2015年の旅 スコットランド

花花

第10日 6月27日(土) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程        Kiltaraglen House --- Fairy Pools (Walking) --- Dunvegan Castle & Gardens ---
                Fairy Bridge --- Fairy Glen --- Kilt Rock (Mealt Falls) --- Kiltaraglen House
今日の走行距離     185 km
今日の万歩計       21,800 歩
今日の出発時気温    13 ℃

キルタラグレン・ハウス  Kiltaraglen House

スカイ島の最初の朝はすっきりしない曇り空だ。今日は4つの“フェアリー”を訪ねる。内2つはウォーキングを伴うだけに降らないで欲しい。
キルタラグレン・ハウスは ポートリーの街からA855で1km足らずの丘の上の静かなロケーションに部屋数3つの小ぢんまりしたB&Bだ。
昨日の雨でカメラに水が入ったらしく写真が一部ぼやけているがやむを得ない。

Kiltaraglen House Kiltaraglen House Kiltaraglen House

ここはホストが料理。ホステスがサービスの役割分担だ。窓際の特等席を占める(写真下中)。 フルーツが美しく飾り切りされていてより美味しく感じる(写真上右、下左)。ホットミールはアッツアツだ。ウォーキングに備えてトーストを3枚いただく。

Kiltaraglen House Kiltaraglen House Kiltaraglen House

フェアリー・プール  Fairy Pools

1つ目のフェアリーは“フェアリー・プール”だ。スカイ島の情報の中でこの写真に魅了された。 A87を南下し、A863を西進する。スコッチの“タリスカー蒸留所”の案内標識でB8009に乗り換える。 マーカデール(Merkadale)の集落で左折してローカルロードに入るのだが、ここで1本道を間違えたようだ。見渡す限りの荒野に迷い込んだ。人工物は一切見当たらない。 羊の姿さえない。地図を見ると近くにクーリン・ヒルズ(Cuillin Hills)と呼ばれる1000m級の山々があるはずだが、霧雨に霞んで遠くは見えない。 晴れていれば絶景のはずだが、残念だ。別名“霧の島”と言われるスカイ島だからいたしかたない。

Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools

引き返すと、ナビ子ちゃんが「左方向」と案内した道は「左にVターン」と案内して欲しかった道だった。再びシングルトラックの山道を南下しようやく到着した。 雨が降ったり止んだりしている。険しい道だったら断念しようと思っていたが、パーキングは車で溢れている。かなり狭いスペースに無理やり突っ込んだ。
フェアリー・プールへの山道は予想したよりずっとなだらかで整備されている。ウォーカーの姿が先の方まで見える(写真上左)。 これなら安心だ。装備を固めて出発する。いきなり澄んだ流れの沢に出合う。沢を渡るのは飛び石だ(写真上中)。 その上流に小さな滝が見える(写真上右)。しかし、これはまだ支流なのだ。本流目指してスタートする。

Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools

フェアリー・プールはブリットル渓谷(Glen Brittle)を流れるブリットル川(River Brittle)の幾つもの滝にできた滝壺のことだ。 私が魅了されたのも“この世に生のある限り訪れてみたい、地球上で最も感動的な10国の地” に選ばれているのだから無理もない。ただ、魅了された写真は青空の下で撮影されたものだから空の青が反映してあのコバルトブルーのプールとなったものだし、 素晴らしい背景の山々があってこそのものだ。今日の雨模様の空では上中や下右から2枚目あたりが精一杯といったところだ。逆に、昨日からの雨で水量は十分楽しめる。

Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools

フェアリー・プールは"Pools"とあるように一つではなく幾つもあるのだ。最初のプール群までは30分足らずで到着する。 さほど難所もなく軽装で訪れている人もいて随分な賑わいだ。これではフェアリーも姿を見せないだろう。トリップアドバイザの “思わず飛び込みたくなる!大自然のプール10選!”に選ばれているように、 ウェブでは泳いでいる人の写真も沢山見たが、流石に今日の気温では見当たらない。その代わりに顔を水に浸けている人が何人かいる(写真下左)。 あれこれ案内をしている事情通らしき人に訊ねてみると“"Dunkin' face"という伝説で7秒間水に顔を浸けると永遠の美が得られる”と教えてくれた。 かといって試してみようという気にはなれなかった。

Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools

事情通さんに「上流にもプールがあるか?」と訊ねると「ちょっと険しいが30分程登るとプールがある」というので挑戦する。 ここから先は登る人も僅かで神秘的・幻想的な雰囲気となる。それどころか雨風が強くなり悪魔か魔女でも出てきそうな心細い気持ちになる(写真下左)。
一人の青年が駆け足で登ってきた。「ハロー」と声を掛けてあっという間に抜き去っていく。その青年がその先で立ち止まり滝を見下ろしている(写真下右)。 そして引き返してきた。そこから先は更に険しい山道になる。我々もそこまで頑張って引き返すことにする。
往復2時間45分のウォーキングは期待が大きすぎたので若干期待外れの感はあるが、それがスコティッシュなお天気というものだ。 次回は青空に恵まれることを信じて2つ目のフェアリーに向かう。

Fairy Pools Fairy Pools Fairy Pools

カントリーサイド  Countryside

A863に戻り、北上しダンベガン城(Dunvegan Castle)に向かう。霧雨の中、見通しのきかないドライブはいささか疲れる。 片側1車線の道路だが、道路の脇には建物は見当たらない。人が住む集落は左手下の海岸に近いところにあるようだ。時折案内標識が出てくる。 30分程走ったところで路肩のパーキングで車から降りて写真撮影をしている人がいる。気分転換のため車を止める。 ハーポート湖(Loch Harport)のジェスト湾(Gesto Bay)と思われる。雨が小止みになって羊さんも遅いランチの最中だ(写真下左)。 周囲は霧に霞んで奇妙な形の山が見られる(写真下中)。
さらに車を進めて10分、まもなくダンベガン城というところで折りよく雨が上がった。 牧草地の中に白い壁のコテージが点在するロマンチックな風景にもう一度停車(写真下右)。

Countryside Countryside Countryside

ダンベガン城  Dunvegan Castle & Gardens

2つ目のフェアリーはダンベガン城にある “フェアリー・フラッグ”だ。
伝説によると4、5世紀のこと、スカイ島の3つの氏族の1つのマクラウド一族 (The MacLeod clan)の第4代チーフが妖精のプリンセスと恋に落ち、 妖精の王に許しを願うと、「人間は直ぐに歳をとって死ぬ。しかし、妖精は永遠に生きる。悲しい別れがあるだけだ」と反対された。プリンセスは泣きに泣いた。 そこで王は“1年だけの結婚”を許した。二人は同意し直ぐに盛大な結婚式を挙げた。幸せな結婚生活を送り子供にも恵まれたが、 あっという間に1年は過ぎ去り、妖精の国から迎えが来る。その別れの際に妖精からチーフに送られたのが“フェアリー・フラッグ”なのだ。
その旗は“マクラウド一族が窮地に陥った時にこの旗を振れば窮地から救われる力があり、その力は3回発揮できる”というものだ。
実際に1回目は島を疫病が襲い島中の牛が全滅しそうになった時に振られ窮地を脱したという。
2回目は対立する氏族との戦いで3倍の兵士に囲まれた時に旗を振ったところ自軍の兵士が10倍に増えたように見え、敵軍は撤退したという。
以来3回目に備え、マクラウド一族はこの旗を家宝として大切に保存しているのだという。(例により伝説には諸説あることは言うまでもない)
現在は額に収められ城内に展示されている。 写真撮影は禁止なのでキャッスル・ショップで求めたポストカードをスキャンした。
元は46cm四方の絹製で黄色地に小さな赤い斑点(妖精の小点(Elf Dots))があったというが、今はボロボロに朽ち果てている。 これでは3回目の窮地が訪れた際に振ることができるだろうか心配だ。しかし、そこはかとなくオーラは感じられる。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

お目当てのフェアリーに会えたら城内に興味はない。ガーデンに出る。城は一部13世紀に遡るが、ガーデンは18世紀に造られたものだ。 ただ、前2回に比べてとても良く整備されていると感じた。ヘッドガーデナーが変わったのかもしれない。
最初はラウンド・ガーデン(Round Garden)だ。生垣で囲まれた大きな円形のローン・ガーデンだ。中央に車輪の形のボックス・ヘッジがある(写真上中)。 真ん中が円で周囲を16個の三角形のヘッジが囲む。植栽はマーガレットやユリ、オステオスペルマムが中心だ。最盛期には1ヶ月ほど早いようだ。 5年前に訪れた時のヘッジはもっと立派なものだった。病害虫により枯れてしまい再育成中なのだろう。ガーデニングは常に進行形だ。
シンボルツリーのモンキー・パズル(Monkey Puzzle)は健在で(写真上右)。周囲の生垣の前にはボーダー・ガーデン(写真上左)や メドー・ガーデン(写真下左)などが配置されている。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

次はウォールド・ガーデン(Walled Garden)に向かう。繋ぎの径路も見応えがある。このキングサリは倒れた後に復活を果たした根性キングサリだ。 シャクナゲのピンクとのコントラストが良い(写真上中)。
ウォールド・ガーデンの壁際はボーダー・ガーデンだ(写真上右、下左・中)。植栽もバラエティーに富む。日当たりなどを考慮しての植栽だろう。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

ウォールド・ガーデンは通路で大きく4つに分けられ、内2つは更にいくつかに区分され、それぞれに趣を変えたデザインがなされている。 元はキッチン・ガーデンであった名残りの果樹のコーナー(写真上右)、黒いガゼボのあるハーブの植栽のコーナー(写真下左)、 陽だまりのメインコンテナによく似た大きなコンテナのあるコーナー(写真下中)、睡蓮の咲く池を花壇が囲む素敵なデザインのコーナー(写真下右)と 多彩だ。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

伸びやかに育ったルピナス(写真下左)、大きなパーゴラを覆い尽くすモンタナ(写真下中)、次々に開花を待つ植栽プランの花壇(写真下右)など 見所てんこ盛りのガーデンだ。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

ウォールド・ガーデンの一角にグラス・ハウスが出来た(写真上左)。2013年に新しく造られたものでビクトリアン・スタイル(Victorian Style)なのだという。 ここにもガーデニングの進行形が見られる。ゼラニウムやオステオスペルマム、チェリーセージなどが華やかに咲いている(写真上中、下左)。 ここでは結婚式やティーパーテイーなども開かれるようだ。
ウォールド・ガーデンの中央に古色蒼然とした日時計が立っている(写真下右から2枚目)。
次に訪れたのはウォーター・ガーデン(Water Garden)だ。滝から流れ落ちた水の恵みで水生植物やシダ類に厚く覆われたガーデンだ(写真上右、下右)。 素朴な丸太の橋が雰囲気を醸し出す。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

水辺に咲く水生植物の楚々とした佇まいも良い(写真下左)。雨上がりのウォーター・ガーデンは水の精が出てきそうなしっとりした雰囲気だ。
ティータイムとすべく城に戻る。城の正面玄関の右手が正しくビューポイントだ。 美しいダンベガン湖(Loch Dunvegan)を見下ろせる(写真下中)。
城内のティーショップ"MacLeod Tables Cafe"には食事からデザートまで色々並んでいるが、 小腹を満たす程度にコーヒーとマフィンそしてカプチーノとスコーンにしておく(写真下右)。

Dunvegan Castle Dunvegan Castle Dunvegan Castle

フェアリー・ブリッジ  Fairy Bridge

ダンベガンからA850をエディンベイン(Edinbane)方面に約5kmでウォーターニッシュ(Waternish)へのB886に入り200mのところに見捨てられた無骨な石橋がある。 それが3つ目のフェアリーである“フェアリー・ブリッジ”だ(写真下左・右)。
この橋が上述の第4代チーフと妖精のプリンセスの別れの場なのだという。妖精のプリンセスはここで幼子とフェアリー・フラッグをチーフに渡し妖精の世界へと帰っていったのだ。
この橋がフェアリーの世界への境界と考えると背筋がゾクゾクしてくる感じだ。異界に引き込まれないよう足に力が入る。

Fairy Bridge Fairy Bridge Fairy Bridge

カントリーサイド  Countryside

4つ目のフェアリーに向かってA850を東に進みA87に出て北進する。雨も上がってようやく快適なドライブを楽しめる。
美しい曲線のウィグ湾(Uig Bay)が見えてきた。穏やかな青い海だ。おあつらえ向きに駐車スペースが現れる。一旦停車、撮影タイムだ。 小さなウィグ港の桟橋は心許ない(写真下中)。今は停泊している船はないが、ハリス島(Isle of Harris)とノース・ウイスト島(North Uist)へのフェリーは ここから出るのだ。あの細い桟橋の先からフェリーに車を乗り入れるのだと思うと少し怖い気がする。

Countryside Countryside Countryside

フェアリー・グレン  Fairy Glen

4つ目のフェアリーは“フェアリー・グレン”だ。A87のウィグの街の少し手前(南)、"Seader"&"Balnaknock"の道路標識でローカルロードを東に入り僅か2km、 "Seader"の小さな集落を通り過ぎて円錐形の奇妙な丘がいくつも見え始め、小さな池の畔に着く。ここがフェリー・グレンだ。

Fairy Glen Fairy Glen Fairy Glen

池の向こうにひときわ目立つタワーのような岩はキャッスル ・ユーウィン(Castle Ewen)と呼ばれる(写真上3枚、下左)。 この岩が周辺では最も高いという。ウェブではこの岩に登った写真を何枚も見た。是非挑戦したいと願ってきたが、雨も止み登岩日和となった。

Fairy Glen Fairy Glen Fairy Glen Fairy Glen

岩の裏側の登り口に回り込む。まだ水が溜まっていて足元が悪い。石を円形に並べたストーンサークルのようなものがあちこちに築かれいる。 フェアリー・リング(Fairy Ring)と呼ばれるものだ。上から見るとリングは同心円でなく螺旋になっている(写真下左)。 螺旋を伝って中心部に行き、お賽銭をあげて願いごとをすると叶えられるのだと帰国してから知った。次回は是非お願いしよう。
最初は何でもなかった登り道は上に行くに従って厳しくなりおまけに風が強くなる。最後は手をついて四足で歩かないと危険になってきた(写真下中)。
最後あと10mの尾根を超えて岩場に登るだけのところまでたどり着いた(写真上左から2枚目)が、渡るには風が強すぎる。 高所恐怖症と年齢を考えればここは引き返すしかない。眼下に小さな池が静かに佇んでいる(写真下右)。遠く滝を伴う流れが幾筋か見える(写真上右から2枚目)。

Fairy Glen Fairy Glen Fairy Glen

のんびり下って池端のベンチで休む。周りは円錐形の丘(Cone-Shaped Hills)が林立している(写真上右、下中・右)。何とも奇妙な形で妖精が隠れていそうだ。 羊がのどかにランチをしている姿も嬉しい。見たこともない小型の野生のジギタリスがそこかしこに楚々と咲いているのを発見(写真2つ上右)。 比較にキーホルダーを置いた。今日の4つのフェアリーの中ではここが一番フェアリーの存在を感じさせてくれる。いや確かにいる。

Fairy Glen Fairy Glen Fairy Glen

カントリーサイド  Countryside

Countryside Countryside

4つのフェアリーとゆっくり過ごしたので既に16時30分になった。例により欲張った日程を立ててあったが、 今日はここまでとして遠回りをしてスカイ島のドライブを楽しみながらポートリーに帰ることにしよう。
"Seader"の牧場脇の雑草中に外来種のシラーが蔓延っている(写真右の左)。ウィグの北でA87からA855に入り、島の北側を回わる。 スカイ島はその形から“翼の島”とも呼ばれるが、その右側の翼の先端辺りだ。道の両脇はひたすら牧草地だ。 内陸にはスカイ独特の岩山がどこからでも見える(写真右の右)。

キルト・ロック(ミル滝)  Kilt Rock (Mealt Falls)  &  オールド・マン  Old Man of Storr

Kilt Rock

A855を南下しポートリーを目指す。スタフィン(Staffin)の街を過ぎると間もなく湖が見えるメル湖(Loch Mealt 日本語表記はグーグル・マップに従う)だ。 ここを左折するとキルト・ロックとミル滝のパーキングがある。
写真右の断崖は6700年前の火山で噴出した溶岩がゆっくりと冷却する際にできた柱状節理で出来たものだ。この形がスコットランドの男性の民族衣装 “キルト”のプリーツに似ていることからキルト・ロックと呼ばれる。この写真がそれを表している。 タータンのチェックの模様まで見えてくるようだ。断崖の高さは60mに及ぶという。
写真の中央を落ちる滝がメル滝だ。メル湖(写真下左)から流れ出した水が60mの断崖を落ちるのだが、 風が強いため水が吹き飛ばされて下まで到達できず滝壺ができないのだ。この写真が メル湖から流れ出し海に落ちる様子をよく示している。写真の中央上がパーキングと展望台だ。展望台から南の景色が写真下中だ。
さらに南下すると右手に岩山が見えてくる。ストー(The Storr)だ。その中腹に突き出した岩が何本もある。 その中でも一際大きいのがオールド・マン(Old Man of Storr)だ(写真下右)。上から見るとこんな景色が見られるらしい。 妖精が舞っていそうだ。一度は登りたいものだが、次回に体力は残っているだろうか?
今日見てきたスカイ島の奇岩は全て上述の柱状節理なのだ。その隆起の仕方と風化の度合いで様々な形を見せているのだ。

Kilt Rock Kilt Rock Old Man

ポートリー  Portree

Portree

キルタラグレン・ハウスではラウンドリー・サービスがない。となれば5年前に利用したコイン・ランドリーを利用しよう。洗濯物は朝からトランクに入れてある。 コイン・ランドリーの直ぐ下の無料駐車場に車を止める。イギリスでは“コイン・ランドリー”は通用しない。ラウンダレッテ(Launderette)という(写真右)。
使い方を忘れたので所有者のホステルで教えてもらおうとレセプションに行ってみると団体客が到着したところでそれどころではない様子だ。 やむを得ず地下のランドリーに行ってみると男性が本を読みながら仕上がりを待っている。使い方を訊ねると親切に教えてくれた。 というより全部自分でやってくれた。こちらは指示された通りコイン(£4)を入れただけだ。香港から来た旅人だった。
洗い上がりまで30分掛かるというので街を散策する。18時だが観光地だからもしやと期待していたお店は既に閉まっている。 営業時間を確かめると朝は9時からオープンだ。これはラッキー。9時なら朝一番で訪ねられる。
港まで足を伸ばす。カラフルな家が並んでいる(写真下左)。ピンクの建物の左が満席だったシーブリーズだ。店の前まで行ってみると既に満杯のようだ。 港には沢山のボートやヨットが浮かんでいる(写真下中)。これらは停泊中の船だ。 崖の上にもカラフルな建物が並んでいる(写真下右)。いずれもホテルやB&Bだ。

Portree Portree Portree

ザ・グレイナリー  The Granary

Portree

賑わう通りを散策して中心部のサマールド・スクエアに辿り着いた。戦争記念碑(War Memorial)が目についた(写真右)。 ベンチに座って時間を過ごす。コラムのトップのライオンの顔がユーモラスだ。
ランドリーに戻り洗濯槽から乾燥機に移す。ここでも先ほどの男性が手伝ってくれた。今度は40分掛かるという。 一旦B&Bに帰り時間調整をして再びランドリーに戻り洗濯物を回収する。手間の掛かることだ。ラウンドリー・サービスのありがたみが身に沁みる。
予約時間に15分遅れでザ・グレイナリーに着く。オーダーは昨日のボリュームを考慮し、スターターは
・ Peat Smoked Mallaig Salmon, Sweet Onion Puree with Homemade Tartar Sauce & Granary Bread と
・ "Fruits of the Sea" Peppered Mackerel, Smoked Trout, Langoustines, Cocktail Prawns, Lime &
Coriander, Mayonnaise, Beetroot Salsa Verde, Dressed Salad Leaves & Traditional Oatcakes メインは
・ "Smoked Fish 3 ways" New Potato Salad, Beetroot Salsa Verde, Sweet Onion Puree, Homemade Tartar Sauce & Basket of Chips を1品とする。
3皿ともスモークドサーモンが被っている。メインを2人で相談して決め、スターターはそれぞれにオーダーしたところこうなった。 好きなものを選んだのだから文句はない。二人でシェアーしてチップスとオーツケーキは少し残してほぼ平らげる。今日のワインは白だ。満足だ。

The Granary The Granary The Granary

ポートリー  Portree

ザ・グレイナリーの隣のパン屋さんの店先にチェーンソー・カービングのベンチが置いてある。とても素朴で微笑ましい(写真下左)。
真ん中は背中にカラスを乗せたおばさんの像、左は犬を抱いた小さな女の子の像、右には立っている大きな女の子の像がついている。 "The Tattie Bogal Clan"の文字がある。“じゃがいも案山子一族”ということになる。どうやらスカイ島で開かれる “じゃがいも案山子祭り”をテーマに造られたらしい。そんな祭りに出くわせたら楽しかろう。
サマールド・スクエアから音楽が流れてくる。中学生くらいの女の子が3人でハイランド・ダンスを踊っている。 夏のハイランド・ゲームに向けて練習しているのだろう。(今年のスカイ島のハイランド・ゲームは8月5日だ) 二人組で踊っている子達はまだまだ稚拙だが(動画はこちら 1分9秒)、 白いセーラー服の子が芸達者だ。剣を十字に地面に置いて踊ってみせたり (動画はこちら 1分37秒)、バグパイプで伴奏をしたり (動画はこちら 42秒)と一所懸命だ。

Portree Portree Portree

F.U写真集  F.U Photo Album

今年も妻が撮影した写真を掲載させていただく。異なった視点からの写真も面白いかも知れない。

写真下左から
 フェアリー・プール     こんな晴れ間もあったのだ 形の良い山はクーリン・ヒルズの"Sgurr an Fheadain" ヒルズの中でも取っ付きの688mの山だ
 フェアリー・プール     水の清さが感じられる 岩陰からフェアリーが覗いているようだ
 フェアリー・グレン     ピークを直前に無念 強風で枝を揺さぶられながらも岩にしがみつく木にも美しい花が見られる
 フェアリー・グレン     小型のジギタリス このサイズなら風は強くとも倒れないだろう 野生の強さだ

F.U Photo Album F.U Photo Album F.U Photo Album F.U Photo Album

写真下左から
 フェアリー・グレン     うねるような横のひだがファンタジーだ この岩陰にもフェアリーが・・・
 カントリーサイド      園芸種のシラーの野生化 美しいのだが在来種のブルーベルの絶滅が危惧される
 ポートリー          週末の喧騒のキー・ストリート(Quay Street)のカラフルな家並み 波は静かだ

F.U Photo Album F.U Photo Album F.U Photo Album

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