの香が口に合わない。カニが勿体無い。
口直しのシャーベットの後はいよいよメイン料理だ。”ヒラメの蒸し物 夏のフレッシュ・トリュフ、ポテトの細切り、
マッシュルーム、トリュフオイル添え” これが味がはっきりしない。全体に味付けが薄いのだ。
テーブルに塩が出ていれば掛けたいくらいだ。
デザートは”イチゴとホイップクリームのメレンゲケーキ ブドウシロップ” これは心配したほど甘くなく美味しい。
最後に”コーヒー”でお仕舞いだ。お腹一杯なのに"Petit fours"のチョコとクッキーが4つ添えられている。
これは明日のランチ代わりにしよう。
総評 人気のレストランに大いに期待してきたのだが、今日のこのコースは少し私の口には合わなかったようだ。
シーフードのお店に来て、フォアグラが一番美味しかったと言ったら叱られそうだ。
人気店の活況の中での3時間のディナーで火照った体を夜の埠頭の散策で醒ましホテルに帰る。
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