第4日 6月19日(日) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
Llwyn Onn Reservoir
B&BのあるLlwyn Onnの集落とA470を隔てた先にLlwyn Onn Reservoirがある。貯水池とはいえ湖並みの大きさだ。
朝食前に湖畔の散策に出た。かすかな朝もやの中、静かに佇んでいる。水面に映る山の姿が美しい。今日も昼間は快晴になり
暑くなることだろう。
早朝から釣りをする人の姿が見える。「何が釣れますか?」、「色々だよ。」、「釣れましたか?」、
「そう簡単にはつれないよ。」、「へ〜、坊主なんだ。」(これは心の中で)てな、会話をしながらしばらく見ていたが。
誰にも釣れる様子がない。イギリスの魚も甘くないようだ。
Cefn Coed Viaduct
フルウェリッシュをいただき出発だ。昨日夕食に出かけるとき見掛けた高架橋が気になる。A470とA465の
交差点の南東角にある。A470の路肩に停車し急ぎシャッターを押した。
調べてみると、1866年に造られたものらしい。高さが115フィートと言うから35メートルだ。見た目では
気が付かなかったが、カーブしているのが特徴らしい。元は鉄道橋だったが、今はフットパスとして人が通行している。
この後もこのようなViaductに幾つか出合った。石橋と同じで走行中に見つけても、おいそれと撮影できるものではないが、
今年は努力して幾つかをカメラに収めた。おいおい特集としてお知らせしたい。
Caerphilly Castle
今日は古城巡りだ。情報としては7つの城を用意したが幾つ巡れるか?
最初はCaerphilly Castleだ。
こちらのサイトもお薦め。
街の中心にあり、水壕に囲まれた大きなお城だ。車線を間違え堀を1周する羽目になったが、お蔭で城全体を眺められた。
TIC(Tourist Information Centre)の直ぐ横の駐車場に車を停め、城に向かうと堀の向こうに威容を見せる。
橋を渡り城門へ、そして、城門から城を見渡す。ウィンザーに並ぶイギリス最大級の城で13世紀に造られたものらしい。
それにしても良く保存されている。
注意書きが面白い。非常に分かり易いデザインで示されている。これなら子供でも何に注意したら良いか分かるだろう。
多くを書かないで伝える。交通標識も同じだ。(お喋りなイギリス人なのに…。)
先ずは城門に上がり城を見渡す。堀は二重になっているようだ。堅固な守りだったのだろう。
レセプションを通り、城の広場に入ると15,6世紀の生活様式を再現しているという人々がいた。職業に応じた
コスチュームや道具、食事の内容や調理方法など衣食住の再現を試みているらしい。写真撮影を依頼したら、
これはアンダーウエアーだからしばらく待てと言って上着を着始めた。ボタンやファスナーで留めるのではなく、
穴に紐を通したり括り付けたりと時間がかかる。娘さんも呼んで着替えさせ始めた。15分経って、さあお待たせと
ポーズを取ってくれた。上着とパンツは鹿皮で出来ているらしい。
Exhibitionも各所にあって、歴史やら兵士の衣装やら丁寧な展示だ。奥行きが深い城だ。最西端から見た城の背景の
堀・森・丘が美しい。陽射しは強くなってきたが、堀を渡る風が心地良い。
(城の平面図にご興味ある方は”こちらのサイト”で紹介の"The Great Castles of Wales"の"Castle Plan"をクリックすると
ご覧いただけます。)
Caerphilly
城の見学が終わって10時30分だ。城の前のマーケットの開店時間らしく、待っていた人達が店に入っていく。
なかなか綺麗なショッピング・ストリートのようだが、ここは先を急ぐ。
2階にTICが入った建物だ。花で飾られ周囲の緑も多い。1階に有料トイレがあった。無料の公衆トイレも多いが、
わずか10か20ペンスで整備されたトイレが使えるのは嬉しい。イギリスのトイレ事情はすこぶる良い。
それなのに何故お風呂事情が悪いのか?(関係ないか?)
TICのお土産売り場が充実していた。ウェールズのTICのマークは背景にドラゴンを配す。ウェールズの小さな国旗とウェールズと
日本の国旗を組んだピンを購入。国旗はレンタカーのエアコンの吹き出し口に立て、ピンはウェールズ観光中胸に付けた。
日・ウェル友好ピンと名付けた。
後にスコットランドでも同類のピンを見付けた(左側)。こちらは日・蘇友好ピンだ(スロットランドは漢字で書くと蘇格蘭)。
お土産事情はどこでも同じのようだ。
Castle Coch
次はCastle Cochだ。
こちらのサイトもお薦め。
Cochはウェールズ語で赤いという意味だ。確かに赤い石でできた可愛くて美しい城だ。
正しくおとぎの国・ディズニーのお城のようだ。(シンデレラ城のモデルには、後にスコットランドで出会う。)
13世紀の廃城の後に、19世紀に新しく立て直されたもののようだ。家具調度・装飾など豪華でメルヘンチックだ。
(実は余り興味はない。)
入り口は1ヶ所で跳ね橋となっている。が、戦のための城と言うより、別荘的居城であったようだ。
最上階の小さな部屋(教会か?)のステンドグラスの色合いが素晴らしい。ウェールズの守護聖人らしい。
Cardiff Castle
Cardiff Castleにやって来た。
こちらのサイトも
こちらのサイトもお薦め。
ウェールズの首都Cardiffの街の真ん中にあり、城はすぐ見つかったものの、駐車場探しに手間取る。
チケットは"Grounds and Full Guided Tour of the apartments"と"Grounds only"がある。
Apartmentsは自由に見て廻ることはできないようだ。さらにFull Guided Tourは50分待ちと聞いてGrounds onlyにした。
入場して目に入るのがデンと構えるKeep & Moatと壮麗なapartmentsだ。ところでCardiff Castleはどちらなのだろう。
Keep & Moatは壕(Moat)の中に土塁(Motte)を築き、その上に本丸(Keep)を建てた構造のようだ。Keepの屋上まで登ると
城全体だけでなく、Cardiffの街も見渡せる。屋上にはRed Dragonがはためいていた。
レセプションでもらった案内図が全体像が分かり易いのでスキャンした。面白いことに英語とウェールズ語が併記されている。
日本語の説明もある。誇らしいというか、ちょっと恥ずかしい気も…。
ApartmentsはPalaceとも呼ばれるようだ。Palaceと言うほうが合っている。ゴシック様式の壮麗な建物だが、改装中で
少々興を削ぐ。Clock Towerもシートの中だ。どう見てもCastleと言うよりPalaceだ。(固定概念に囚われすぎか?老化現象?)
インテリアの豪華さはOfficial Sateの[THE PRESENT]、[PHOTO GALLERY]、[interior]で楽しめます。それにしても青い空。
名物の孔雀。富の象徴なのでしょうか?この後も何ヶ所かで孔雀を見かけた。残念ながら羽を広げたシーンには出会えなかった。
Groundsで見られた唯一の花。ゼラニウムのコンテナ仕立てだが、色が好みでない。
入り口の右側の城壁の地下にローマ時代の城壁が見られる施設があった。入ると右側にローマ時代の城壁の石組みが、
かなり奥まで続く。左側には当時の建設風景をモチーフとしたブロンズ壁画が並んでいた。
Cardiff Castleで2人の日本人に会った。一人はロンドン在住の方で台湾人の友達と来ていた。情報交換をし、ウェブサイトのアドレスを
伝えた。
もう一人は一人旅で、かって半年イギリスに語学留学をしたことがあり、今回はアイルランドなどを観光し、
既に1ヶ月だという。この後コーンウォールを回りフランスを経由して帰国予定だという。こちらにもアドレスの名刺を
渡したら”花と英国”は見たことがあると言う。嬉しいことだ。
Cardiffの街については情報を持たずに来た。下手に歩いても碌なことがないだろうと、早々に退散を決めた。
Swansea
南ウェールズの名所の一つにGower半島がある。ここの美しい海岸線を楽しみながら、幾つかの古城を訪れるプランだ。
Gower半島の入り口の街がSwanseaだ。M4を下りてSwanseaまでの10km足らずのA483が大渋滞だ。
1時間以上のロスをした。ようやくTIC近くのパーキングに車を置き、Sea Foodsのおいしい店を教えてもらう。
港の脇にあるというレストランに向かう。既に午後3時、歩いて行けると聞いたが結構遠い。お腹も空いてご機嫌斜め、
加えて教えられた店はオーダーストップ。仕方なく隣の店に入る。オーダーはフィッシャーマン・プラッターと
スカンピのフライ。ビールを飲みながら待たされること暫し、出て来たものはカブッテル。しかし、これが結構いけた。
チップスと生野菜がマッチして結構サッパリといただけた。
パーキングの隣がショッピング・センターだ。ここでショッピング第1弾。足は自然に子供洋品売り場へ…。
サマーセール中で2枚セットのTシャツ2組お買い上げ。歩いているとキッチン・ウェアー売り場が気になる。
昨日買ったワインのためにコルクスクリュー(初めて知った言葉、英語って分かり易い。)を求める。50%OFF。
皆半額だよ、こりゃーお買い得と物色している間に、5時で閉店らしい。イギリスだ。
Swansea Castleは町の中心にあるようだ。またパーキング探しなど時間のロスになりかねないのでパスする。
The Gower Peninsula
さて、色々あって時間も押してきた。それでもまだまだ陽は高い。Gower半島のドライブに出発。
A4067を南下する。左手にはずっと海だ。砂浜の海岸や岩礁地帯など次々に現れる。B4433に入り
半島の突端Mumbles Headを通り過ぎ、険しい山道をくねくねと走り抜けると突然目の前に海水浴場が現れた。
赤みを帯びた砂の海岸で、かなりの遠浅の海だ。午後6時になろうとしているがまだ暑い。海水に足を浸したい気分だ。
B4433を戻りOystermouthの街に入りOystermouth Castleを探して迷う。どうやら違う高台に来てしまったようだ。
Oystermouth Castleは遠景で済まそう。
Rhossili Bayまで行ってみたかったが時間がない。今日の午後は思うように行かないことが多い。
こんな日は無理は止めて、ここまでとしよう。
”Topic” 特集 ”橋” Viaduct編 Topic一覧はこちらへどうぞ
イギリスの橋が好きだ。イギリス人は古いものを大切にする。橋もそうだ。古い石橋が狭くて不便でも架け替えるという
発想はしないようだ。譲り合い交互通行をする。交通量が多いところは信号を点け交互通行とする。
よしんば新しい橋をかけるとしても、古いものは保存される。
石橋の他にViaductがある。ほとんどが赤茶色のレンガで出来た高架橋だ。鉄道橋であったり水道橋であったりする。
現役のもの保存されているもの色々ある。やはり古いものを大切にの精神だろう。地震がないことも一因だろう。
近代的な大きな橋も個性あるデザインのものが多く素晴らしいものに出会う。
ただ、これらの橋との出会いは走行中突然の出会いとなる。ワッ凄いと思っても、直ぐ止まって撮影できるものではない。
止まれたとしても、良いアングルで撮影できるとは限らない。そんな困難はあるが、今年の旅では橋を意識して撮影した。
特集としてお見せしたい。先ず1弾は”Viaduct編”だ。
Cefn Coed Viaduct 1866年建設 元鉄道橋 高さ115feet 長さ770feet カーブしているのは珍しい 今はフットパスとして人が通行 6月19日 |
Pontcysyllte Aqueduct 1805年建設 水道橋 高さ126feet 長さ1000feet 世界で最も長く・高い水道橋 今もNarrow Boatが行き交う 6月24日 |
Chirk Viaduct and Aqueduct 1801年(水道)1848年(鉄道) 高さ70feet(鉄道)100feet(水道) 水道と鉄道のダブルは珍しい 電車が通過中 ラッキーな1枚 6月25日 |
Ribblehead Viaduct 1875年建設 鉄道橋 高さ104feet 長さ1320feet Yorkshire Dales National Park の真っ只中を走る鉄道 6月26日 |
Leaderfoot Viaduct 1865年建設 元鉄道橋 高さ123feet 長さ情報なし 1780年建設の古い橋で撮影 1973年建設のA68と3本並行 7月1日 |
Glenfinnan Viaduct 1901年建設 鉄道橋 高さ100feet 長さ1248feet ハリポタと秘密の部屋の舞台 Glenfinnan Monumentから撮影 7月4日 |
Clava Cairns Valley Viaduct 1898年建設 鉄道橋 高さ128feet 長さ1830feet 神秘的なClava Cairnsを見た後 長いViaductにも神秘を感じる 7月7日 |
Markinch Viaduct ? A911沿いで撮影したのだが 詳しい情報が見つからない 7月9日 |
写真たっぷりの旅行記をご覧ください
行程表 戻る |
6月16日 旅行記 |
6月17日 旅行記 |
6月18日 旅行記 |
6月20日 旅行記 |
6月21日 旅行記 |
6月22日 旅行記 |
6月23日 旅行記 |
6月24日 旅行記 |
ヨーク編 T | 湖水地方編 | スコットランド編 | ヨーク編U | コッツウォルズ編 |