2013年の旅 アイルランド 南部・東部

花花

第1日 7月31日(水) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程        TOKYO 10:50 ===== LONDON 15:20 (JL 7081)
                LONDON 17:25 ===== DUBLIN 18:40 (BA 824)
                Dublin Airport --- Morehampton Townhouse Guest House
今日の走行距離     18 km
今日の万歩計       11,900 歩

旅の準備

今年は昨年準備期間がなく見送ったアイルランドと決めた
7年前は実質8日間でダブリンから時計回りでアイルランド島を1周する急ぎ旅だった。
今年はゆっくり周遊しようと13泊15日の日程とし、全日程をアイルランドに費やそうと空路ダブリンに入ることにした。 (7年前にはヒースローからレンタカーでウェールズのホリーヘッド経由でダブリンに入ったのだ)
アイルランドへの直通便はない。ヨーロッパのどこかで乗り継がなければならないのだが、一昨年の乗り継ぎ失敗が尾を引く。 そこで、ブリティッシュ・エアウェー(BA)運行のJL便に乗り、ヒースローでBA便に乗り継ぎダブリンに向かうことにする。 これなら同じBA機だからいくらか安心というものだ。
旅の情報集めはいつもの通りネット検索だ。何千のサイトを覗いただろうか見当も付かない。リストアップした情報は200件にもなった。 どの情報も捨て難く日程が組めない。そこで思い切って北か南かの半分を回ることにする。今度は北にするか南にするかでおおいに迷う。 「”花と英国”を謳う以上北アイルランドは外せない」、「でも南の情報も魅力的」のジレンマの中、ハイシーズンの宿事情を考慮すると リミットの4月になって南と決断する。英国はヒースローでのトランスファーの数時間だけの滞在だが、それも英国としよう。
情報を地図上に付箋紙でプロットし、その数に応じて滞在地と滞在日数を決める。宿は基本的に”大きな街を外したB&B”としているのだが、 今回は情報集めの中で気になる情報があった。「アイルランドでは飲酒運転の取締りが厳しくなった」というものだ。 イギリスにせよアイルランドにせよ飲酒運転は違法なのだが、実際にはパブやレストランで飲食し車を運転して帰るのは普通なのだ。 ”郷に入っては郷に従え”ということで、これを見習ってきたが、今回は徒歩で街の中心部に行けるB&Bを探した。 ナビ子ちゃんという強い見方もあることなのでダブリン、キルケニー、コーク、キラーニー、ゴールウェーといった大都市を選んだ。
レンタカーはダブリン空港でのチェックイン・チェックアウトで手配。キラーニー国立公園の1日観光ツアー、 ゴールウェー近郊の古城での中世晩餐会、その他人気レストラン2店の予約も取った。
昨年レンタカーのキーに着けたまま返却してしまった”交通安全のお守り代わり”の孫4人の顔写真入キーホルダーも新調し準備万端だ。

旅は始まる

5時40分自宅を出ていつものようにスーツケースを転がしながら駅に向かう。曇り空だが早朝にもかかわらず蒸し暑い。 この暑さからの脱出を思えば心も弾む。
今回は三鷹駅で成田エクスプレス5号に乗り換え、定刻に空港第2ビル駅に到着。 さて、チェックインだ。BA運行便だが事情が分からないので手近なJALの係員にeチケットを提示すると、 何度も自動チェックイン機に通した挙句「自動チェックイン機を通らないから列に並んでカウンターでチェックインしてください」と言う。 「BA運航機ですよ」と念を押しても「並んでください」と言う。さほど長くもない列だったが、係員の手際が悪いのか、客が不慣れなのか、 随分時間が掛かって順番が来た。カウンターの係員は「BA運航機ですからBAのカウンターに行ってください」と言う。 「あちらの係員がここに並べと言ったので長時間並びました。しっかり教育をしてください」と苦言を呈しBAのカウンターに向かう。 JALはV字回復で再上場を果たしたが、サービス低下は否めないし、社員教育の手抜きは昨年も感じた。安全面での手抜きだけはないよう祈るばかりだ。
BAのカウンターもさして乗客は多くないが1組当たりの時間が掛かる。ようやく時間が来て、スルーチェックインができた。 ヒースローからダブリンの搭乗券も手に入れたし、手荷物もダブリンまでスルーで届くということで一安心だ。ここまで小一時間が掛かった。
次は両替だ。昨年5月の渡英の頃は1ポンドが120円を切っていた。ユーロは100円を切っていたと記憶している。 それが今は1ポンド150円、1ユーロ130円を越えている。25%から30%も上がっているのだ。3つの両替店を比較してみる。 僅かな差だが、私が両替した額でもビール1杯分くらいの差は出る。ささやかな庶民の努力だ。円が一番高い店で両替する。
次はB&Bと街角での交流があった場合のお土産を探す。B&Bへは先日浅草の仲見世へ行った機会に”ミニ提灯”を用意してあるが、 漢字をデザインした手拭いを追加する。交流用には縮緬の小さな髪飾りを6つ求めた。

成田空港

セキュリティーチェック、出国手続きは順調に通過。妻はいつもの通り口紅を求める。私の恒例のナイトキャップのバレンタインは 乗り継ぎのセキュリティーチェックに支障があるのでダブリンに着いてから求めることにする。
後は恒例のカフェ&バー アビオン(Cafe & Bar Avion)での旅の安全祈願が残るばかりだ。 妻は早くもギネスビールを意識してエビス・ブラック、私はサッポロ生で乾杯。ブランチはカルボナーラとカツカレーだ。 窓の外に見えるのは搭乗のBA機だ。
隣に二人の白人女性が座る。運ばれてきたのは日本酒に枝豆、餃子、チキンテリヤキだ。きっと日本食のファンになってしまったのだろう。 箸の使い方も上手だ。微笑ましくウォッチング。
こうしていると否が応にも旅への期待感が膨らんでくる。どんな出来事が待ち受けているのやら。

BAの国際線は初めての搭乗だ。機体は随分古いようだ。サービスもJALに比べて大雑把な感じがする。 機内食は「チキン or ミートボール」と言うので1つずつ取ってシェアーしてみた。どちらも茶色一色で見た目は悪いが味は結構いける。 こちらJALより良さそうだ。
窓側にはイギリス留学中の友達を訪ねるという日本人女子大生が座った。肌の露出が多いファッションで一人旅には危なっかしい。 初めての外国旅行だという。入国カードを書く段になって色々質問してくるのは良いが、筆記用具を貸せとは驚いた。 筆記用具は旅の必携品だろう。入国審査が心配だというので色々説明してあげたが、もう少し勉強してきて欲しいものだ。
ヒースローでの乗り継は先ずターミナル5からターミナル1への移動だ。紫色の"Flight Connections"に従い進む。 "Heathrow Express"に乗り"Heathrow Central"で降り、バスでターミナル1に向かう。これが結構長い。ヒースロー空港の大きさを再認識。

McCloskeys

まずは入国審査、ターミナル3同様随分待たされる。それを通過すると初体験の"Biometric capture"なるものがある。 カメラらしきものの前に立たされ、顔写真を撮られているようだ。バイオと聞いてニュースになった”新型のコロナウイルス”の対策なのかと考えた。 そういえば、2003年のSARSウイルス騒ぎを思い出す。あの時は旅行中止の危機だった。
帰国後調べると”バイオメトリクス(生体認証)”のことでセキュリティー対策だったのだ。眼球の虹彩パターンで個人認証を行うものと判明した。
通常のセキュリティーチェックも無事通過。ここの免税店で恒例のナイトキャップを求める。最初に見つけたスコッチ専門店には バランタイン17年の在庫がなく21年を薦められる。ターミナル1は初めてなのでお酒はここしかないものと早とちりし、 やむなくそれにしたが、その先に進むと他にもお酒を置いたお店はあった。乗り継ぎが順調に行って時間はたっぷりあるのだから慌てることはなかった。

McCloskeys

定刻通りにダブリン行きに搭乗したのだが、何があったかテイクオフは45分遅れた。お隣はアイルランドの肝っ玉母さんといった雰囲気の女性だ。 機内誌に記事があった新潟県の積雪の記事について驚いて質問される。アイルランドではそれ程の積雪はないようだ。東日本大震災についても質問がある。 最後に厳しい一言をいただく。「あれだけのことがあったのに日本政府はエネルギー政策を決定できていないなんて信じられないわ」と。返す言葉もない。 アイルランドは原発がなく、イギリスの原発政策にも厳しい注文をつけている。
無事スルーしているか心配したスーツケースも順調にピックアップ、ハーツにチェックイン。イギリスに比べると驚くほどの手際良い手続きだ。 今年の車はオペル・アストラ4DRだ。入念に始業点検をし、ナビ子ちゃんをセットしてスタートする。すでに20時30分だ。 モアハンプトン・タウンハウス到着は21時を回っている。荷物を解く間もなくフロントが教えてくれた最も近いマック・クロスキーズ(McCloskeys)に向かう。

McCloskeys

先ずは待望のギネス(GUINNESS)をオーダーする。これが美味い。朝自宅を発って24時間、疲れた体が蘇るようだ。 恒例のフィッシュアンドチップスをオーダーしたら「今日は魚が終わった」とのことだ。「代わりにスカンピはどうだ?」と言うのでそれにする。 そして、もう1品はアイリッシュ・ラムシチュー(Irish lamb stew)にする。
料理を待つ間、ギネスに舌鼓を打ち、ギネスをカメラに収めていると、すかさず隣にいたカップルから声が掛かる。 「ギネスは美味いだろう? 二人の写真を撮りましょうか?」と。「東京で飲むギネスと違う」と話すと「ギネスはダブリンが一番さ」と自慢する。 BGMはアイリッシュ・フォークだ。
料理が運ばれ、二人でシェアしながら食べていると隣のカップルから「どうだ?」と声が掛かる。 「ラムが柔らかくて美味い。ジャガイモがホクホク美味い」と言うと、また自慢顔だ。あなた方はお店の人か?
アイルランド第1夜にしてアイルランド人のお人好しに触れる。旅の行方が楽しみになる。

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