2017年の旅 アイルランド 北アイルランド コッツウォルズ

花花

第5日 6月26日(月)水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程       Morehampton Townhouse --- Corrib Princess ---
                Galway Town Walk( Court House, Town Hall, Cathedral, Franciscan Friary, Shopping) --- Griffin Lodge Guesthouse
今日の走行距離     210 km
今日の万歩計      10,300 歩
今日の出発時気温    16.0 ℃

モアハンプトン・タウンハウス  Morehampton Townhouse

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今日は朝から太陽が顔を出している。暖かな朝だ。
今朝も変わらずフレッシュとドライのフルーツにヨーグルト、ホットミールはフル・アイリッシュ・ブレックファストで腹ごしらえは万全だ(写真右)。
タブレットでメールを確認すると、今夜のB&Bから到着時刻の確認が入っている。「19時予定」と返信するも、タブレットでのメールは初めてなので電話も入れる。
今日はゴールウェイへの移動日なのだ。スタートしようとすると、この3夜の路上駐車で街路樹の樹液が降り注いだようで車が汚れている。 このままでは見通しが悪く危険だ。窓ガラスとミラーを拭くのに10分ほどロスする。
ダブリン市内は朝の混雑で時間が掛かったが、M4、M6(N6)のモーターウェイは交通量も少なく制限速度は時速120kmで快適なドライブだ。 空は青くひつじ雲が浮かぶ様は美しい。料金はM4は2.9ユーロ、M6は1.9ユーロと随分安い。

ゴールウェイ  Galway

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ゴールウェイが近くなったところで雨が降り出した。アイルランドは雨の多い国だが、中でも西海岸は特に雨が多いのだ。 晴れ男・女を自負する私達だが、そこまでは通用しない。距離200kmをノンストップ2時間20分で到着する。
ゴールウェイ最初のアクティビティーはコリブ川のクルージングなので乗り場近くの川岸の路上に駐車する。何はともあれトイレ探しだ。 公衆トイレが見つからない。土産物店で訊ねてみると「近くにはないから、あそこのパブで借りたら良いよ」と教えてくれる。 そうなのだ、こんな時にはパブが頼りになる。早速パブに入り、オーダーは妻に任せトイレの場所を訊ね飛び込む。 出てくるとハーフパイントのギネスが出来上がっていた(写真右)。カウンターの男性から「どこから来た」と質問される。 「日本からだ。今日はダブリンから今着いたところだ。ダブリンは晴れていたのにゴールウェイに着いたらこの雨だ」と返事をすると。 「これがゴールウェイの天気さ、君たちを歓迎しているんだよ」と笑い飛ばす。それにつけても、月曜日の昼前からパブで1杯とは優雅なことだ。お互い様だが・・・。

コリブ・プリンセス(コリブ川クルーズ)  Corrib Princess (River Cruise)

ギネスを飲み干し、地元の男性にさよならしてクルージング乗り場に向かう。うっかりしていたが、駐車した場所は“ペイ&ディスプレイ(Pay & Display)”だし、 ショート・ステイ(Short Stay)となっている。ペイ&ディスプレイを忘れていたのだ。これは危ない。 2004年の"Round Robin"というダート川のクルーズの時の駐車違反切符を思い出す。今回のクルーズは時間が短いから問題ないと思うが、 念のためロング・ステイのパーキングに移そう。乗り場で訊ねてみようと行ってみると係員がいた。「ここに駐めて問題ないよ」とのことで解決。

Corrib Princess Corrib Princess Corrib Princess

コリブ・プリンセスには既に数組のお客さんが乗っている。 真っ直ぐここに来れば、船内にはトイレもあるしバーもあったのだ。後続を含め6組14名の乗客でスタートする。この雨では事前の予約客でもなければ、乗らないだろう。
コリブ川はゴールウェイ湾(Galway Bay)からコリブ湖(Lough Corrib)まで僅か6kmしかない。、ヨーロッパで最も短い川と言われている。 そのコリブ川をゴールウェイ市内のウッドキー(Woodquay)の乗り場から遡りコリブ湖までの90分のクルージングだ。 雨が強いので船室内で過ごし、フォーカル・ポイントを見つけるとデッキに出て撮影をする。船長の説明もあるが、私には分からないし、他の乗客もさほど盛り上がっている様子はない。
それにつけても、この雨の中だというのに様々なアクティビティーを楽しむ人がいるものだと感心する。モーターボートをかっ飛ばす人(写真上左)、 一人黙々とボートを漕ぐ人(写真上中)、賑やかにエイトを楽しむ女性たち(写真上右)がいる。カヌーを楽しんでいる子供のグループも写したはずだが写っていない。
水しぶきが上がっているから魚か鳥かと思ったら、人が泳いでいた(写真下左)。しかも単独のようだ。怖い気がする。岸辺にはサイクリングのグループも見られた(写真下中)。
船窓から見えた建造物と言えば蔦に覆われた小さな廃城だけだ(写真下右)。メンロー城(Menlo Castle)という16世紀の遺跡だ。

Corrib Princess Corrib Princess Corrib Princess

Corrib Princess Corrib Princess Corrib Princess

船は蛇行しつつ湖へと進んでいく(写真上左)。川も湖も野生動物の宝庫と言われるのだが、この雨では姿を見せてくれない。 白鳥と鴨がかろうじて見られただけだ(写真上中、写真下中にも白鳥の姿が写っている)。
コリブ湖はアイルランド共和国で最も大きな湖だ(アイルランド島としては2番目の大きさ)。日本第2位の霞ヶ浦と同じくらいの大きさだ。365の島があるという。 湖岸で有名なものは2013年に訪れたアッシュフォード城がある。
バーでコーヒーを求め香りを楽しみながら雨に煙る景色を眺めてのんびりした時間を過ごす。

Corrib Princess Corrib Princess Corrib Princess

ゴールウェイ街歩き  Galway Town Walk(Town Hall Theatre, The Courthouse, Salmon Weir Bridge)

車を街中の屋内駐車場に駐めて街歩きをスタートする。雨は相変わらず本降りだ。
R866(Headford Road)をゴールウェイ大聖堂に向かって歩いて行くと、"Town Hall Theatre"が現れる(写真下左)。 1820年に建てられ、裁判所、市庁舎を経て現在は劇場として使われている。その隣に裁判所(The Courthouse)がある(写真下中)。 こちらは1815年の建物だ。
裁判所の直ぐ西側をコリブ川が流れている。そこに架かる橋が"Salmon Weir Bridge"だ。橋の向こう側にゴールウェー大聖堂のドーム屋根が聳えている(写真下右)。 この橋は1818年に架けられたもので、大西洋のサーモンが産卵場所であるコリブ湖に遡上出来るよう堰を設けてあるのだ。 川の中にはサーモン・フィッシングの釣り人が大勢見られる。

Galway Town Walk Galway Town Walk Galway Town Walk

ゴールウェイ街歩き  Galway Town Walk(Galway Cathedral)

ゴールウェイ大聖堂は1965年に建てられたヨーロッパで最も新しい大聖堂だという。高さ44.2mの緑青のドームが特徴だ(写真上右)。 ゴシック様式、ロマネスク様式、ルネッサンス様式など様々な建築様式を取り入れているのだという。
雨脚が一層強くなってきた。雨宿りを兼ねて中に入って驚いた。とてもモダンで美しい。目を惹くものの1つはステンドグラス、もう1つは彫像だ。

Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral

数あるステンドグラスの中でも圧巻はバラ窓(Rose Window)だ。この大聖堂は古典的な大聖堂と建物の配置が違う。 普通はバラ窓は西正面の壁にあるが、ここでは北側の壁にバラ窓がある。パイプオルガンの美しいパイプに囲まれて絢爛豪華に輝いている(写真上左)。
他にも2つの翼廊(Transept)にバラ窓が見られる。普通は翼廊は南北にあるのだが、ここでは西翼(写真上中)と東翼(写真上右)となる。 同じデザインだが一方は暖色系、もう一方は寒色系で表現されるものが異なるのだろう。

Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral

その他、窓の全てがステンドグラスだ(写真上4枚、下左・中)。デザインが斬新で大胆で、強く訴えるものがある。外は雨なのに明るく感じるのも不思議だ。

Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral

もう1つの彫像も数え切れないほど並んでいる。キリストの受難を表現したものだろう。壁に使われているゴールウェイの石灰岩(Galway limestone)の黒っぽい色に 白い彫像が映える。ここでは床にも地元のコネマラ大理石(Connemara Marble)が使われており、とても美しくデザインされている。

Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral

もう1つ興味を惹かれたのがモザイク画だ。北のバラ窓の反対側の祭壇(Altar)の奥の壁に飾られている。十字架に架けられたキリストの絵だ(写真下右から2枚目)。 小さなタイルを使って精巧に描かれている。
側廊にあるチャペルにもモザイク画を見つけた。こちらは対照的にキリストの復活を表している(写真下右)。 目映いばかりに輝いている。面白い発見をした。モザイク画の右側で祈りを捧げているのは何と ジョン・F・ケネディー大統領ではないか?

Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral Galway Cathedral

ゴールウェイ街歩き  Galway Town Walk(Equality Emerging, Saint Francis Abbey)

大聖堂の前のコリブ川の畔に"Equality Emerging"と名付けられた像がある(写真下左)。女性が壁から出現する姿を描いている。 壁は平等を妨げるものを表し、それを打ち破る女性を表現しているようだ。
続いて、"Salmon Weir Bridge"を渡りセント・フランシス通り(St. Francis Street)を南下すると右手にセント・フランシス修道院(Saint Francis Abbey)が現れる。 近くにバス停があるのでbasuwomatujoukyakudeポーチの下は大混雑だ。写真を撮るのもはばかられる。正面の壁に変わったものがある。 いずれも女性の顔の像と水盤がセットになっている(写真下右3枚)。聖水盤(Holy Water Font)だと思われるが、顔が真っ黒なのはどうしてだろう。

Equality Emerging Saint Francis Abbey Saint Francis Abbey Saint Francis Abbey

ゴールウェイ街歩き  Galway Town Walk(Griffin Lodge Guesthouse, Shopping)

雨が酷いので街歩きを中断し、B&Bにチェックインする。パーキングが2台分しかなく、おまけに狭い。先客が苦労して駐めている。 隅に寄せてもらって、何とか収まる。ホステスは肝っ玉母さんだ。やたらと威勢が良い。案内された部屋は3階の屋根裏部屋だ。 靴の中まで濡れてしまったので着替える。ベッドに横になり一休みした後街歩き再開。 B&Bからタウンセンターまでは歩いて5分余りだというので歩いて行くことにする。
良く手入れされた民家の庭先に足が止まる(写真下左)。写真を撮ろうとしたらカメラがない。B&Bに戻り出直す。

Galway Galway Galway

ウルフ・トーン橋(Wolfe Tone Bridge)でコリブ川を越える。上流に大聖堂のドームが霞んで見える(写真上中)。 橋の袂からスパニッシュ・アーチ(Spanish Arch)が見られる(写真上右)。
北上すると程なく右手に"Twice as Nice"と言う店が現れる。アンティーク・ジュエリーを看板にしているが、女性用の衣類やバッグ、小物も豊富に揃えている。 2013年に訪れたときに日本人の店員の親切な応対が思い出され入ってみると、その女性はまだいらっしゃった。ゴールウェイに来て13年だという。 友人にスカーフを1点、娘と長男のパートナーにポーチを3点求める。レストラン情報などをいただき、またの来店を誓う。
"Twice as Nice"の1軒置いた先がクラダ・リング(Claddagh Ring)の店がある(写真下左)。2006年に訪れたときに求めて11年、 大分草臥れてきたので買い換えもと考えたが、愛着もあるのでこのままで行こうと決めた。でも、ちょっと冷やかしたい。
クラダ・リングの謂われについては2006年の旅行記にこうある。
クラダリングは王冠を戴くハートとそれを両側から抱える手というデザインだ。ハートは「愛」、 王冠は「忠誠」、支える手は「友情」を表すという。
その謂れは諸説あるようだが「1700年代初期、ゴールウェイの近くの小さな漁村クラダ村に住んでいたリチャード・ジョイス という金細工師が、 ムーア人の海賊に捕らえられ、ウィリアム王によって解放された時、感謝の気持ちをこめて献上し、 そのリングをヴィクトリア女王が愛用したため有名になった。」という説が一般的らしい。
アイルランドでは庶民の間でも愛の証として、親から子へ伝えられるものとして、また友情のしるしとして、多くの人が身につけているようだ。 また、どの指にどのように填めるかでもその意味するところが変わるという。それにも諸説あるが、ハートの尖を身体に向けて填めれば既婚、 ハートを外向きに填めれば未婚ということらしい。

Galway Galway Galway

ハイ・ストリートに入り"Woollen Market"という店に入る。息子と娘のパートナーにポロシャツを求める。
昨日の朝書いたポストカードが切手がないためまだ投函していない。ポスト・オフィスの場所を訊ね、向かう。アイルランドのポスト・オフィスはグリーンと知っていながら、 目は赤い看板を探してしまう。エグリントン・ストリ−ト(Eglinton St)で見つけ、スタンプを求めその場で張って投函する(写真上)。
ウイリアム・ストリート(William St)で懐かしい彫像に出会う(写真上右)。その説明は2013年の旅行記を再掲しよう。
"Statue of Oscar Wilde and Eduard Vilde"とある。アイルランドの作家・オスカー・ワイルド(左側)とエストニアの作家E・ビルデ(右側)の像だ。 面白いことに二人は同世代の作家だが、実際に会ったことはないらしい。オリジナルの彫像はエストニアにあり、 エストニアのEU加盟を記念して2004年にコピーがゴールウェイに送られたという。
ショップストリートとアビーゲイト・ストリート・アッパー(Abbeygate Street Upper)の角にリンチ城(Lynch's Castle)がある(写真下左)。 15世紀終わりから16世紀初めのものらしい。リンチ(私刑)の語源となったリンチ家の居城だ。現在は銀行として使われている。
カーワンズ・レーン(Kirwan's Ln)のシーフード・バー(The Seafood Bar at Kirwan's)訪ねる。リサーチによると評判が高い。 "Twice as Nice"の日本人の女店員も太鼓判だった。店の雰囲気も悪くない。明日のディナーの予約をする。

マクドーノフス  Mc Donagh's

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今宵のディナーはマクドーノフスと決めてきた。2013年には30分並んだが、 今日はこの雨で人出も少ないから直ぐに席を確保できた。それ程に人気の店なのだ。"Twice as Nice"の日本人の女店員も「私も良く行くの」と言っていた。
晴れた日なら満席のオープンテラスも今日は誰もいない(写真下左)。さて、オーダーは
・ "Smoked Salmon & Potato Salad" Oak Smoked Salmon on warm Baby Potato Salad Served with light Lemon Youghart Dressing (写真上中)。
・ "Gigas Oysters" From Michael Kelly's Kilcolgan, Co. Galway (写真上右)。
・ "Shellfish Platter" Sauteed Scallops, Wild Mussels, Dublin Bay Prawns and Oysters served with a Garlic and Wine Sauce (写真下中)。
文句なしに美味い。シャルドネを忘れるほどに食らいつく。フィンガーボールもお手拭きも用意してくれるから手掴みでいただく。
そして残ったものが写真下右だ。お腹いっぱい、大満足でパブに繰り出す。

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ティ・コーリィ  Tig Choili

ティ・コーリィ(写真下左)は2013年初めてアイリッシュ・ミュージックのセッションに触れ、 衝撃を受けた店だ。以来、家でもCDでアイリッシュ・ミュージックを楽しんでいる。2013年もマクドーノフスからティ・コーリィの流れだった。
パブに入りカウンター(写真下中)でアイリッシュ・ウィスキーとオレンジジュースを求め席を探す。ミュージシャンから離れたところに席があった。 セッションはアコーディオン、ギター、バンジョー、マンドリン、バウロンと多彩だ(写真下右)。しかし、いまいち迫力がない。客の乗りも良くない。 時刻が早い所為かと粘ってみるが、一向に盛り上がってこない。期待外れだ。22時、諦めて帰路へ。

Galway Galway Galway

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