2013年の旅 アイルランド 南部・東部

花花

第4日 8月3日(土) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程        Rosquil House --- Kilkenny市内(Kilkenny Castle, Design Centre, Butler House,
                The Tholsel, The Slip, Saint Canices Cathedral, Black Abbey, St Marys Cathedral) ---
                St Marys Church --- Nicholas Mosse Pottery --- Kilfane Glen & Waterfall ---
                Jerpoint Abbey --- Waterford市内(Crystal, Festival) --- Rosquil House
今日の走行距離     140 km
今日の万歩計       28,000 歩
出発時の外気温     18 ℃

ロスキール・ハウス  Rosquil House

ロスキール・ハウスは部屋同様ダイニングも極めて清潔で気持ちが良い。 テーブルクロスもアイロンが掛けられ眩しいほど白い。ハウスは白い壁に蔦が這い上がり、ドアーは真っ赤と奇抜だ。見かけによらず、7部屋あるのだ。
オレンジジュースを飲み干し、フルーツコンポートとヨーグルトをたっぷりいただく。 そして、”フルアイリッシュ エクセプト ブラックプディング”とカリカリトースト、ミルクたっぷりのミルクティー。至福の時だ。

Rosquil House Rosquil House Rosquil House Rosquil House

キルケニー城  Kilkenny Castle

Kilkenny Castle

朝1番でキルケニー城にやってきた。その歴史は12世紀に始まるという。 13世紀の始めには現在の石の城が完成している。4つの角にタワーがある正方形の城であったが、1650年オリバー・クロムウェルの征服により、 東の壁と東北角のタワーを失い 現在の姿 (赤いA印の上方)となったという。すなわち、その他3つのタワーは13世紀のオリジナルのものだ。このタワーはその形から"Drum Towers"と呼ばれる。なるほど納得だ。
1391年からバトラー家の所有となり、1967年にバトラー家からキルケニーの人々に譲られ、現在は"Office of Public Works (OPW)"が管理している。
ここも内部の見学はパスして外から眺める。写真下左は東側の広大な芝の広場からの眺望。手前の壁と右側(東北)角のタワーがないことが分かる。 左から2枚目は西(城の正面だと思われる)のテラスからガーデンを眺める。中央に噴水があり、周りをバラが囲む。 右から2枚目は噴水前から城を望む。800年の歴の中で増築改築が繰り返されているが、屋根の上に突き出た煙突はその例だという。 城の周りには幾つかの彫像が置かれている。

Kilkenny Castle Kilkenny Castle Kilkenny Castle Kilkenny Castle

バトラー・ハウス  Butler House

Butler House Butler House Butler House

キルケニー城と道を隔てた向かいのデザインセンターでショッピングの予定だが、その前にセンターの中庭を通り抜けして バトラー・ハウスに寄り道する。
バトラー・ハウスはキルケニー城600年の主バトラー家の"Dower House"だ。すなわち、18世紀の当主の未亡人の住まいとして建てられたものだ。
ここは現在宿泊施設と会議場となっているが、ジョージアン様式のガーデンは1999年に復活され一般に公開されている。
蔦が見事に絡まるハウスの東側に広がるウォールドガーデンは中心のサークルから放射状に延びる通路がある芝生のガーデン(写真下左から2枚目)と その脇を走るボーダー(写真下右2枚)、その横のローンガーデンからなる。芝生の中には様々なモニュメントが立っている(写真右3枚)。 爽やかな印象のシンプルなガーデンだ。

Butler House Butler House Butler House Butler House

キルケニー街歩き  Kilkenny Town Walk (Design Centre, The Tholsel, The Butter Slip)

バトラー・ハウスとデザイン・センターの間に18世紀の三日月型の建物がある。 国立クラフト・ギャラリーだ。しかし、立ち寄る時間がない。 (キルケニー城の”現在の姿”の地図の赤いA印がデザインセンター。下にクラフト・ギャラリー。その下がバトラー・ハウスだ。)
デザイン・センターは大きなショッピングセンターだ。 アイルランドの一流の工芸家やデザイナーの品物を揃えているらしい。 アイリッシュ・ニットウェアーも品揃えが豊富だ。紳士物で素敵なデザインのセーターがある。友人へのお土産に2枚奮発する。 ウォーターフォードのクリスタルもあるが、それはこの後のファクトリーショップのお楽しみだ。アクセサリー類、磁器・陶器類など目移りするが、 まだ先も長い、友人へ羊のキーホルダー3つと絵葉書数枚を求めて街に出る。
一旦パーキングに戻り荷物をトランクに入れる。キルケニーの街歩きはハイストリートの北進から始まる。程なく"The Tholsel"の8角形の時計塔が見えてくる(写真下左から2枚目)。 この建物は1582年に建てられ、1761年に改築されたもので1階は5つのアーチのアーケードになっている。 市役所、関税、裁判所、ギルドホールなどとして使われてきた。現在はタウン・ホールとして使われており、 アーケードではアート作品の展示場や大道芸のパフォーマンスが行われたりするそうだ。しかし、私には薄暗く、かび臭くも感じられた。

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"The Tholsel"の直ぐ北、右側に小さなアーチの小路がある"The Butter Slip"だ(写真上右から2枚目)。二人並んで歩けば一杯の狭さだ。 トンネルは上に建物がある部分だけでその先は単なる小路だ(写真上右)。エジンバラの"Close"を思い出す。
ハイストリートの両サイドは小さなお店が立ち並ぶ。子供服店に入り、孫娘の洋服を1点見つける。シャツ専門店では娘のパートナーに1点求める。
街は花で溢れている。コンテナ、スタンド、ハンギングバスケット・ボックスなど様々な形で飾られている。見事な色使いだ。心弾む。 アイルランドも自転車の多い国だ。写真下左の真新しい自転車は売り物だが、アイルランドの自転車にはスタンドがない。 チェーンでガードレールや柱に括りつけておくのだが、それが様になっているのだ。写真上左の花の間の像はこれから向かう聖カニス大聖堂の名前の由来の 聖カニスの像だ。アイルランドの12使徒の胸像がこんな街中の雑踏の中にあるとは驚きだ。それだけ市民に慕われているということか。
ポストを見つけ絵葉書を投函する(写真下右)。ご覧の通りアイルランドのポストは緑だ。 郵便局やポストを探す時、つい赤いものを探してしまう習慣は最後まで治らなかった。

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聖カニス大聖堂  Saint Canices Cathedral

ハイストリートを北上すると通りはパーラメント・ストリート、アイリッシュタウンと変わりディーン・ストリートに突き当たる。 通りを横切った先の階段を上ると聖カニス大聖堂の脇に出る。 真っ先に目に入るのが高さ30m、直径は基部で4.5m、トップで3.3mというラウンド・タワーだ。9世紀に建てられたもので、 バイキングの来襲から避難するための塔だ。街で最も古い建物だという。タワーの内部をトップまで上れるようだが、行列があったのでパスする。
大聖堂は6世紀に創設されたものだが、現在の建物は13世紀に建てられたものだ。建物の周囲は墓石が沢山並んでいる。 ケルト十字も沢山あるが一番大きなものを撮影した(写真右から2枚目)。
高台にあるのでタワーに上らなくとも街が見渡せる。教会や大聖堂の塔が幾つも見える。これから訪れるSt Marys Cathedralも遠くに見える(写真下右)。

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キルケニー街歩き  Kilkenny Town Walk (St. Canice's Church, Black Abbey, St Marys Cathedral)

次に目指すのはブラックアビー(Black Abbey)だ。ディーン・ストリートを西に進み左折して南下するルートだ。 ディーン・ストリートの先にエレガントな姿の教会が見える。寄り道するとそこは"St. Canice's Church"だ(写真下左)。 結婚式が行われるのだろう準備する姿が見える。
ブラックアビーまで街歩きを楽しむ。ブラックアビー(別名 Convent of the One and Undivided Trinity)はドミニコ会の教会として1225年に創設された。 ドミニコ会の修道士が儀式の時に白い法衣(White Habit)の上に黒いマント(Black Cappa or Mantle)を着ていたために、ブラックアビーと呼ばれるようになったのだ。
現在の修道院は14世紀に建てられたもので、1543年にヘンリー8世の修道院解散で閉鎖され、その後裁判所として使われた。 1816年にドミニコ会に戻され、現在はカトリックの修道院となったようだ。

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写真上左から2枚目が東から見たブラックアビーだ。見慣れたアビーの形ではない。完全に修復されたものではないようだ。
南に回ると南翼廊(写真上右)の全面がステンドグラスになっているようだ。これにつられて入ってみる。"Rosary Window"と名付けられ、 1892年に造られたものだ(写真下左)。それは45平方メートルもあり、アイルランドで最も大きなステンドグラス窓だという。 写真のピントが甘く感動を伝えきれないのが残念だ。聖ロザリオの15のミステリーを表しているという。
他にもステンドグラスが沢山ある。主祭壇の奥のステンドグラスはモダンなデザインだ(写真下左から2枚目)。 南翼廊の東側の4つのランセット窓の内3つにステンドグラスが入っている(写真下中3枚)。 側廊南面にもモダンなデザインのステンドグラスが見られる(写真下右2枚)。
更に南に下ってキルケニーの2つの大聖堂のもう一つの聖マリア大聖堂にやってきた。一段と高いタワーが目に付く(写真上右から2枚目)。 1843年に工事が始まり、1857年に完成した。と言うことは悲劇のジャガイモ飢饉の期間を含むということだ。 大聖堂の建設は飢饉で苦しむ人より優先されるということか? そこが理解でき兼ねる。

Kilkenny Kilkenny Kilkenny Kilkenny Kilkenny Kilkenny Kilkenny

街歩きを楽しみつつパーキングに戻る。川の土手のちょっとしたスペースにも花を植えてある(写真下左)。誰が管理しているのだろう?
ハイストリートの裏手(東側)の"St Kieran's Street"を歩く。目的はキルケニー最古のイン"Kyteler's Inn"を確認しておくことだ(写真下左から2枚目)。 今宵はここでアイルランド音楽を楽しむ積りだ。ランチタイムで賑わう店内に入り確認するとディナーの予約は受けていないとのことだ。
狭い通路にまでテーブルを出している店もある(写真下右から2枚目)。この通りは上述の"The Butter Slip"でハイストリートと繋がっている。 スリップを通りハイストリートに戻ると、乗り合いの機関車型トレーラーバスがのんびり走っていた(写真下右)。乗客と手を振り合う。

Butler House Butler House Butler House Butler House

聖マリア教会  St Marys Church

聖マリア教会はキルケニー近郊の ゴウラン(Gowran)という村の中心部にあった。村のスクエアーに車を止め、向かいの公園を歩く。
円形の石の池の中に石碑がある(写真下左)。余りに奇妙な意匠にどんな意味があるのか、教会との関係はあるのか、興味がわく。 石碑に刻まれているのは"Leisure"という詩のようだ。(帰国後調べた。ウィリアム・ヘンリー・デイヴィスの"Leisure"という詩のようだが、 池の石とも教会とも関連を見つけることはできない。ただ、韻を踏んだこの詩にはとても感銘を受けたので下に紹介した。)

St Marys Church St Marys Church St Marys Church St Marys Church

教会の外の階段に高校生くらいの団体がいた。教会を取ろうとカメラを向けたらピースをしてくれる女の子がいた(写真下左)。
聖マリア教会は1275年に建てられた聖母被昇天教会だ。真ん中のタワーは14、5世紀に付け加えられたものだという。 19世紀からタワー東側部分(内陣部分)がプロテスタントの教会として使われている(写真下左から2枚目)。
西側部分(身廊部分)は廃墟だ(写真下右から2枚目)。廃墟から南を望むと雄大な丘陵が広がる(写真上左から2枚目)。気分爽快だ。
タワーの内部には石棺やその蓋石が幾つもある(写真上右2枚、下右)。細密な彫刻が施されている。しかし、やっぱりぞっとしない。

St Marys Church St Marys Church St Marys Church St Marys Church

"Leisure"                      「ゆとりある暮らし」

What is this life if, full of care,
We have no time to stand and stare.
もし、気にかけることが多すぎて、立ち止まり、じっと見つめていられる時間がなかったら、
この人生はいったい何なのだろう。
No time to stand beneath the boughs
Wand stare as long as sheep or cows.
木の枝の下に立ち
好きなだけ羊や牛を眺めていられる時間がなかったとしたら。
No time to see, when woods we pass,
Where squirrels hide their nuts in grass.
木々の間を進み
リスが木の実を草に隠すさまに気がつく時間がなかったとしたら。
No time to see, in broad daylight,
Streams full of stars, like skies at night.
広々とした太陽の光のもと
夜空に輝く星のような、小川のきらめきに気がつく時間がなかったとしたら。
No time to turn at Beauty's glance,
And watch her feet, how they can dance.
美しい人の視線に振り返り
その足元と、その踊り動くさまに見とれる時間がなかったとしたら。
No time to wait till her mouth can
Enrich that smile her eyes began.
彼女の目元の笑みが
その口元へと豊かに広がっていくまで、待っていられる時間がなかったとしたら。
A poor life this if, full of care,
We have no time to stand and stare.
もし、気にかけることが多すぎて、立ち止まり、じっと見つめていられる時間がなかったら、
この人生はきっとつまらないことだろう。

                                             William Henry Davies ウィリアム・ヘンリー・デイヴィス
                                             "A Diary"から引用

ニコラス・モス・ポタリー  Nicholas Mosse Pottery

Nicholas Mosse

ニコラス・モス・ポタリーに向かう。今日は土曜日なので途中の街で自転車のロードレースが行われていた。 自転車優先だから橋を渡る時などはレースの一団が行き去るまで待たなければならない。若干の渋滞が生じるが、こちらの人はそんな時間も車窓から応援して楽しんでいる。
ポタリーのある村はベネットブリッジ(Bennettsbridge)という美しい村だ。村の名前に"Bridge"と付くように村を横切るノア川(River Nore)に架かる橋の風景が美しい。
その橋の少し下流右岸に古い水車小屋を改装したニコラス・モス・ポタリーのファクトリーショップがある。周りは長閑な田園風景が広がる。 牧草地に美味しそうな牛、”No!” 美味しい牛乳を出しそうな牛が寝そべり、闖入者を一睨みする(写真右)。正にカントリーサイドの雰囲気だ。

Nicholas Mosse

7月6日が私達の結婚記念日だ。16回目の結婚記念日から記念のカップをコレクションしている。今年のカップはこの旅行で求めることにしたのだ。 (今年で28個目のコレクションとなる。すなわち44回目の記念日だ)
1503年に建てられた穀物店と粉引き水車小屋(小屋といっても立派な2階建ての石の建物)を1983年に購入したニックと妻のスーザンは 古い建物を工房として蘇らせたのだ。工場で使用する電気は水車を利用し水力発電しているという。エコだ。
ニックは7歳から陶芸に目覚めたという。それは18世紀からの伝統的技法で20行程ある作業を全て手作りだという。すなわち一つひとつをロクロでひき、 一つひとつにスポンジ型のパターンに染料を浸し押し当てて装飾しているのだ(手描きではなくスポンジ型を押すところが伝統技術)。
デザインは妻のスーザン(Botanical artist)が担当しているらしい。カントリーサイドの生垣や野生の花からヒントを得た、素朴でほっこりして温かなデザインだ。 なんとも言えない味わいがある。

Nicholas Mosse

1階のショップに入る。ポットやボールなど大きな製品が多く目的のカップは少ない。訊ねると2階にも売り場があるというので上がってみる。 ティーラウンジの奥に沢山展示してある。小さいマグカップを求めることにする。デザインの種類が多く(60種類あるという)目移りする。 最後に残った候補は妻の大好きな花のデザインの”フューシャ(フクシア Fuchsia)”と 今年の新作”クローバー(Clover シャムロック)”だ(スーザンは1年に1つの新しいパターンを創作するのだ)。 2つとも求めたいところだが、今や我が家のキッチンの収納は満杯状態だ。記念日のコレクションは一つということでアイルランドの国花のシャムロックにした。 ソーサー代わりに小皿(Side Plate)も求める(写真右上)。
折角だから別のものをもう一つ探す。持ち帰りを考え小さい"Angled Bowl"の"Assorted Landscape"というデザインのものにする(写真右下)。 羊、犬、豚、猫、雌鳥が描かれている。豚、猫、雌鳥には赤ちゃんも描かれている(写真下左3枚)。ほのぼのとした雰囲気が気に入った。 "Assorted Landscape"のキーワードでネットを検索していたらした下右の写真を見つけた。こんなコレクションも素敵だ。
帰国して知ったことだが、2階は”訳あり品(seconds)”のコーナーだったらしい。ネットショップの価格と比べると20%以上安くなっていた。

Nicholas Mosse Nicholas Mosse Nicholas Mosse Nicholas Mosse

キルフェイン・グレン&ガーデン  Kilfane Glen & Waterfall

キルフェイン・グレン&ガーデンの情報は極めて乏しい。 しかし、ネットでみた美しい滝と藁葺きの可愛いコテージ(Orne)の写真に魅せられ何としても訪れたいと情報を探る。 先ず場所が確定しない。ネットには3つの情報に分かれる。Googleの”ストリートマップ”ではどの地点にも案内標識などは見つからない。 Googleマップの”写真表示”はその内の1つに表示されるが、それで確定とは言えない。
そんな中、このガーデンのオーナーが上述ポタリーのニックとスーザンであるとの情報を掴む。これで問題解消だ。 ファクトリーショップで確認してから訪れれば間違いない。ショップの情報によれば、”写真表示”された地点ではなく、 情報が一番多かった地点だった。訪れてみると分かりやすい道路標識も立っていて何の問題もなかった。案ずるより産むがやすしだ。

Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen

このガーデンは18世紀末に始まったガーデンだが、20世紀には放棄されていたものを1965年にニックとスーザンが買い取り、 手を入れてきたものだ。18世紀の植生は保存され、野生のシダやジギタリスなど多くの珍しい植物が見られるという。 スーザンはこのガーデンの植物からもデザインのヒントを掴んでいるとのことだ。
ここは7、8月のみオープンしている。入り口近くにオブジェがある。ここではアーティストを奨励するため、彼らの作品を展示している。 その一つが森の中にひっそりと置かれていた(写真上左)。ここのウッドランドは広く深い。パンフレットもなく彷徨うことになる。 何とか滝の場所に辿り着いた(写真上右)。しかし、ネットで見たものと水量が違う。落差も10m足らずの小さなものだ。
藁葺きのコテージは期待通りの佇まいだ。珍しいL字形の形をしている。2階の小さな窓もロマンチックだ(写真上中2枚)。 森の木と滝の霧によるマイナスイオンを浴びリラックスする。

Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen

ウッドランドを歩き生垣で囲まれたガーデンにやってきた。石垣の上に置かれたオブジェは正体不明、意味不明。 生垣で幾つもの部屋に区切られているアウトドアルーム式のガーデンだ。厚い植栽の部屋(写真上左から2枚目)があったと思うと 芝が貼られただけのシンプルな部屋があったり、先に進むのが楽しみだ。
"Formal Pool Garden"(写真上右から2枚目)、生垣に組み込まれ一体となったオブジェ(写真上右)など変化がある。
ボーダーのエッジにロベリアを植え込んだボーダーガーデンはブルーガーデンとも呼べそうな雰囲気だ(写真下中2枚)。 雨の多い所でロベリアの地植えがこんなに美しく咲いているのが信じられない。真似てみたい。
部屋の境のアーチや藁葺きのガゼボがとてもロマンチックな雰囲気を醸し出している。

Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen

ジャーポイント修道院  Jerpoint Abbey

ジャーポイント修道院も"OPW"の管理だ。 トーマスタウン(Thomastown)の街を通り抜け、スピード規制が解除された辺りから左手に形の良いタワーが見え隠れするようになる。 整備されたパーキングに車を止め入場する。
12世紀後半に建築されたロマネスク様式のシトー修道院の廃墟だ。見えたタワーは15世紀のものだという。 1540年に修道院解散で伯爵家に渡り、1880年から"OPW"の管理となっている。
生憎雨が降り出した。北側の側廊から入り、屋根の残っている翼廊のでエキシビションなど見ながら雨宿りする。10分もすれば上がるのがアイリッシュライクなのだ。

Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey

全体的に小ぶりな修道院だ。身廊(Nave)の西正面の3本のランセット窓(写真上左)の下に墓石と思われるものが2つ立っている(写真下左2枚)。 トップに十字架らしきものがある。エキシビションには石棺の蓋らしきものが幾つも立てられている(写真下中3枚)。
柱にも精巧な彫刻が施されている(写真下右)。回廊(Cloister)のアーチのコラム(写真上右)に沢山の彫刻を発見し、その面白さにワクワクする。

Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey

その彫刻は長い歳月の風雨に晒され風化しているが、素朴でほのぼのとしている。写真下左から
赤ちゃんを片手に抱くお母さんに見える。おっぱいが大きくたくましいお母さんだ。次は両手を広げて”お手上げ”のポーズをし手いるように見える。
3枚目は”Vサイン”をして笑っているようだ。その次は”長い白髭のおじいさん”、そして、”ほっかむりのおとっつぁん”といった具合だ。

Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey

写真上右は奇怪な姿の妖怪に見える。下右も妖しげな動物だ。尻尾が長いから竜? 蜥蜴?
下左は腹痛でお腹を抱えている男のようにも見える。2枚目は甲冑を着込み盾と剣を持つ騎士だろう。
3枚目はすました女性像か? 4枚目と5枚目は聖職者の姿だろう。これには納得だ。 それにつけてもユニークな彫刻の数々だ。

Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey Jerpoint Abbey

ウォーターフォード  Waterford Crystal, Spraoi International Street Arts Festival

Waterford

ウォーターフォードにやってきた。目的地はウォーターフォード・クリスタルだ。 ワイン好きの知人の結婚のお祝いにワイングラスを求めるためだ。ウォーターフォード・クリスタルは1783年の創業だという。 近年は経営上M&Aなどがあって現在は"WWRD Holdings Ltd Wedgwood and Royal Doulton brands"の傘下にある。
ビジター・センターは2010年にオープンした真新しいビルだ。1階の"Retail Store"は目映いばかりのシャンデリアが美しい。 ショーケースにはおびただしい数の製品が光り輝いている(写真右)。インテリア、トロフィー、装飾品などクリスタルの輝きだけでなく、お値段にも目が眩みそうだ。
食器類はそのカットのデザイン別にショーケースが分かれている。機内持ち込み荷物として持ち帰るつもりだから、 その大きさと予算を考慮し、ショールームを2回りしてようやくシンプルにして素敵なグラスを選ぶ。楽しいショッピングタイムだ。

Waterford

スプリー・ストリート・アート・フェスティバルは1992年から毎年8月の3日間開かれるフェスティバルだ。 たまたま私達の旅と日程が重なった。これもご縁、楽しむべしと思っていたが、この時間に開かれているプログラムは残念ながらないようだ。 それでも、フェスティバルで賑わう街の雰囲気だけでもと、街歩きに出る。
ウォーターフォード・クリスタルの前のR680をシューア川(River Suir)沿いに進むと野外ステージ(Maxol Plaza Stage)があり大音響で演奏している(写真右)。
その先に目立っているのが"Clock Tower"。1861年に建てられたものだ。塔のトップの風見鶏がサーモンの形をしているのが面白い。 脇を流れるシューア川はサーモンの遡上で有名なのだそうだ。
"Clock Tower"を左折してウォーターフォード大聖堂の前の通りを歩く。大聖堂の前でも何かパフォーマンスがあったらしく人で賑わっている。 その先のスクエアー(John Roberts Square)のパフォーマンスも終わったばかりのようだ。露天のお店を冷やかして歩く。 ストリートパフォーマーの姿もあった。
お祭り気分を味わいながら元の通りに出る。"The Mall"と呼ばれる辺りに円形タワーがある。ずんぐりとしたさほど高くもない塔だ。 "Reginald's Tower"という13世紀の塔で、 "Treasures of Viking Waterford"という博物館になっているようだ(写真下右から2枚目)。
その隣に馬に乗った男性の像がある。アイルランドの独立やアメリカの南北戦争で活躍した"Thomas Francis Meagher"の像だ(写真下右)。 この"The Mall"で生まれた人物らしい。

Waterford Waterford Waterford Waterford Waterford Waterford

キテラーズ・イン  Kyteler's Inn

Waterford

B&Bに戻り、タクシーを呼んでもらってタウンセンターに出る。 午前に下調べしたキテラーズ・インに着いたのは20時30分だ。 すでに述べたようにここはアイルランドで最も古いインといわれ、その歴史を1263年に遡るという。 現在の建物は14世紀の石造りで黒猫の看板が不気味だ(写真右)。実はここには魔女裁判の逸話があるのだ。
このインのオーナーであったアリス・キテラーは結婚した夫が次々と謎の死を遂げ、都合4回の結婚を繰り返し、そのたびに巨額の財産を得たことから、 周囲からは妬まれ、魔法で夫を殺したとの疑惑を受け、共犯者とされたメイドと共に火あぶりの刑に処せられることになったのだ。 アリス・キテラーは地元の紳士階級(Gentry)との関係があったため、協力を得てイギリスに逃れたが、メイドは火あぶりになったというエピソードだ。1324年のことだ。
アリス・キテラーの財産は没収されインは閉鎖されたが、1960年にインとして再開されたのだ。1986年に現在のオーナーに移り、 4つのレストランやバーを備え、美味しい食事とアイリッシュ音楽を提供する今の姿に発展したということだ。
今日では彼女等への告発は捏造であったと認められているが、キテラーズ・インの店内には今日も 魔女が出没するのだというが、確認し忘れた。

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メインバー(Main Bar)でのディナーはスターターの"Breaded Mushroom"とメインの"Breaded Breast of Chicken"、"Lamb Stew with Vegetables"をオーダーした。
スターターのマッシュルームの"Thyme & Creamchees & Garlic Dip"が汚れている。実は撮影前に1つ食べてしまったのだ。 衣がカラッと揚がっていて中はジューシーで美味い。メインのチキンも衣がカラッとして肉は柔らかくジューシーだ。チップスもギネスに合う。 スターターと被っているが少しも気にならない。ラムシチューのラムは今までのラム肉に対する印象を変えるほどに美味い。
私たちの席近くの一角が”ヘン・パーティー(Hen Party)”の予約席になっている。ヘン・パーティーとは結婚間近の女性が女友達を招き開く独身最後のパーティーのことだという。 かなり羽目を外したりするらしい。9時30分頃に全員ウサギの耳の飾りを頭につけた女性の1団が現れた。バー全体の客から祝福の歓声と拍手が沸く。 一人の女性はピンクのたすきを掛けている。「私が主役です」ということだろう。知り合いらしき客が盛んに祝福に訪れ、交歓している。 一次会で盛り上がってきたのだろう、かなり出来上がっている様子で大騒ぎをしている(写真下左)。面白いことに母親らしき女性2人がお目付け役のようについている。 因みに男性の独身最後のパーティーは”スタッグ・パーティー(Stag Party)”というのだそうだ。
10時からの生演奏だと聞いたが、10時過ぎからミュージシャンがボツボツ現れチューニングなどしている。演奏が始まったのは10時30分を過ぎてからだ。 奏者は4人、ギター3人とアイルランド独特の楽器”バウロン(Bodhran)”が1人のセッションだ。バウロンとは写真下3枚の赤いシャツの男が演奏しているのがそれだ。 見た目”タンバリンのお化け”といった感じだ。短いスティックの両端を手首のスナップで打って演奏するのだ。 伝統楽器に思われるが、19世紀末に登場した新しい楽器で元は生活用品だったそうだ。
紀元前よりローマ帝国に追われ西の最果ての島に追いやられたケルト人の歴史やイギリスによる支配、ジャガイモ飢饉によるアメリカへの大量移民など民族の悲劇を 映すようにどこか物悲しいメロディーは懐かしさを覚える。また、畳み掛けるように繰り返すメロディーと素朴なリズムには自然に体が動き出す躍動感を感じる。
曲の合間には奏者同士でお喋りをしたり、ギネスなど飲ったりして演奏は続く。今日は土曜日だから日付が変わっても延々と続くのだろう。 明日もスケジュールは一杯だ。ドライブで居眠りなどしてはいけない。11時30分に切り上げることにする。 演奏中も客の間を巡り記念撮影していたヘンパーティーご一行様に捕まり記念写真に収まりサヨナラする。

Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen Kilfane Glen

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