第1日 5月30日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
今日の行程 TOKYO 12:00 ===== LONDON 16:35 (JAL 401)
Heathrow --- Danehurst House
今日の走行距離 93km
今日の万歩計 9,500歩
旅の準備
3月初旬にJALのeチケットは取ったものの、昨年の旅日記が捗らなくて旅の準備に掛かれない。
3月下旬になって日程が、エリザベス女王の即位60周年(The Queen's Diamond Jubilee)を祝う4連休と重なることを知る。
のんびりしていると良いB&Bは埋まってしまうかもしれない。しかし、予定のウェールズとアイルランドの宿情報はゼロだ。
この際バラのシーズンでもあるし、サウス・イーストとサウス・ウエストの嘗て宿泊して満足したB&Bに宿泊しバラを見て歩こうということになる。
概ねの見当でケント5泊(けんとで洒落てるつもり 汗)、ドーセット4泊、デヴォン3泊と決め、それぞれの地区のB&Bに電話を入れる。
すると、ケントの08年宿泊のミニSLのB&Bはご主人が出て「もうB&Bはやっていないんだ」との返事だ。
ホームページではミニSLのイベントは今年も3回行われると載っているから奥様の体調でも悪いのだろうかと心配する。
ではもう1軒の07年宿泊の14世紀の建物のB&Bに電話をすると通じない。サイトを調べると代替わりをしたらしくB&Bはやめたようだ。
次は07年宿泊でご家族とクロッケーを楽しんだB&Bに電話をすると奥様のクリスが出て「思い出したわ。一緒にクロッケーをした日本人ね。
だけど、お客様を泊めるには、私もマイクも歳をとりすぎたの。ごめんなさい。近くを通ったら寄ってね」とのことだ。
子供が巣立って空いた部屋を貸す本来のB&Bにあっては高齢による店仕舞いも仕方が無いことだ。
デヴォンは09年宿泊の食事の美味しかったB&Bだ。こちらは現在も営業中で3年前の訪問を覚えていてくれて、部屋も無事確保できた。
ケントとドーセットの宿は旅日記を中断して大急ぎで探したところ、なかなか良い感じのB&Bが見つかった。
旅日記がようやく完成したのが3月29日、今年の旅まで丁度2ヶ月と迫っていた。急ぎガーデン・アトラクション・イベントの情報を集める。
サウス地区は02年・07年・08年に次いで4回目になるがガーデンについては探せば次々に初めての情報が入ってくるものだ。
130余りのガーデンと25のナショナル・ガーデン・スキムのガーデンがリストに並んだ。
逆にアトラクションやイベントの情報は乏しく目玉になるようなものはなく、私共の旅の原点である”ガーデン巡り”の計画になった。
旅の始まり
さて、出発当日の朝を迎える。今日も良く晴れて幸先の良さを感じる。今年も例年通りのスケジュールだ。
ごろごろとスーツケースを押して駅に向かう。新宿で成田エキスプレス7号に乗り換え、いつもの通りコンビニおにぎりの朝食。
東京駅を出るとまもなく左手に先週グランドオープンした東京スカイツリーが見えてくる。ビルの谷間からの写真撮影は難しい。
成田空港はきわめて閑散としている。チェックインを澄ませ、両替をし、和物のお店で小さな髪飾りなど仕込むともう国内に用はない。
セキュリティーチェックも出国手続きもすんなりと済んで成田5番街へ。いつもの通りナイトキャップを仕込み、妻の化粧品を求めたら、
危険なウインドーショッピング(昨年はここで散財した)を避けカフェ&バー アビオン(Cafe & Bar Avion)へ早々に避難する。
白ワインで恒例の旅の安全祈願の乾杯をする。2時間の待ち時間だが、いよいよ始まる旅への期待感で退屈感を覚えることは無い。
入れ替わり立ち替わり現れる外人客ウォッチングが楽しい。日本旅行中に覚えた日本酒の飲み納めなのだろう、ちびちび遣っているカップルが微笑ましい。
いつものことだが、空港で働く車の多様さに興味を引かれ、用途などを想像しながら眺めているのも面白い。
機上の人となり、旅はスタート。2週間ほど前に”JAL、過去最高益を達成…リストラ奏功でV字回復”の新聞見出しを見て”ご同慶の至り”と思っていたが、
キャビンアテンダン(CA)の教育・訓練もリストラしたのだろうか極めてサービスの質が落ちたと感じる出来事があった。
というのは、私達の通路の食事のサービスが極端に遅れたのだ。もう一方の通路は食事が下げられ、アイスクリームが配られ、
お茶のサービスが始まっても私達の方は一向にサービスが進まない。サービス途中でワゴンを引き上げてしまう。ようやく再開したと思うと、
また下がるを繰り返している。遅れているからといって、他のCAが手伝う様子も無い。ようやく順番が来たと思ったら、
案の定「食事は2種類あったのですが、一方が品切れとなってしまいましたので、こちらで良いでしょうか?」と木で鼻を括ったようなご挨拶だ。
かと思えば、まだ食事を始めたばかりだというのにアイスクリームが配られる始末だ。安全性のリストラが行われていないことを願うばかりだ。
フライトは順調でヒースロー上空に到着したが、滑走路が込んでいるということで上空待機となる。ようやく着陸したが、
今度はボーディング・ブリッジが故障したとのことで待ち惚けを食わされる。朝の幸先の良い予感はどこかに吹き飛んでしまった。
ヒースローの入国手続きも問題なく通過、ハーツの営業所に向かう。ここの手続きは相変わらずのんびりしている。
ようやく順番が来てもスムーズに進まない。ネットで車種や保険については予約してあるのにあれこれ進められたり質問されたりが多い。
今回は車種のグレードアップをしつこく進められた。「ブーツに2つのスーツケースが入る車が良い」と伝えると
「予約の車種では入らないからこの車種のほうが良い。この車は燃費も良い」などと言われ、うかつにも口車に乗ってしまい出費が嵩んでしまった。
アウディ(AUDI)の大きな車だ。まだ300km足らずしか走っていない新車だ。ドアーを開け運転席に座ってみるが、キーの場所が分からない。
近くにいた係員に訊ねるとあちこち探して見つけた場所は今までの概念と違う場所にあった。キーの形状も今までのものと違う。
操作も捻るのではなく押すと始動する仕組みだ。
ブーツは狭く2つのスーツケースを無理やり押し込む。ナビ子ちゃんをセットし、始業点検を済ませスタートする。
早速ウインカーと間違えワイパーを動かす。オートマチックと勘違いしエンストを起こす。再始動でキーの場所を間違える。
ハーツのパーキングを出るまでに右往左往する。一般道に出て信号で止まるとエンジンが止まる。再始動してスタートするも次の信号でまた止まる。
一瞬「故障か?」と慌てるが、昨年経験したエコのため停車時にエンジンが停止するシステムだった。新型車は慣れるまで苦労する。
ナビ子ちゃんの案内でスムーズにB&Bに到着するも、ショートカットの癖は相変わらずで最後はかなり狭いローカルロードを走らされる。
ブーツからスーツケースを出す段になってトラブルだ。無理に押し込んだスーツケースがキッチリ嵌まり込んで押せども引けども動かないのだ。
あれこれ試した末、スーツケースが壊れるか、車が壊れるか力尽くでこじ開ける。
結局この後の移動ではスーツケースは後部座席に置くことになった。ハーツの係員の口車に乗せられたことを悔やむ。
ビーコン Beacon
B&Bのホステスにパブのお薦めを尋ねると「歩いて行く? それとも車?」との返事だ。近場でと徒歩を選んだが、長旅の後の1km余りは少々辛い。
席を問うと「外が良い? 中にする?」と尋ねられ中を選んだが、B&Bのホステスが「とっても見晴らしの良いパブよ」と言っていたのを思い出し外に移る。
テラスからは緑の牧草地(コモン(Common)と呼ばれる街の共有地)を隔てロイヤル・タンブリッジ・ウェルズの街並みが一望できる。オーダーを済ませ、テラスで写真を撮っていると
例によって「二人の写真を撮ってあげよう」と声が掛かる。ありがたく撮っていただくが、例によってピンボケだ。ご好意が嬉しい。
オーダーはスターターに ・ White Crab bound in chili Aioli Guacamole and Capsicum Sauce を。 メインは
第一夜恒例の ・ Fish & Chips と ・ King Prawn Brochette with Saffron Rice , Sea Asparagus and a Fennel Cream だ。
盛り付けも美しく、ソースに工夫が凝らされている。フィッシュアンドチップスの揚げ加減が少し足りないようだが、
専用の新聞紙に載せてサービスされたのは初めてのことだ。シーアスパラガス(Sea Asparagus)は今年のブームとなった。
エールビールから始まり白ワインで今年の第一夜のディナーが終わったのは21時30分、ようやく黄昏時が訪れた。
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