2015年の旅 スコットランド

花花

第20日 7月7日(火) 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

今日の行程        Thistle Edinburgh --- Edinburgh (Castle , Royal Mile walk , Greyfriars Bobby , Palace of Holyroodhouse , Scott Monument ,
                Princes Street Gardens) --- Dr Neil's Garden --- Gallery of Modern Art --- Thistle Edinburgh (Jamie's Scottish Show)
今日の走行距離     65 km
今日の万歩計       22,100 歩
今日の出発時気温    未測定

シスル・エジンバラ ザ・キング・ジェームス  Thistle Edinburgh The King James

Thistle Edinburgh Thistle Edinburgh

天気は上々、エジンバラの街歩き日和だ。
シスルの朝食はビュッフェスタイルだ。ダイニングはお世辞にも清潔とは言えない。
右が妻のチョイス、スモークト・サーモン、スクランブルエッグ、ベーコン2枚、ソーセージ、マッシュルームだ。 下が私のチョイスだ、ロースハム、ベーコン、フライドエッグ、マッシュルーム2個、マッシュルームだ。 私の方は少し軽すぎたので2皿目をいただく。
デニッシュ―も何種類も置いてある。色々いただいてお腹いっぱい。街歩きの態勢は整った。

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エジンバラ 街歩き  Edinburgh (Walking)

さあ、街歩きスタートです。ご一緒に歩きましょう。ホテルの前のリース・ストリート(Leith St)を南に進み、 プリンシズ・ストリート(Princes St)にぶつかった右角の国立公文書館(National Archives of Scotland)の前の歩道に力強い乗馬姿を見せる彫像がある(写真下左)。 1815年のウォータールーの戦い(Battle of Waterloo)でナポレオン軍に勝利したウェリントン公爵を称え1852年に立てられたものだ。
プリンシズ・ストリートを隔てた向かい側が昨夜ディナーをしたバルモラル・ホテル(Balmoral Hotel)だ(写真下中)。
プリンシズ・ストリートを西に進むと左前方にスコット記念塔(Scott Monument)が見えてくる(写真下右)。 スコットランドを代表する作家ウォルター・スコット(Sir Walter Scott)を記念して1844年に完成した塔だ。

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プリンシズ・ストリートを振り返り東の方向を見やるとカルトン・ヒル(Calton Hill)のナショナル・モニュメント(National Monument of Scotland)と ネルソン記念碑(Nelson Monument)が見える。アテネのパルテノン神殿風のものがナショナル・モニュメントで1826年に立て始めたが、 資金不足で1929年に未完のまま工事が終了したままのののだ。 "Scotland 's Disgrace "とも "Edinburgh's Disgrace"とも"The Pride and Poverty of Scotland" あるいは "Edinburgh's Folly"などと揶揄されている建物だ。そびえるタワーがネルソン記念碑で1805 年のトラファルガー海戦でスペイン艦隊に勝利した をネルソン記念して1815年に完成したものだ。
バグパイパーの演奏(写真下左から2枚目)を聴きながらスコット記念塔のあるプリンシズ・ストリート・ガーデンに入る。芝生の中に花床を切り カラフルな花が植えられている(写真下右から2枚)。ガーデンを東に進むとエジンバラの市長であったアダム・ブラック(Adam Black)の像が立っている(写真下右)。 1877年に建てられたものだ。スコット記念塔には午後再訪する予定だ。

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プリンシズ・ストリート・ガーデンのベンチの上からエジンバラ旧市街の丘をパノラマ写真に収める。 左のドームの建物の"Museum on the Mound"から右端のエジンバラ城 まで美しい眺めが展望できる。が"Museum on the Mound"は“お金”に関する博物館だという。 エジンバラ城のエスプラネード(Esplanade)には8月の“ミリタリー・タトゥー”の仮設スタンドの骨組みが見える。

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ザ・マウンド通り(The Mound)を南に進むと右手の崖の上にエジンバラ城が聳えている(写真下左)。
マウンド・プレイス通り(Mound Pl)、ランセイ・レーン(Ramsay Ln)と繋いで登っていくとロイヤル・マイル(The Royal Mile)の キャッスルヒル(Castlehill)と呼ばれる通りに出る(写真下中)。

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一旦、エジンバラ城まで上ってロイヤル・マイル・ウォークを開始しよう。下からも見えたようにお城の前の広場・エスプラネードでは ミリタリー・タトゥーの仮設スタンドが出来上がっている(写真下左)。エスプラネードは閲兵のための広場として1753年に作られたものだ。 次回はミリタリー・タトゥーの季節に訪れたいものだ。
エスプラネードを出てすぐ左の"Tartan Weaving Mill"の建物の壁に"Witches Well"がある(写真下中)。16世紀にキャッスルヒルにおいて 魔女狩りの犠牲となり火あぶりになった300名の女性を追悼して造られた井戸だ。プレートのデザインは女性の首に蛇が巻きついている図だ。
その向かい側のレストランの建物が"Cannonball House"だ(写真上右)。写真の赤丸の中に見えるのは壁に食い込んだままの大砲の弾だ。 どうしてこんなことになったかは私の英語力では良く理解できないので割愛する。
先ほど上がってきたランセイ・レーンとキャッスルヒルの角が"Camera Obscura"だ。 カメラの原理を利用した映像ショーで幻想の世界を表現しているらしい。入口にあったミラーで遊ぶ(写真上中)。
その向かいに"The Scotch Whisky Experience"がある。 ウインドー・ボックスのデザインと植栽が抜群だ(写真下右)。様々なツアーや試飲のコースがあるようだ。スコッチ・ウイスキーのショッピングもできるが、 機内持ち込みの都合でスコッチはヒースロー空港で求めることにし、垂涎のスコッチを目の保養にする。

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その東隣がThe "Witchery By The Castle"、高級ホテルだ(写真下左)。
さらに東に下ると左(北側)に"Castle Gift Shop & Tearoom"がある。店内を冷やかすがめぼしい物はない。 店の脇に鉄柵のはまった暗い通路がある。"Jollie's Close"だ(写真下左から2枚目)。暗い通路の奥がおどろおどろしい。
東西に走るロイヤル・マイルにはこうしたクローズ(Close)と呼ばれる通路が80もあるという。南北の裏通りとを結ぶ通路であったり、 建物の中庭に通ずる通路であったり、奥のお店につながる通路であったりするそうだ。一つひとつ観察していたら1日掛かりになりそうだ。 今日のところはクローズはパスすることにしよう。

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オプションで1つ寄り道をする。ジョージW世橋(George IV Bridge)という通りで右折し、300mほど南に下ると"Greyfriars Bobby"という犬の像がある(写真下3枚)。 思っていたより小さな像だ。ボビーは飼い主の死後14年間も飼い主の墓の傍らで過ごしたという。19世紀半ばの出来事だ。まさにエジンバラ版忠犬ハチ公だ。 (ボビーのエピソードについては"Wikipedia"をご参照あれ)
ロイヤル・マイルに戻ると北東角の高等裁判所(High Court)前の歩道に大きな像がある(写真上右から2枚目)。"Statue of David Hume"だ。 ディヴィッド・ヒュームは18世紀の哲学者だ。1995年に作られた像だ。
ここから東がハイ・ストリートになる。ビルの窓拭き作業が行われていた(写真上右)。長い棒の先にモップを付け、手動で拭いているのには驚いた。

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ジョージW世橋通りの"Elephant House"のサインが面白かったので何気なく撮影したが、ハリーポッターファンには有名なティールームらしい(写真下左)。
セント・ジャイルズ大聖堂(St Giles' Cathedral)の周辺をパーラメント・スクエア(Parliament Square)と呼ぶ。 ここに堂々たる青銅像"Statue of Duke of Buccleuch"が立っている(写真下中)。 第5代バックルー公爵であり第7代クイーンズベリー公爵でもあるウォルター・フランシス・モンタギュー・ダグラス・スコット (Walter Francis Montagu Douglas Scott)の像だ。1888年に立てられたものだ。
同じスクエアで大聖堂の裏側(南側)に"Statue of King Charles II"が立っている。イングランド王政復古のチャールズ2世王の像だ(写真下右)。 1685年に立てられたもので鉛で鋳造されたものとしてはイギリスで最も古い像だという。

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同じくパーラメント・スクエアに"Mercat Cross"("Mercat"はスコットランド語で"MarKet"を表す)も立っている(写真上左)。 ここはロイヤル宣言(Royal proclamations)や他の公式発表などが読まれた場所で、14世紀からあったという。現在のものは1882年に再建されたものだ。 1617年から1756年の間にクロスが立っていた位置は現在の位置から30m東側のローヤル・マイルの歩道に敷石で8角形にデザインされて示されている(写真下左)。
その間に"Statue of Adam Smith"が立っている(写真上左から2枚目)。アダム・スミスは“富国論”で知られ、“経済学の父”と称されるスコットランド出身の学者だ。 故郷のカコーディー(Kircaldy)の方向を見つめているのだ。2008年に立てられた。
向かい側(北側)の"City Chambers"の中庭にも素晴らしい像を発見。"Statue of Alexander & Bucephalus"だ(写真下中、上右から2枚目)。 紀元前4世紀のアレキサンダー大王が愛馬ブケファロスを訓練している図だという。
北東側から荘厳なセント・ジャイルズ大聖堂を振り返る(写真下右)。"Monteiths"はレストラン&バーだ(写真上右)。

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ロイヤル・マイル・ウォークの楽しみの一つはとても美しいあるいはユニークなショップ・サインを見つけることだ。
"Edfringe Shop"は何を扱う店か良く分からないが、ワクワクさせてくれる(写真下左)。 左の入口の看板は“音楽と踊り”を表しているようだ。"Tichet Collection"とあるからイベントのチケットを扱っているのかもしれない。 右の入口には“絵画と書物”を表しているように思える。こちらはTシャツなども売っているようだ。
こちら"Royal Mile Tavern"はパブのようだ(写真下中)。 この美しい飾りつけは何としたことか。ハーフパイントのエールビールでも引っ掛けたいところだが、まだ昼の12時すぎだ、ここは自重しよう。
次に現れたのは"Dispensing Pharmacy"だ(写真下右)。薬局だけに乳鉢と乳棒のデザインだ。シンプルさが良い。

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その少し東、ハイ・ストリートの終わり近く、ロイヤルマイルも中程に"John Knox's House"がある(写真上左)。 ジョン・ノックスはスコットランドの大臣、神学者、スコットランド国教会の創設者にして作家で1572年にここで亡くなっている。 建物のオリジナルは15世紀のものだが、ほとんどは16世紀に再建されたものだ。
建物のエクステリアは"Improbably Picturesque"と言われるように“ありうべかざる”ほどではないにしろ、色々なアイテムが見られて楽しい。
写真の赤丸部分のアップが上左から2枚目だ。日時計の上で跪いている宗教的な人物は左手に十戒が書かれた石板を持っているように見えるのでモーゼと見られるが、 ジョン・ノックスだという説もある。その左上の太陽のパネルの"OEOΣ"、"DEVS"、"GOD"の文字は それぞれギリシャ語、ラテン語、英語で“神”を表しているのだ。
青い丸の部分のアップ写真が下左だ。紋章のようにも見えるが、この家を再建した夫婦"James Mossman"と"Mariota Arres"のイニシアルだという。 二人はスコットランド女王・メアリースチュアートに仕える金細工職人だったという。
写真下中の窓際の飾られた左側の木彫のパネルには"MARY R"とある。上下の"1542 - 1587"の数字からも "MARY REGINA"=“メアリースチュアート”を表していることは間違いない。一方右側の木彫のパネルには "JAMES MOSSMAN"と"1530 - 1573"が刻まれている。“ジェームズ ・モスマン”を表している。
ジョン・ノックス・ハウスの前に井戸がある(写真上右から2枚目)。ロイヤル・マイルには同様の井戸が4つあり、1820年まではオールド・タウンの住民への 唯一の水の供給源だったという。住民はここに行列を作り井戸端会議をしていたのだ。
写真上右は"Edinburgh School of English"のサインだ。スコットランド王室の象徴であるユニコーン(一角獣)をモチーフにしているようだ。

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ハイ・ストリートの終わり、ジェフリー・ストリート(Jeffrey St)との北西角に"No.1 High Street"というパブがある(写真上右)。 “ハイ・ストリート1丁目”ということだ。その入口の上のサインの人物は"Royal Archer"と呼ばれる王のボディーガードの役割をする弓術家だという。
ここから東はキャノン・ゲート(Canongate)と呼ばれる。キャノンゲートに入ってすぐ左に上述の"Edinburgh School of English"がある。 それを過ぎて暫く歩くと左に大きな時計が張り出した建物が見えてくる(写真下左)。"Canongate Tollbooth"だ。1591年に建てられたものだ。 時計は17世紀に取り付けられ、現在のものは1820年のものだという。 この下がクローズになっていて北側のカールトン通り(Calton Road)に通じているのだ。この建物の手前(西側)部分が"Tolbooth Tavern"というパブだ。

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そして、向こう側(東側)が"The People's Story"という博物館だ。 18世紀から現在までの一般民衆の生活の歴史を展示している。そのサインが写真下左だ。
その向かい側に"The Museum of Edinburgh"がある(写真上左から2枚目)。 サインのデザインは下部にスコットランド国花のあざみ、上部は"Sedan Chair"と呼ばれる輿だ。歴史的な王侯・貴族の乗り物で館内に 実物が展示されている
そして、その向かい側に"Canongate Kirk"がある(写真上右から2枚目)。ロイヤル・マイルを右に左に、南に北に行ったり来たり、交通量の多い道を横断するのは危険なのだ。 この洒落た建物は17世紀の教会で上述のアダム・スミスなどが埋葬されているという。
その前の歩道に"Statue of Robert Fergusson"が立っている(写真上右)。 ロバート ・ファーガソンは24歳にして夭逝した18世紀の詩人で"Canongate Kirk"に埋葬されている。

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キャノンゲート・カークの墓地にクロスが見える(写真下左)。墓地にあるので墓と思われていたが、最近の調査でキャノンゲートが自治都市であった 12世紀から19世紀の都市の市場を示すマーケット・クロス(Canongate Mercat Cross)であったことが判明したという。
続くビルの終わりに"Panmure Close"がある(写真下左から2枚目)。第4代パンミュア伯爵(4th Earl of Panmure)が1691年に"Panmure House"を建てた時に造られたものだ。 のちの住民に上述の富国論のアダム・スミスがいる。1778年から亡くなる1790年まで住んでいたのだ。
さらに東に進むと同じ右側に"Kil-der-kin"というパブがある(写真上中)。 地元のビールとスコッチ・ウイスキーが自慢のパブだけにビア樽のサインだ。
そのパブの壁に"Golfer's Land"と銘打った飾り額が掛けられている(写真下右から2枚目)。この場所には17世紀に建てられた靴屋があったという。 その靴屋はゴルフが上手でヨーク公(Duke of York のちのジェームス7世(James VII) )とペアを組んでイングランド人ペアとの試合に勝った報奨として この土地と家を得たのので“ゴルファーズ ランド”と呼ばれるらしい。
東に進むと左側に1段高くなった半月形のスペースがある。ベンチがありちょっとした休憩所のようなものだ。そこに掛かっていたレリーフが立体的で素晴らしい(写真上右)。 この奥にある"Scottish Veterans' Residences"という慈善団体の100周年記念のものだ。SVRは路上生活者などに住宅を供給する慈善団体だという。

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エジンバラ城のエスプラネードを出発してから2時間10分で終点のホリールード宮殿(Palace of Holyrood House)に到着した。 入場はせずにゲートの隙間から宮殿と噴水(Holyrood Fountain)を1枚(写真下左)。
嬌声を挙げる2階建てサイトシーイング・バスの乗客に手を振ったり(写真下中)、カールトンヒルを振り返ったり(写真上右)しながら ロイヤル・マイルを引き返す。
帰り道のもう一つの楽しみはショッピング・タイムだ。行きに目星をつけた店を何軒も覗く。求めたお土産は息子にネクタイ2本、孫用Tシャツ2枚、 孫のワンピース1枚、友人へアクセサリー1つ、キッチンウェア8点、友人へウイスキー・キルト2枚などだ。
何より気に入った買い物は大方のショッピングが終わり目的のスコット記念塔への近道として選んだコックバーン・ストリート(Cockburn St)の中程の "Whisky World"という小さな店のショーウインドーに見つけた蒸留釜の形のボトルだ(写真右)。スコッチ好きの私としては思わず目が釘付けになった。 店に入って現物を手にする。素晴らしい。これでスコッチを飲んでみたい。中身は知らない醸造所のものだが値段は£75.5と値が張るが、 自分へのお土産として求める。いいものを見つけた。

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プリンシズ・ストリート・ガーデンに戻ったときは13時30分、帰りも1時間30分かかったことになる。歩き回って小腹も空いた。 売店(写真下左)でケーキとアイスコーヒーを求める。またもや写真を撮る前にケーキにかぶりついてしまった。見苦しい写真で失礼(写真上右)。

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腹ごなしにスコット記念塔に登ることにしよう。入場料は1人£5、シニア料金はないのか聞いたら、逆に「287段の階段を上るが大丈夫か?」と心配されてしまう。 「ノープロブレム」と入場する。1階に4枚のステンド・グラスがある(写真上中)。1枚は“エジンバラ 市 の 紋章”、 1枚は“スコットランドの守護聖人セイント・アンドリュース”、1枚は“スコットランド王の象徴・ユニコーン”、 そしてもう1枚は“エジンバラの守護聖人セイント・ジャイルズ”を表している。

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塔は高さ61m、螺旋階段は急で上に行くほど狭くなる。なかなか厳しいが一気に登りきる。登った甲斐あり、素晴らしい眺望が待っていた(写真上下)。 3回目のエジンバラ訪問でようやくこの塔に登ることができ満足だ。
写真上左はバルモラール・ホテルと遠くカールトンヒルを望む  上中は"St. Andrew's and Saint George's West Church"のタワー
上右は西方向の展望 尖塔は"St Marys Cathedral、"The Parish Church of St Cuthbert"など。
写真下左はエジンバラ城を望む  下中はエディンバラ・ウェイヴァリー駅(Edinburgh Waverley railway Station)を見下ろす
グーグル・ストリートビューによる記念塔からの360°パノラマをお楽しみあれ。 (画面をドラッグすると画面が移動します)

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プリンシズ・ストリートをホテルまで戻る。恰幅の良いバグパイパーの演奏を楽しんでコインを箱に投入し記念写真を撮らせてもらう(写真下左)。 バス停のKFCの“アイス・コールド・フラッペ”が欲しくなる良いお天気だ(写真下中)。
こちらは"Poundland"だ。"Everything's £1"とある(写真下右)。100円ショップならぬ1ポンドショップなのだ。

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インウッド・ガーデン  Inwood Garden

インウッド・ガーデンは火曜日と木曜日の14時から17時のみオープンという情報だ。“限定”という言葉に弱い。 行かねばという気になる。今日のエジンバラ街歩きが早く済んだら是非行きたいと予定していたのだ。今から出発すれば丁度良い。
日本で入力してきたデータをナビ子ちゃんに指示し、“目的地周辺に到着”したが、それらしきガーデンが見当たらない。 この旅では既に100を超える場所をナビ子ちゃんにナビゲートしてもらったが、こんな事は初めてだ。周辺を走り回るが見つからず断念。 (帰国が調べたところ 現在は閉鎖しているようだ ネット情報にはこんなこともある)

ドクター・ニールス・ガーデン  Dr Neil's Garden

ドクター・ニールス・ガーデンは開業医のアンドリュース・ニール(Andrew Neil)と 妻のナンシー(Nancy)が現在の地に移り住んだ1963年から始めたガーデンだ。現在ではエジンバラの秘密の庭園(Edinburgh's Secret Garden)と称されているという。 ガーデンを始めた動機は“患者さんを癒す”ためというから陽だまりと同じだ。学ぶことも多かろうと期待して遣ってきた。

Dr Neil's Garden

パーキングは見つかったが、他に車が止まっていない。ホームページ指定のパーキングだが、本来は近くの教会のものだ。 ガーデンのオープン時間は"from 10 am till Dusk"とあるから時間の余裕はたっぷりあるのだが、教会のパーキングのオープン時間が分からない。 出入口にはしっかりとした門扉がついている。閉じ込められたら大変だ。ということでここも断念だ。
次の目的地に向かって走っているとダッディンストン湖(Duddingston Loch)のパーキングが見つかる。ドクター・ニールス・ガーデンは この湖の畔にあるのだ。もしかしたら繋がっているかも知れない。車を止めて湖畔に向かってみたが、無理のようだ。 湖畔にはガチョウだろうか? 水鳥が怖いほど群れている(写真右)。ペットボトルに湖の水を汲んでいる女性がいる。 「何に使うのか?」訊いてみると「カエルを飼っているの。ここの水がカエルにとても良いの」ということだ。

国立モダンアート・ギャラリー  Scottish National Gallery of Modern Art

国立モダンアート・ギャラリー美しいガーデンの航空写真を見てしまった。フラワー・ガーデンが好きな私だが、 ガーデンに必ずしも草花が必須だとは思っていない。草花抜きのガーデンもあって良い。そんな思いを確かにしてくれる写真だ。 チャンスがあれば訪ねたいと思い、今日の日程に加えていた。
ギャラリーは閉館時間だが、幸いパーキングは開いていた。道路からではマウンドがあって良く見えないのだ。マウンドを登る足も慌ててもつれる。
芝が張られた緑の階段状のマウンドの中に半月型の湖が2つデザインされている。もう少し晴れて空が青ければ湖も青かったろうが残念だ。 草花抜きとは言ったが、芝や樹木といった植物は必要不可欠だ。素晴らしいガーデンが見られて満足だ。

Gallery of Modern Art Gallery of Modern Art Gallery of Modern Art

アート・ギャラリーのガーデンだけに、あちこちに作品が展示されている。写真上中の作品は"Personnage(Figure)"というタイトルだ。 愉快な表情をしている。よく見ると小さく"Joan Miro"とある。スペインの芸術家ジョアン・ミロの1978年の作品だ。
写真下左のタイトルは"Reclining Figure"、作者はヘンリー・ムーア(Henry Moore)で1951の作品だ。こちらも名の知れた芸術家だ。 ムーアの作品の特徴は“穴が貫通している横たわる像”なのだそうだ。なるほど穴が開いている。なかなかに艶かしくもある。
他にも点在しているが万歩計は2万歩を超えた。足も重い。近場の作品をズームアップ撮影してお仕舞いにしよう(写真下中・右)。

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シスル・エジンバラ(ジェイミーズ・スコティッシュ・ショー)  Thistle Edinburgh (Jamie's Scottish Show)

ホテルに戻り、シャワーを浴び、ショーの会場に行く。一番乗りだ。暫く待たされた後テーブルに通される。指定のテーブルは16名が座れる。 「お好きな席へどうぞ」というので一番ステージに近い席を占める。次々に客がやってくる。前の席にはアメリカ・ミシガン州からやってきたというご夫妻、 その隣に座った女性がロサンゼルスから一人旅だという女性。これがまた美人でナイスバディ。ミシガンのおっさんも態度が変わる。 私達の並びにはハワイからの3人連れの女性が座った。ステージの前と奥の席は団体客で占められた。後から後から客が増え、テーブルが増設され、 食事が運ばれてくる。一番遠い席ではショーが良く見えないだろう。一番乗りで正解だ。

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18時30分から順次ディナーが始まる。
メニューは前菜に ・ Homemade leek and Balmoral potato soup  メインは3品の中からチョイスする。 妻は例によりサーモン
・ Grilled fillet of Scottish salmon with white wine and lemonsauce finished with freshly chopped dill  私はビーフで
・ Tender British featherblade of beef with a creamy Highland withky and pepercorn sauce  "featherblade"は肉の部位だ。 デザートは
・ Traditional Scottish Cranachan (A blend of raspberries, oatmeal and whipped cream laced with a dram of Scotch whisky)
"Cranachan"は“クラナカン”といい、スコットランドの伝統的なデザートだ。スコッチ・ウイスキーがかかっているのだ。
たっぷり2時間、おしゃべりしながらのディナーだ。どれもすこぶる美味しくいただく。

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ショーのスタートは20時30分。司会者の軽妙な進行でバグパイパー、ハイランドダンス、ミュージック、合唱など盛り沢山のプログラムだ。
動画を"You Tube"にアップしたので時間のある方はぜひご覧いただきたい。
Thistle Edinburgh (Jamie's Scottish Show)  No.1 ハイランドダンス 1分29秒、 No.2 ミュージック 2分45秒、 No.4 ミュージック 5分58秒、 No.5 バグパイパー、ハイランドダンス、アコーディオン 3分30秒、 No.6 フィナーレ 4分14秒  馴染み深いスコットランド民謡の合唱もあった。楽しい時間はどんどん過ぎ去っていく。

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ショーの途中でデザートは終わっているのに小さな一品が出てきた(写真上右)。メニューには  ・ "A Wee Taste of Haggis" Baked new potato, topped with haggis and creamed neeps と出ている。 スコットランドの伝統的儀式のためのハギスなのだ。
ハギスは、スコットランドの最も有名な郷土料理で、羊の内臓に様々な薬味を加えたものを羊の胃袋に詰めてゆで上げた、ソーセージのような料理だ。
そして、その儀式とはスコットランドの生んだ詩人ロバート・バーンズの誕生日である1月25日を「バーンズ・ナイト」として祝う習慣があり、 この日の夕食は「バーンズ・サパー」と称され、ハギスの大皿がバグパイプの演奏と共に食卓に登場するのだ。そして、メイン・スピーカー(家長や主賓が務める)が バーンズの詩"Address to a Haggis"(ハギスに捧ぐ)を暗誦しながらハギスにナイフを入れ、ゲストのために切り分け振舞うという儀式だ。
その儀式がショーの中で行われたのだ。その動画がこちらだ。No.3 The Address to a Haggis 4分4秒
儀式の最後は全員立ち上がり、詩の最後の一節の"Gie her a Haggis!"を高らかに詠いながらスコッチ・ウイスキーで乾杯するのだ。 私も休憩時間にバーでスコッチ・ウイスキーを求めてあったので丁度良かった。 バーンズの詩"Address to a Haggis"についてはこのサイトが詳しい。

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F.U写真集  F.U Photo Album

今年も妻が撮影した写真を掲載させていただく。異なった視点からの写真も面白いかも知れない。

写真下左から いずれもエジンバラ市内
 プリンシズ・ストリートからスコット・モニュメントを  287段の階段を登ったプラットフォームからの眺めは素晴らしい
 プリンシズ・ストリート・ガーデン  エジンバラは街中に花が溢れている
 キャノンゲート料金徴収所  後に会議場、裁判所、刑務所として使われた  時計だけでなく張り出し櫓も素晴らしい。
 キャノンゲート教会  キャノンゲートが自治都市であった17世紀に建てられたオランダ様式の教会

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