
Riverview Guest House
St Andrewsの宿はいつもの通り、街から5kmほど西に離れた郊外だ。Guest Houseとあるが通路から直接部屋に入ることができる
モーテル形式の宿であった。少し味気ないが1泊だけだからこれも良かろう。
部屋に"Links News"というSt Andrews Links発行の小冊子が置いてある。その見出しに
"The Open Championship returns to the Home of Golf."とある。Home of Golf ”ゴルフの故郷”という響きが良い。
発祥の地とは違うニュアンスだと感じる。
朝食のサービスはスポーツマンタイプの青年だ。昨日の受付の青年とは違うようだ。昨日の夕食はどこへ行ったのか聞く。
The Seafood Restaurantだと答えると、それは良かったと頷く。今日はゴルフか?と聞く。ノーだが昨日Old Courseで
Nick Faldoに会ったと話すと、また、それは良かったと頷く。
ゴルファー然とした若者が3名ダイニングに入ってきた。ホストの青年とは顔見知りのようだ。彼らも昨日Nick Faldoの
プレーを見たらしい。今日は少し北のほうのゴルフ場に行くらしい。ホストの青年が彼はゴルフが上手いと褒めれば、
いや君ほどではないよと持ち上げっこをしている。
妻は卵料理をスクランブルエッグにしてもらうつもりが、なんとスクランブルエッグだけになってしまった。
もっともっと勉強しなきゃ。クロワッサンがおいしかったのが救いだ。2ついただく。
Old Course Hotel
昨日Old Course Hotelに
ゴルフ・ショップがあることを確認した。St Andrews Old CourseとThe Openの2つのロゴの入った
お土産は喜ばれるに違いないと立ち寄った。パーキングに止まっている車が凄い。詳しくはないが一目で高級車ばかりだ。
荘重な雰囲気のロビーで案内を請う。案内された通路にはブランド店が並ぶ。一番奥にゴルフ・ショップがあった。
見事にディスプレーされた店内を物色。息子達3人にキャップを、義兄にネーム・プレートを求める。これには皆喜んでくれた。
裏庭に出てみる。わずかな幅で低い石垣の先は17番コースだ。ホテルの窓ガラスが割れていたり、壁が凹んでいたりする。
OB球の仕業だ。柵も何もないが人的被害はないのだろうか。早く退散するに限る。
街の入り口のラウンドアバウトにもThe Openの植え込みがあった。何とも渋いところがお国柄だ。
St Andrews(Cathedral, Castle)
St Andrews Cathedralは
街の東外れに建つ廃墟の大聖堂だ。その歴史は12世紀に遡るという。往時の荘厳さを偲ばせるに足る規模と装飾だ。
しかし、至る所に墓石が建っているのはぞっとしない。
Cathedralからは北海に面した通りを徒歩で
St Andrews Castleへ向かう。
海岸沿いに見える廃墟がそれだ。城というより砦といったところだ。こちらも13世紀からの歴史があるという。
今日は穏やかな天候だからのどかに感じるが、北海からの寒風吹き荒ぶ中で見たら違うものを感じることだろう。
Cathedral、Castleともにオープンには時間が早すぎた。
Kellie Castle & Garden
Kellie Castle & Gardenは
ナショナル・トラスト所有で、古い建物は14世紀からのものだという。
ウォールド・ガーデンの壁にはバラやハニーサックルが這う。植栽は濃密でハイランドのガーデンとは思えない厚みがある。
ハマナスやラヴェンダーのボーダーは緑の芝で敷きつめられ柔らかな感触で嬉しい。そして、ボーダーの随所にバラのアーチが
設けられている。そのバラも厚く勢いが良く香りも強い。
日時計の上に馬のオブジェがある。何で馬なのだろうか?我が家の自慢のペガサス
の方が様になるかもしれない。
Car Washing
ペトロール・ステーションで給油していると、イギリスでは珍しい自動洗車機が目に付いた。我が愛車は毎朝ガラスやライトは
拭き掃除しているし、ボディーも2度ばかり雑巾がけしたが流石に汚れが目立つ。レジで洗車をしたいが、セルフかと
尋ねていると、店に居たおじさんが車をこちらに回せと指示する。言われた通りにすると、洗車機にセットして操作してくれる。
作動中、私達の旅についてあれこれ質問したり愛想が良い。終わると車を出してくれて、”これでお仕舞いだ。よい旅を”と
言って車で出て行ってしまった。店の人でなくお客さんだったのだ。イギリス人の親切を改めて感じる。お世話になりました。
Coin Vacuum(写真右)で車内もしっかり掃除し、清々しさは車も心も倍増だ。。
Falkland Palace Garden
Falklandは花で飾られた美しい街だ。公共の広場に、歩道に、ホテルに、民家に花が飾られている。
そんな街の真ん中に、ナショナル・トラスト所有の
Falkland Palace Gardenがある。
立派なとんがり屋根を持つゲートをくぐり入場。16世紀に建てられた美しいルネサンス様式の宮殿は、かつては、
スチュアート朝の王たちの居城だったというが、私達の目当てはガーデンだ。
お屋敷の周りはイエローで統一されている。コニファーまでもが黄色だ。
一転してホワイト・ガーデン、ブルー・ガーデンが現れる。かと思えばオレンジ色のフロックスでまとめたりと、 色にこだわりを持つガーデンだ。
ガーデンを出ると妻は朝ごはんの失敗が響き早くもお腹が空いたと言う。駐車した前のティールームから良い匂いがする。
小さな店でテーブルも狭い。大きなイギリス人が窮屈そうに座っている。
私のオーダーはジャケットポテトwithツナだ。ポテトがでかい。生野菜とバターとマヨネーズが添えられている。
妻はクリームティーをオーダーする。クロテッドクリームでなく生クリームが乗っている。ジャムも溢れるほどだ。
どちらもカロリーが高そうだ。
花が飾られた窓から見える公園のベンチでは、カップルが2リットルのペットボトルのコーラをラッパ飲みしつつ
何かかじっている。イギリス人の肥満の原因が見えた。
Branklyn Garden
少し北へ戻ることになるが良いガーデンとの情報があり、同じくナショナル・トラスト所有の
Branklyn Gardenにやって来た。
元は個人所有のガーデンで小ぢんまりしたガーデンだ。
中国・チベットやヒマラヤ山脈からの高山植物のコレクションを自然に近い状態で植栽したウッドランドだ。
高山植物にも花木にも少し季節が遅かったようだ。残念ながら次の機会としよう。左は巨大なサクラ草(プリムラ)、
右はイギリスでは良く見かけるが名前は知らない。美しい花だ。
さあ、スコットランドの首都エジンバラに向けM90を南下一路だ。
Royal Botanic Garden Edinburgh
Forth Road Bridgeを渡ればそこはEdinburghだ。街の中心部にある
Royal Botanic Gardenを訪れる。
またまたガーデンの概念の違いにぶち当たる。同じRoyal Botanic Gardenであるロンドン郊外のKew Gardenとも違う。
短い滞在時間ではあったが、案内板などからして公園と言うほうが当たっているように思う。週末でもあり大勢の市民が
訪れている。大きく枝を広げた大木の木陰にはファミリーがピクニックを楽しんでいる。木陰・水辺が恋しいほどの好天だ。
Inveresk Lodge Garden
これも郊外のInveresk村にある
Inveresk Lodge Garden
にやって来た。ナショナル・トラストのガーデンだ。2エーカーの小さなガーデンだが陽あたりの良い丘の斜面に造られた
魅力的な庭だ。シュラブと草花の組み合わせがとても良い。オールドローズもあるはずだがもう終わったのかもしれない。
愉快なデザインの椅子が幾つか配され楽しい雰囲気だ。珍しいクレマチスも幾つか見た。
Malleny Garden
Malleny Garden
もナショナル・トラストのガーデンだ。今日はナショナル・トラストのガーデンばかり5つ目のガーデンとなる。
この庭の名物が4本のイチイの木だ。樹齢400年という。植えたときには400年後までは想定していなかったのだろう。
イチイの気も窮屈なことだろう。
このイチイをくぐり、さらにイチイのアーチのトピアリーの先にボーダーガーデンが続く。銅葉・シルバー・ライムグリーン
と葉色の彩が効いている。
こちらのフォーマル・ガーデンも濃い緑のイチイの垣根と淡い緑の芝に囲まれ葉色が映えている。
全体にシュラブを活かして厚みのあるガーデンに仕立てている。
National Trust for Scotlandに感謝し本日のガーデン巡りは終了だ。
Ashcroft Farm House
今日からのB&Bも私達の宿の基本、大きな街を外した村だ。Edinburgh中心部から15kmのEast Calderという小さな村の
Farm Houseだ。B7015沿いの明るい開放的なB&Bだ。平屋の建物の周りは芝で囲まれ花が植えられている。
裏手に廻るといかにも手造りと感じさせる、安心できるというか実感できる規模の庭が広がっている。それもそのはず、
ホストのDerekはガーデン・コンテストで1位の賞を獲ってるのだ。写真を撮っていると部屋から裸足で出てきて、嬉しそうに
庭の説明をしてくれる。今年も間もなくコンテストの日が近付いてきたが、3色のヒースの開花が間に合うか心配だと話す。
手造りのオブジェや様々な工夫が微笑ましく感じる温かな庭だ。
ガーデンに素敵なテーブルが2つ置かれている。明日の晩ここで食事をしたいとお願いすると、"Nice Idea!
明日は椅子にクッションを付けておこう。"と喜んでくれた。明日が楽しみになってきた。
The Grapes
夕食は近くのパブThe Grapesだ。久々のパブだ。やはり活気があって楽しい。ランチがボリュームがあったので、
軽い食事とエールビールで済ませる。
B&Bに帰り、リビングでナイトキャップを楽しんでいる間にも2組の飛び込みの客がある。満室のため娘さん経営の隣の
B&Bを紹介している。働き者の母娘だ。ロールベールサイレージの向こうの山にゆっくりと陽が沈む。
”Topic” The National Trust Topic一覧はこちらへどうぞ
今日すっかりお世話になったナショナルトラストについて述べよう。
ザ・ナショナルトラスト
The National Trustは
1895年に設立された民間非営利環境保存団体だ。歴史的建造物や美しい自然や街並みを次世代に残すために、
会費や寄付でその所有者となってそれらを管理している。
3人の博愛主義者により設立され、その一人が湖水地方の牧師ハードウィック・ラウンズレイ(Hardwicke Rawnsley)であり、
ピーターラビットの生みの親ベアトリクス・ポターががこれに共鳴し、湖水地方の美しい風景を守るために印税を寄付し、
自分の住まいHill Topをも寄付したことは多くの方の知るところだ。
会員300万人に達するという。そしてスタッフは4千人を数え、特筆すべきはボランティアは4万人にもなることだ。
イギリス社会のみならず国際的に深く根を下ろした団体であることが分かる。
プロパティーの数々をホーム・ページから拾うと
| 1,000km of coastline(海岸線) | 150 museums(博物館) | 57 villages(村) |
| 2 gold mines(金山) | 600,000 acres of countryside(田園) | 25 medieval barns (中世の納屋) |
| 28 castles(城) | 127 factories and mines(工場と鉱山) | 4,280 pre-historic sites(有史以前の地) |
| 215 houses and gardens(家と庭) | 47 dovecotes(ハト小屋) | 78 mills(製粉所) |
| 19 pubs(パブ) | 12 lighthouses(灯台) | 31 nature reserves(自然保護地) |
が並んでいる。何とも魅力的なプロパティーの数々だ。
私達は最初は会員になればこれらへの大半への入場料が無料になるから、年に夫婦で5、6ヶ所廻れば元が取れるという
経済的動機で入会したが、ボランティアの方々の温かな歓迎とその素晴らしい庭園・美しい海岸線・
自然豊かなカントリーサイド・壮麗な城・荘厳な教会・タイムスリップしたような村などに出会い、The National Trustの
精神に心から賛同し継続して会員になっている。本部から年3回ほど冊子などが送られてくる。
The National Trustはイングランド、ウェールズ、北アイルランドを統括しており、スコットランドには独自に
The National Trust for Scotlandがある。
同じイギリスで2つの組織があることは、サッカーに4つの協会があることと同じ理屈だろう。
しかし、どちらかの会員であれば相互のプロパティーへの入場が無料となる。
私にとってThe National Trustのメンバーシップであることは今や誇りであり、喜びである。
日本ナショナル・トラスト協会もあると聞くが、残念ながら私はその活動を目にしたことがない。
写真たっぷりの旅行記をご覧ください
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